こんな話を
聴いたことがある。
船が沈没した。
海に流されて
つかまるものもない。
いや、あったが、
木のきれや、
浮き輪は、
ほとんどない。
最後に、
木片が、
1つだけ
残った。
ひとりのひと。
哲学者。
もうひとりのひと。
幼児とともにいた
おかあさん。
哲学者は、
その木片を
譲り、
自らは、
天に逝くことを
選んだ。
じゃあ、だれが
その話を
したのが。
それは、
わからない。
しかし、
哲学者たるもの、
このような
決断を
選ばないと、
ホンモノではない、
と
思う。
聴いたことがある。
船が沈没した。
海に流されて
つかまるものもない。
いや、あったが、
木のきれや、
浮き輪は、
ほとんどない。
最後に、
木片が、
1つだけ
残った。
ひとりのひと。
哲学者。
もうひとりのひと。
幼児とともにいた
おかあさん。
哲学者は、
その木片を
譲り、
自らは、
天に逝くことを
選んだ。
じゃあ、だれが
その話を
したのが。
それは、
わからない。
しかし、
哲学者たるもの、
このような
決断を
選ばないと、
ホンモノではない、
と
思う。