毎日暑いですね。 途方もなく、暑い。
真夏なのだから暑いのは当然なのでしょうけれど…それにしても今夏はいっそう、気温と湿度と日差しとが暴力的。
この、生きものの限界を試すかのような暑さには、体力的にはもちろんのこと、気持ちまでゴリゴリと削られるようで、青息吐息の毎日です。
そんな精も根も尽き果てるような暑さの中でも、庭の植物たちの世話だけは、努めて日々欠かさずにいます。
…とは言っても、早朝から容赦なく降り注ぐ日差しと蝉しぐれとをかいくぐりながらの水遣りと、その後のひと仕事だけですけれど ^^
『ひと仕事を毎朝』、それがこの時季の庭しごとです。
今朝の『ひと仕事』は、たわわに実ったヤマブドウの収穫。
一才(いっさい)ヤマブドウの『ピッコロワイン』です。
今年の実は、ひときわ大粒。
ひと房も大きくて、市販のデラウェアほどにもなりました。
そして、甘い!
酸味が少しもなくて、とってもジューシー。
(皮のブルームもよく吹いているでしょ*)
ただ…このピッコロワインは、選抜品種とはいえ野生種なので、野にあるヤマブドウ同様にどうしてもタネが多いんです。
ゆえに、食べるところがあんまりない(苦笑)
なので、味見のあとは、すべてを絞ってジュースにしました。
タネには渋みがあるので、それを割らないようにそうっと皮ごと手で潰して、幾度か濾して。
上の画像の量のヤマブドウから(重さを計っておくのを忘れちゃった…)、およそ350ccのジュースが取れました。
それがまた、ものすごく濃厚なジュースで。
ふたたびの味見をしているうちに、このまま飲むよりは、しっかり冷えて喉越しもよいゼリーにしたほうがより楽しめるんじゃないかということになり、すぐに作業。
そうして、こんなゼリーができました*
材料は、搾りたてのヤマブドウのジュースと、板ゼラチンのみ。
砂糖や甘味料は一切入っていません。
なのに! キンキンに冷やしてなお、ものすごく甘い!
そしてやっぱり、ブドウの風味がとても濃厚。
けれど後味はスッキリ。
…なのだけれど、最後の最後に、わずかな『野』の刺激(灰汁のたぐいなのかな?)が舌の奥に感じられて、オトナの味わい。
酷暑の日々に、ほっとひと息つける、冷たいおやつができました*