本日は、無料道場にて3局。
相手は、93歳のH四段。
この方は、93歳の高齢であるにも関わらず、
自らバイクを運転して道場に通われる。
認知症とは、縁がない。
棋歴90年。
矢倉と棒銀が得意だが、何でも指しこなす。
1局目。
相手が矢倉、こちらは、典型的な矢倉くずしの右四間飛車。
思い通りに進んだはずが、見たこともないような絶妙手を指され、
あえなく投了。
2局目。
こちらが四間飛車、相手は山田システム。
これも、相手は手筋をよく知っている。
それでも、手を尽くして攻め、勝勢に。
ところが、終盤王手飛車を食らって、大逆転。
あえなく連敗。
3局目。
あえて、相矢倉にいどんでみた。
なにしろ、相手は、矢倉を指して90年。
なんでもかでも知っている。
あえて、そこに踏み込んだ。
相手は矢倉棒銀、こちらは、37銀型の応手。
玉はあえて69のまま闘う。
飛車、角、銀が86に殺到してきて、総交換に。
手順のアヤはあったが、飛車を取って攻勢に出る。
こちらはほとんど裸玉だが、攻めも厳しかったろう。
敵は、入玉を策してくる。
こちらは龍をつくっているが、
45玉から逃げる手を指されて、困った。
こちらの持ち駒は金、金、銀、桂、香。
だが、19馬と54馬が効いていて、待ち駒ができない。
工夫して、39に香を打って入玉阻止を図る。
最終的には、45玉に対して57金、と待ち駒。
これが、妙手で、8種類の詰みをみた必至。
自玉も危なかったが、駒一枚残していた。
ついに、H四段投了。
会心の一局であった。