新緑の庭に花があふれるようになってからというもの、手入れのついでに片腕いっぱいに手折っては、実家と自宅のふたつの家へせっせと活けて回るのが日課です。
今回は、そんな庭の植物たちでの、リビングのしつらえをのひとこまを。
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今年はバラが“当たり年”で、その迫力に圧倒されてしまうほどに咲きました。
これはそのときの、しつらえです。
ここにある植物は、すべて庭のもの。
3種類のバラとコバノズイナ、オルラヤにスイトピー、そして左端の枝ものはヤマボウシ。
「バラが無事に咲いて嬉しい!」、その気持ちでしつらえました。
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そしてこちらは、今の景色。
バラの開花がひととおり終わり、色彩の洪水から目が抜け出せて、少々ほっとしているの図(笑)
なので、食傷気味の『色』を極力省いて、緑と白だけでしつらえました。
ヤマボウシの枝はそのままに(上部がしおれて半分の高さになっちゃったけど)、ドクダミ、バラ、コバノズイナ(葉のみ)、アルストロメリアを。
ドクダミは、摘み取ったときにはあの独特の臭気が漂いますが、活けてしまえばまったく臭わず、花もちもよくて、切り花としてもなかなか優秀。
いつも足元に見る花を、切り花にして目線の高さで眺めるのもまた、新鮮で楽しいあそびです*
*
ひと雨降るごとに、木々は枝を伸ばし葉を増やし、草はその丈を伸ばして、庭全体がモッフモフのワッサワサ。
「ジャングルやん…」
「ジャングルね…」
朝、それぞれの家の窓から顔を出した私と母とが、半ば茫然とした同じ表情で同じ台詞を吐いては、庭越しに苦笑いを交わす毎日です。
梅雨入りしてしまう前に、もうちょっとスッキリさせきゃね…