parismaris's days*

ショート・トリップで美術館へ*

8月最後の日に、片道2時間半のショートトリップをして来ました*





目的地は、滋賀県守山市の佐川美術館。

琵琶湖のほとりに建つ、あの「飛脚」の佐川急便が母体の美術館です。






ここで開催中の、『日本画家 田中一村』の展覧会がどうしても見たくて、でかけました。






京都で過ごしたことで、文化的なものやことが物理的にも精神的にもぐっと身近になった学生時代。

学割と授業の合間の時間とを有効活用して(笑)、美術館や博物館、神社仏閣に足しげく通ううちに日本画に魅了され、いろんな時代のものを手当たり次第に見たのちに、近代日本画に特に興味を持つようになりました。


そんな私に、美術教師だった祖父が「こんなのもあるよ」と見せてくれたのが、田中一村の画集でした。

私が生まれ育った場所では決して見ることのできない南国奄美の景色や植物、そして風土までを、大胆かつ繊細に描いた鮮やかな日本画に、ひと目で夢中になりました。


…でも、なかなか実物を目にする機会に恵まれなくて。
このたびようやく私でも行ける場所で展覧会が催されると知り、念願かなって見ることができました。






ほんとうにほんとうにほんとーーーに、素敵な展覧会でした。

本で見ていたのよりも、実物は何十倍も繊細で、鮮やか。
気持ちが持ってかれそうになる絵が何点もあり、見惚れて立ち尽くすこともしばしばでした。

行ってよかった。
見られてよかった。

あー…しあわせ*






美術館そのものも建築物として美しく、落ち着ける素敵なところでした。

TVで特集が放映されたことも関係しているのか、美術館慣れしていないお行儀の悪い観客も幾人かいましたが、美術館のスタッフさんが適宜注意されていて、総じて気持ちよく観覧することができました。






この美術館のコレクションである佐藤忠良の彫刻を、いくつも間近でみられたことも、今回の収穫でした*



そして、美術&建築鑑賞ののちは、周辺をちょっとだけ散歩♪




日本でいちばん大きな湖、琵琶湖です。

俯瞰で見たことは何度かありますが、ほとりに立ったのは初めてで、同行者である母も大興奮(笑)






琵琶湖大橋を望みつつ。

水面を渡る風がとても強く、何度も日傘を飛ばされそうになったけれど(笑)
ほんとうに気持ちがよくて、心が解放される清々しさのある風景でした。



――実はこの日、天気予報では「雨の確率が高い曇り」だったんです。

実際、電車で移動中に二度も局地的な集中豪雨に遭い、現地でこんなのに降られては晴雨兼用の傘ではとてもやり過ごせないな…と案じていたら。

超強力な晴れ女(というか雨を引き離すタイプの晴れ女)である母が一緒だったおかげか、守山駅に着いたらぴたりと雨が止み、美術館に着いたらこの青空。

そしてそのままずっと暑いくらいに晴れた一日を過ごして、夕方自宅に到着したら。
30分もしないうちに空が真っ暗になってきて、豪雨の夕立。

びっくりしました、母のパワーに(笑)
過去にもこういうことが何度かあったけれど、この日ほどの回数の雨を避けられたことはなかった。

当人も「ね? 私を連れて行くといいことあるでしょ♪ だからまた出かけるときは一緒に連れて行ってね!」とドヤ顔です(笑)


おかげで最高に楽しい一日となりました。

そこそこ遠かったけれど、行ってよかった!

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