庭に高木が多いせいで、1階に居ても2階に居ても、そして窓を閉めていても蝉しぐれは容赦なく室内にまで降り注ぎ、頭がわんわんします。
連日の猛暑と肌を焼く日差し、それに加えて耳鳴りのような蝉の声ときては庭に出るのも億劫で、朝の水遣りを終えると這う這うの体で室内に駆け戻り、緑は窓越しに眺めるだけ。
この庭のデザインコンセプトが『公園のような庭』というらしいのですが(「らしい」というのは、デザインに関しては建築士さん&外構設計士さんにお任せで作った庭だから)、景色はともかく、蝉の声まで公園級。
「うーるーさーいー!」と叫びたい気持ちをぐっと堪えて、「7年も土の中にいて、やっと出てきたと思ったら2週間で終わる命なんだもんね…」(これにもいろいろな説があるそうですが)と無理矢理蝉に気持ちを寄り添わせて、なんとか毎日を過ごしています(苦笑)
そんな真夏感あふれる庭では、草木の実りが始まっていて。
風に揺れる実が、一服の清涼を運んできます*
エゴノキの実
今年は花が多かったぶん、実もたくさんついて。
しなやかな枝が風でたわむたびに、吊り下がるこの実も揺れて、なんとも可愛い*
ただし、この果皮にはエゴサポニンという神経毒があるので、くちにしないように気をつけて。
マユミの実
残念なことに今年も受粉がうまくいかなかったようで、数は少なめ。
けれどそのぶん実はとても大きくて、見ごたえがあります*
秋の色づき&破裂が楽しみ!
ひとり生えの、(推定)ワイルドストロベリー
春の終わりのこと。
庭用の照明に寄り添うように、ひとつの葉が開きました。
ひと目でバラ科の植物だということは分かったので、「ヘビイチゴかな、懐かしい♪」とあえて残して見守ってきました。
すると数多の蕾をつけて、咲いたのは白い花。
ヘビイチゴならば黄色い花が咲くはずなので、「あれれ?」と思っていたら。
結実して真っ赤に熟した姿から推測するに、どうやらこれはワイルドストロベリーのようです。
けれど、私がそれを育てていたのは数年前のこと。
それ以降、家族の誰もイチゴの類を育ててはいません。
だからきっと、これは風か鳥かが運んできたものでしょう。
出自のはっきりしないものをくちにするわけにはいかないけれど。
家族と毎朝水を遣りながら、「美味しそうに熟れてきたねぇ」と笑っています。
ジュズサンゴの実
ちょっと珍しい(いや、今ではそうでもない?)、ルビー色のジュズサンゴです。
通常、実が生るのは花が咲き終わってからですが、これは花を咲かせながらどんどん実をつけていきます。
暑さに強く生育も旺盛だし、こぼれ種の発芽率もとんでもなく高いので、庭で育てるにはちょっと厄介なところもあるのですが。
それでもこの実が可愛くて、大切に育み続けています*
日差しと熱風とに炙られて、カメラを持っての庭散歩もままならない毎日だけれど。
この実りを次の季節につなげるべく、今日もせっせと水やりに勤しんでいる私です*
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ぱりまり
けい
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