2021年初夏のバラ、第二弾。
私が育てるバラたちの筆頭格、『芳純』が庭で満開になりました*

その名の通りに、『混じりけのない芳しい』ダマスク香を持つ、大輪系の日本のバラです。

私の下手な腕では、写真に撮るのがほんとうに難しい花色なのですが…
日が当たると、この写真のようにサーモンピンクに見え、そうでないときには1枚目のように濃いピンク色に見えます。

新苗から育てて、今年で9年目。
ここ数年は株そのものに老いが見られ始めたうえに、少し前の台風で根の一部を痛めて以来、全盛期のようには茂らなくなりました。
それでも、今年もこれだけの花をつけて、庭を華やかに彩ってくれています。

花弁の外側をわずかに波打たせて大きく開いた花は、クラシカルなダマスクの、甘く澄んだ香りを豊かに放ちます。
この他にはない香りに、中学生のころからずっとずっと魅了されてきました。
母も私も、今年も庭に出るたびに花に顔を突っ込んでは、うっとりしています(笑)

私が育てるバラの大半は、庭の外れにつくったバラ園(という名の元 駐車スペース)にあります。
…が、この芳純だけは、そこに置くには大きすぎるのと、やっぱり特別な存在でもあるので、私の家のリビングからも実家側からも見える、庭の石張りのテラスの上を定位置にしています。
これは、実家側から見た景色。
新緑に染まる雑木たちのあいだから、(たまたま)いい塩梅に芳純が見え隠れしていて、今いちばんお気に入りの景色です*