parismaris's days*

カラフルに、秋(庭だより*2022.晩秋)

庭の木々が色づいてきました。

合わせて、秋の花も満開*

春のように、目を見張るほどに咲くわけではありませんが、それでも置かれた場所でそれぞれが、静やかに咲き誇っています。

今日はそんな、秋ならではの色に満ちた庭だよりを*



ハナミズキ

初夏の花が過去最低の数だった割に、実はしっかりとつきました。

酷暑での葉焼けもさほどでもなかったし、今秋はいい調子*




この、葉脈に緑を残した、染まり切っていない今このときの赤が、とても好き。

葉を落とすころには、すべての部分が赤く染まります。




実家側のシンボルツリーとして植わる、とても大きな木で(2階屋根のてっぺんとちょうど同じくらい)、地上からだと見上げることしかできないので、写真は決まって2階の室内から。

かつて私の部屋だった窓から身を乗り出すようにして、腹筋をプルプル、背筋をミシミシさせながら撮っています(笑)



コバノズイナ

紅色に染まり出しました。
シミのように見える斑点こそが、だんだんと紅葉していっている証。



一才ユズ

ちょうど一年前に植えた鉢モノですが、ゴルフボール大の実が3つ付きました*

青柚子として収穫するか否かでさんざん迷った挙句、今年は熟れて果汁がとれるまで実らせておくことに、家族会議にて満場一致で決まりました(笑)



小輪菊(極小輪・品種名不明 → 追記:アワコガネギクと判明 )

ときどき訪れる、山野草を得意とした園芸店で、母が一目ぼれした菊。

直径2センチほどのちいさなちいさな花を、びっしりと咲かせます。

これはその、今秋の1輪目。
菊特有の、鼻にぬけるよい香りが漂い始めました*



小輪菊(品種名不明)

これも母のお気に入りで、私が母のために四天王寺の骨董市で買い求めてきたもの。

土もろくについていない裸苗で売られていたせいか、持ち帰って植えつけてからも少しも育たず、それどころか幾度も瀕死の状態となり、もうヒヤヒヤしっぱなし。

それを4年を費やして、どうにかここまで復活させました。



小輪菊(品種名不明)

これも、四天王寺の大師会にて。
エンジ色の菊よりも、数年先輩です。

マム(洋菊)っぽくも感じられる花ですが、売り手のおばあさんいわく、和菊なんだそうです。



キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)

今年は無残。 悲しくなるほど無残です。

まったくと言っていいほど花芽がつかず、いつもなら枝垂れる枝に縦に連なって咲く花が、たったひとつずつ、それも数輪しかありません。

夏の暑さに炙られて、98%の遮光をしてなお、葉が火傷だらけ…
たぶんそれが原因ね。

来夏は育てる場所を見直さなければ!



ナツツバキ(夏椿)

夕焼け色が、いちだんと濃くなりました*




植えて40年近く経つ木ですが、すでに姿を現した冬芽も順調に生長しているし(葉と葉の真ん中から出ている小さなモフモフがそれです)、まだまだ現役で庭を彩ってくれそうです。



マユミ(真弓)

やわらかく色づいてきました。

どこか儚げな色だけど、これも素敵*



ヤマボウシ(山法師)

日当たりがよすぎる場所にあるので、葉焼けがひどいのですけれど…

それでも残った葉で、こんな紅葉を見せてくれています。



レンギョウ(連翹)

これで紅葉(こうよう)なんです、紫色だけど。
黄緑→黄→紫へと色を変えている、今がそのさなか。

半日陰の場所にもう1本、同じくらいの大きさの木があるのですけれど、そちらは黄色止まりで散ってしまいます。



ウメ(梅)

盆梅の紅梅も、まるで頬を染めるかのように愛らしく紅葉しています。



ヘンリーヅタ

実家側のフェンスに絡ませてあります。

家が建て込んでいる場所なので日当たりがよくなくて、ヘンリーにしては常の緑も、紅葉の色づきも薄め。

実家リビングの出窓から見えるこれを母がとても可愛がっていて、もう1株増やしたいと言われていますが(すでに2株植わっています)…どうするかなぁ。



ホトトギス(杜鵑草)

開花に惨敗したキイジョウロウホトトギスと同じ場所で育てているにもかかわらず、こちらは絶好調。

なんでなん…おんなじホトトギスとちゃうんかいな…




せやけどまぁ、きれいに咲いてくれて、嬉し*



シュウメイギク(秋明菊)

ずっと機嫌よく育っていたのに、真夏に突如、瀕死の状態に。

原因が分からぬまま、とりあえず大慌てで完全な日陰へと移動させて、毎日ハラハラしながら見守ってきました。
(こういうときは、水だの活力剤だのという余計な手出しは一切せずに、ひたすら目と心だけをかけるに限る)

すると徐々に元気を取り戻して、今やこんなにも愛らしい花を咲かせています*



バラ『芳純』

うちの芳純は半日陰育ちゆえか、いつもならば秋にはほとんど花をつけないのですけれど(本来は四季咲きですが)、今秋は春と同じくらいの数が咲いてびっくり。

それでも、気温が低いので春のように一斉に開くということはなく、ひとつふたつずつ咲いては散ることを繰り返しています。

秋のバラは、香りがまろやかでいいですね*
庭に出るたびにこれに顔を突っ込んでは、深呼吸しています(笑)



バラ『ピンク・パラダイス』

数年前に、母が一目ぼれ&衝動買いしたバラです。

…が、日ごろの世話係は、もっぱら私(苦笑)
だってねー…母にバラを任せると、どんどん妙な樹形になっていくんですもの。

このピンクパラダイスも、一本立ちのような奇天烈な姿になってしまったのを、3年をかけてバラらしい姿に『私が』戻しました(笑)



バラ『イブ・ピアッチェ』

あら? もう終わったと思っていたのに、また咲いたのね!
茂った枝のあいだに蕾があったようで、気づきませんでした。

濃厚で香水のようなダマスクが香ります。(香りで気づいた)



ミニバラ『スイート・チャリオット』

ミニバラには珍しく、枝が伸びると枝垂れます。

背の高い鉢で育てると素敵なんだろうな…と思いつつも、わが家ではスペースがなくて、刈込みぎみで自立するように仕立てています。

とても優雅な香りを持つバラですが、細かい鉤状のトゲが多いので気をつけて。




私のバラ園(…というかバラ置き場、ね)で咲かせた花たちで、ロマンティック色のブーケを作ってみました。

使ったのは、アバランチェ、もこもこ、プリンセスヴェール、ファンシーローラ、そして紅葉し始めたばかりのモナルダの葉。

これはこのまま、実家へプレゼント。
祖父の形見である布志名(ふじな)焼の、スリップウェアのピッチャーに活けたら、白いキッチンに映えて素敵でした*


この庭に、今秋は植木屋さんに入っていただくことにしました。

庭ができて11年。
植木屋さんにお願いするのは2回目で、3年ぶり。

暮らしの中で『森のように公園のように自然を楽しむ』ことがコンセプトの『雑木の庭』ゆえに、ずっと家族で手入れをしてきましたが、木々が大きくなり、素人用の脚立では到底届かないところがたくさん出てきて、私たちではもうどうにもならないことが増えてきて。

庭全体の健康のためにも、再び本職のかたの手にゆだねることにしました。


幸い、前回にとてもよい地元の業者さんとのご縁を得たので、今回もその会社にお願いしました。

さっぱりした庭で、風通しよく新しい年を迎えられたらいいなと思っています。

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