教育の専門家ではない方に、よく、
「茅ヶ崎市の小中学校のレベルはたいへん高い」
と指摘される。
実は、それはもっともで、理由もしっかりある。
歴史は、平成10年4月7日から始まる。
この日、茅ヶ崎市浜之郷小学校が開校した。
初代校長の大瀬敏明さんが、
校長着任前、
指導主事(公立学校の教師や学校を指導する教育行政官)を務めていたころ、
当時の東大教授の佐藤学先生(学校教育学専攻)の「カリキュラムの批評」という本に感動し、
指導主事仲間でこの本を研究していた。
後、大瀬さんは、茅ヶ崎市立浜之郷小学校の校長になる。
大瀬さんは、当時東大教授だった佐藤先生の研究室を訪ね、
3つのお願いをする。
「カリキュラムの批評」を手元に、
「①茅ヶ崎に講演に来ていただきたい。
お話していただきたいことは、この本の〇〇ページと〇〇ページ。
②今茅ヶ崎で進めている教育プランのスーパーバイザーとしてご指導いただきたい。
③平成10年4月に開校する小学校の学校づくりにあたって、
〇〇ページと〇〇ページのこの部分の先生の考え方を取り入れたい。ついては、全面的にご指導いただきたい。」
即、快諾いただいたそうである。
「たいへんありがたいお話です。3つともお引き受けします。」
さらに
「来年は他の学校に出向く仕事を半分にし、その分茅ヶ崎に出向きます。」
(続く)