■パンカップ店主の昭和的こころ 「三角ベースボール」

アラカン・パンカップ店主の昭和的こころの復活記◇昭和の時代・日本の伝統を見直しませんか?!

蓑虫(ミノムシ) 「もののあわれ」

2010-10-18 11:30:18 | 実店舗リビングショップおおたに
 お店の猫の額ほどのマイガーデンは名残り惜しそうに四季咲きのバラが咲きほこっています。やや不安定な10月の天気のようですが先日の快晴の日をかわきりにキンモクセイの花が強い香りとともにいっせいに咲きほころびました。実店舗でも売れ筋のお線香に新製品の「金木犀■丹桂(たんけい)キンモクセイの香り」が加わってより秋の香りが漂っています。もっともキンモクセイの開花は今年の夏の「酷暑」のパワーを吸い取って「咲いた」そんな感じがしないでもありません。
さて先月9月からお客様や実店舗のスタッフが注意深く見守っていたのが「不思議な昆虫」たちの生態でした。

お店のマイガーデンに植えてある2本のドウダンツツジ(中低木)に初めてのことですが「ミノムシ」が3匹住み着きました。ミノムシといえば子供の頃、晩秋の柿の木の枝からスーッと糸をたらして寂しそうに風になびいていたのをなんとなく思い出すような気がしますが、こんなに間近かでじっくりと観察できたのは初めてのことで昆虫図鑑やネットでイロイロ調べてみてあらためて感心したという次第です。実店舗のある若いお客様は『子供に見せてあげたい』といってデジカメや携帯カメラに収めていった方もいるくらいです。

ミノムシは「メス」なのでそうです。羽は無く飛ぶことはありません。オスは「ミノガ」といって羽があり、手作りの巣を仕上げたメスの出すフェロモンに誘われて交尾をしにやってきます。子孫繁栄のために交尾を済ませると雌雄ともに死んでしまいます。先日、いつもなら盛んに葉っぱを食べていたミノムシの動きがいつの間にか静かになったなと気づき、知り合いの植木屋さんのアドバイスもあってかわいそうですが駆除することにしました。ミノの中にはミイラ化したメスの死骸と※3~4ミリの卵かサナギかよく分りませんがカプセル状のモノが数粒出てきました。「ゴメンナサイ」ね。最近はミノムシの数も減っているようなの申し訳ないことをしましたが、来年ドウダンツツジがミノムシだらけになるのが怖くて駆除させていただきました。自然界の日々の営みってすごいなとあらためて感激したものです。

今年は酷暑の所為もあってか、お店のガーデンではこの蓑虫をはじめカマキリの交尾から産卵(の予定)、トカゲ(カナヘビ)の生態などイロイロな発見・経験をさせていただきました。

▼※このカプセル状のものは実はミノムシに寄生する「オオミノガヤドリバエ」という中国から渡来したハエのサナギであることがわかった。この寄生虫の所為で、日本固有のミノムシは激減することとなったらしい。怖いことだ・・・続く・・・

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