parismaris's days*

音のない風鈴

数日前まで真夏の暑さを引きずっていたというのに、どこで秋の始まりを感じたのか、9月の声を聴いたとたんに、庭の風鈴ブッソウゲが本気のやる気を出し始めました。




大小さまざまな蕾を30コ以上つけていますが、木がまだ若いゆえか、花が開くのはひとつずつ。

けれどほぼ毎日、新しい花が咲いています*




開きはじめの蕾。

最初はこんなにまっすぐな姿なのに、ほどけ始めるとゆっくりゆっくり花びらが外向きに反りあがって、あの個性的なかたちになります。



咲いた花の近くには、明日の花がスタンバイ。




そして翌日開いたのが、これ。
今日のはちょっと、花弁の反りかえりが甘いですね ^^




更に翌日。
きれい! 完璧なかたち。

この日は風が強くて、その名のとおり風鈴のようによく揺れていました。




その木の姿がこちら。

冬に霜が降りるこの土地では地植えにはできないので(晩秋になったら室内の日当たりのいい場所へお引越し)、植木鉢で育てています。

それを一昨日、台風養生のために玄関に入れたのですけれど…
ご覧のように、狭い三和土をどどーんと占拠(笑)

いま、一番上の枝で、およそ170センチの高さがあります。




ちなみに、こちらが約1年半前の、わが家にやってきた当初の姿。
(専用のビニール袋で空輸&陸運されてきたので、取り急ぎ適当なポットに植え替えた直後です)

なんと大きくなったもんだ…!


離れた地に住む友人が、沖縄旅行のおみやげとしてわざわざ送ってくださった、挿し木苗。

小さなラベルに描かれた、見たことのない摩訶不思議な花の形状の驚いて、そしてなによりも私に植物のおみやげをと思ってくださったその気持ちが嬉しくて、大切に、けれど初めての植物におっかなびっくり育ててきました。


その結果がこの姿。

沖縄よりも暑くて寒い、風鈴ブッソウゲにしてみれば過酷なこの地に、馴染んでくれたことがほんとに嬉しい。

よかった、健やかに大きくなってくれて*




そしてこれが、台風一過の朝の花。

物の本には「(仲間である)ハイビスカスは一日花だが、風鈴ブッソウゲは数日間咲く」とありますが、わが家のコは一日花。

きっかり丸一日で、開いて萎んで落ちてしまいます。


更にその翌日には、前日に花のあった軸の部分も落花。
種や実はできず、増やすならば挿し木でしかその方法がないようです。

こんなにも艶やかで生命力あふれる植物なのに、不思議なことですね。




まだまだエアコンは必要な日々ですが、朝な夕なと秋虫たちの声が響くようになってきました。

日の暮れも、めっきり早くなったし。

新しい季節の到来が、ことのほか嬉しい今日このごろです。

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