※分解清掃前の佐々紅華のピアノ
【貞明皇太后と佐々紅華】
※中央ロングドレスの女性が貞明皇太后。
※手前右の着物姿の男性が佐々紅華氏その奥が妻いゑさん。
佐々紅華の住まいだった京亭(玉淀・寄居)は、大東亜戦争が激しくなると、山階宮(やましなのみや)家の疎開のために提供された。紅華は家財道具のすべてを二束三文で売り払い、現在花町(はなちょう)と呼ばれる町内のKさんの長屋の離れに住まわれた。ただそのときもてあましたのが、英国王室御用達のジョン・ブロードウッド社製のアップライトピアノでした。そのとき、ピアノは荒川南岸の鉢形小学校に寄贈された。
また宮家は玉淀河原に面した庭をコンクリートの厚い壁で目隠しした(※今でもその後が残っている)。戦争が終わり、昭和23年6月、貞明皇太后が何かの折に立ち寄られ、コンクリートの痕跡が残る庭に木斛(モッコク)の木を植えていかれた。
※分解清掃前の佐々紅華のピアノ
※分解清掃前の佐々紅華のピアノ
【佐々紅華愛用のピアノ】
ジョン・ブロードウッド & サンズというイギリスのブランド。
ピアノのシリアルナンバー「126481」から想像するに1920年代後半のもので、
同時期に輸入されたものらしい。
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ジョン・ブロードウッド & サンズは最も古く、世界で最も権威のあるピアノ会社の一つです。
楽器はモーツァルト、ハイドン、ショパン、ベートーベン、リストなどの有名な人々に使われてきました。
同社は、エリザベス女王御用達のピアノのメーカーです。
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