

昨日はSさんご夫妻と
その娘さん
娘さんのお子さん二人
そしてウチの夫婦の7人で食事をしにお出かけをした
…と、言っても近所の居酒屋さん
Sさんのお孫さんの二人
お兄ちゃんは5才くらいかな
妹の方が2才
お兄ちゃんは何度か会っていて
俺の顔を知っているものの
妹ちゃんの方は、会うのは3回目ぐらい
最初は赤ちゃんの時
二回目が去年
三回目が昨日
…
赤ちゃんの時は仕方がないとして
2回目に会った時に激しく泣かれた
俺はいつもSさんの娘さんから写真を送ってもらって
成長する様子を見ているので
『ああ、可愛いな。大きくなったなぁ。もう赤ちゃんじゃなくなっちゃったなぁ。』
って思っていたが
向こうからすれば知らないオジサンである
そりゃね、ビックリして泣く。
犬猫、子供、年寄りに好かれるとブログには書いていたが
あんな風に泣かれてその時はちょっとショックだった
…
で、昨日である。
やはり警戒してなかなか近づいてこない
『にゃびちゃん苦戦してるんじゃない?妹ちゃん手ごわいかも。』
と、カミさんが言う。
でも、何となくだけど、俺はそんな気がしなかった。
なんかイケそうだな…という変な自信があった。
最初は食べ物でおびき寄せてみた
フライドポテト大作戦
『ポテト食べる?』って聞いたら、コクンと頷いて
『じゃあ、ここに座って食べないとね』って言って俺の隣に座らせた
その前に唐揚げやら焼きそばやら枝豆をいっぱい食べてるのに
ポテトも食べる食べる
『ケチャップつける?』
って聞くと
首を横に振る
ちゃんと俺の言葉を理解しているようだ。
隣でお兄ちゃんがママのスマホでアンパンマンを見ている
『アンパンマンってどっち?』って聞くと指をさす
『この黒い人はだれ?』って聞くと
『ばいにんあん(バイキンマン)』って言う
…そっかそっか
黒いのはバイキンマンか
ポテトも食べ終えたので
俺はそっと抱っこをして膝の上に座らせて
俺のスマホでアニメを見せ始めた
…コレが大成功
もうずっと俺の膝の上にいる
その様子にママも、Sさん夫妻も驚く
『パパ以外の人に抱っこされないのに!!すごい!!』
アニメのお蔭だと思っていたけれど
最後は俺に抱っこされても全然平気になっちゃって
ほっぺとほっぺをくっつけてくれた
…
『妹ちゃんだけは絶対に無理と思ってた~にゃびさんスゴイ!!』
大絶賛である
…
是非、若い女の子もこんな風に懐いて欲しいのだ。
せつに願っている
俺が生まれ育った地域には
あちこちに湧き水が湧いている
そしてそれは清水(しみず)が訛って『すず』と呼ばれている
…
正確に発音をすると
『す』と『ず』の間に聞こえそうで聞こえないような小さな『ん』が入っていて
最後の『ず』のあとに消え入りそうな小さい『ぅ』が入ると
君もネイティブな発音を手に入れた事になる(望んでねぇわ
生まれ育った実家のすぐ近くにも、すずがあった
畑で引っこ抜いてきた野菜をそこで洗ったり
昔は洗濯もしたと聞いたことがある
畳一畳分ぐらいの大きさの広さがあって
深さは20~30センチぐらいだったかな
画像はイメージ。
こんな感じの所だった
キレイな砂が底にはあって
水が湧いている所の砂は生きているように跳ねて踊っている
石でぐるっと囲まれているのだが
そこにはキレイな苔や藻が付いていて
小さくてキレイなエビが隠れていた
冷たい水がこんこんと湧いていて
夏場、喉が渇くとすずの水を飲んでまた遊んだものだった
暑い暑いと言って頭を水の中に入れてると
キンキンと頭痛がしてくるほど水が冷えていたものだった
本当にあちこちにすずがあって
地元の生活に密着していた
近所のすずには名札をつけたスイカが浮かんでいて
近くの人がスイカを冷やしていたりした
その近くを通っていたあぜ道がいつの間にか舗装された道路になり
畑だった場所には大きなアパートが2棟も建って
すっかり風景が変わってしまった
大人になってから懐かしい思いで、そのすずを見に行ったのだが
跡形もなくなっていた
舗装されてしまったあぜ道の通りにも、いくつものすずが湧いていたが
かろうじて残っている所はあったものの
水量はとても少なく
俺はとても悲しくなった
便利とか快適とか
そう言うものと引き換えに
素晴らしかったものがどんどん失われていく
もう一度、あの美しかったすずを見たい
あの頃に帰りたいなぁと思うのだ