前回(★)の続き、梅雨の中休みの庭だより、パート2です*
ウズアジサイ
おたふくアジサイとも。
わが家での愛称は、『おたきちゃん』。
出典はもちろん、シーボルト(笑)
庭には他にもたくさんのアジサイがあるけれど、このウズアジサイだけは私にとっても家族にとっても思い入れのある特別な木なので、いつのまにか愛称で呼ぶようになりました。
とても古い時代からある、日本のアジサイです。
今夏のおたきちゃんは、淡めの色調。
花も小ぶりなので、どこか儚げ。
ガクアジサイ
いただきものなので、品種名が分からなくて。
でもこの青、素敵でしょう*
大きな装飾花に守られた内側で、ひとつだけ花が開いていました。
こういうのを見つけると、ちょっぴり嬉しくなったり…しません?(笑)
ナツツバキ
この凛とした白が、わさわさと気ままに茂るばかりの雑木の庭に、涼やかな緊張感を運びます。
一日花なので、朝咲いたら夕方にはぽとりと花を落とす、潔さ。
成長がとてもゆっくりな木で、30年ほど前に植えた木ですが、高さは当時から1メートルも伸びてはいません。
幹も、ひとまわりほど太くなったかな、という程度。
スローペースに生きるのも、なかなかよさそうです。
これは蕾。
光沢があって、すべすべで…まるで絹の玉のよう。
アカンサス モリス
昨年はまったく花を見られず心配しましたが、今年はそれを挽回するかのような咲きっぷり。
下から順番に開いていくので、とても長い期間、花が楽しめる植物です。
ひとつの花は、こんなかたち、こんな色。
なんてシックで素敵*
…けれど、気軽にお手を触れませぬよう。
白い花を上下に包む、赤紫色のガクの先端に、縫い針のように鋭く固いトゲが潜んでいます。
(うっかり指先に触れようものなら、びっくりするほど痛い!)
モナルダ ラベンダー
またの名を、ベルガモットとも。
ハーブがお好きなかたには、こちらの名のほうが通りよいでしょうか。
夏の暑さが超絶に過酷なこの地でも育つのかと、昨冬、実験的に植えてみました。
過保護にせず、心を鬼にして(笑)しっかりと冬の寒さに当てて育てたので、締まったよい株に育ちました。
とても素敵な花なので、このまま夏を乗り越えて、庭の一員になってくれるといいなと思っています。
ちなみに、まだ咲いてはいませんが、たくさんの蕾をつけた白のモナルダもあります。
モナルダは、花が終わったあとの実がまた素敵なのだと、この苗の生産者さんに教えていただいたので、楽しみにしているのですけれど…
なに?! 散り始めの、この『落ち武者』感あふれる姿は??
(ちなみにこれを見た母は、「…サビエル?」と言いました w)
クレマチス タイニーポップ (及川フラグリーン)
ちょっと贅沢をして、クレマチス専門のナーセリーから取り寄せました。
自宅と庭で過ごすばかりのこの感染症禍の期間を、どうせなら楽しく、そして有効に使おうと、今までは意識して控えてきた庭へのちょっとした贅沢や、実験的な植栽を、思い切って試しています。
取り寄せるにあたって、母と私それぞれがひとつずつ、カタログから好きな花を選びました。
このタイニーポップは、私のチョイス。(母のはまだ咲いてない…)
うふふ* 愛らしいでしょう*
アルストロメリア ササブネ (郡上八幡産)
斑入りの葉が、なんとも涼しげです。
アルストロメリアが庭で育てられるなんて、知らなかった。
(切り花だけだと思ってた…)
アルストロメリア ホワイトスター (郡上八幡産)
おぉ、美人。
花の白に、シベの薄紫が効いていて、素敵。
…でも。
どちらのアルストロメリアも、売られている切り花のように真っ直ぐには育たなくて、ほとんどの茎がぐにゃぐにゃ(苦笑)
花に限らず何でもそうですけれど、プロの生産者さんって、すごいですね。
*
縁あってこの庭に根差し、育つ植物たち。
そのどれもが健やかに今日の日を迎えてくれたことがほんとうに嬉しくて、毎日ささやかにしあわせです*