春日井建は、
短歌でデビューしたのち、
ドラマ台本、
ディスクジョッキー
テレビ出演、
と、
八面六臂の活躍をした。
同時代の寺山修司の存在も意識していたろう。
昭和55年、
31歳の時、
第2歌集「行け帰ることなく」
を出版した時、
歌との別れを宣言する。
しかし、
のち、
歌壇に復帰することになる。
一端、断筆することになったときに出した歌集
「行け帰ることなく」は、
痛ましさを帯びた歌集だと言われる。
この歌集から、
4首取り上げる。
‥‥‥
悲しみを問へ問へ問へと笛の音いつしかも鬼は舞ひ狂いたり
この祭はかなしみ多し雪が疾り鬼が裸体であることなども
女を抱けば水兵きみには海霧に潰れし視野より暗からむ視野
革命よりガラスの玉を愛すれば生きのびて寒し市民ケーンも
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