わが庭での一番乗りは、日本作出の香りのバラ『芳純』です*
新苗で迎えて、今年で5年目。
私のロザリアン・デビューはこのコです。
ほんとうに健やかな品種で、園芸本だけを頼りに手探りで育てはじめた私に、花を咲かせる自信と楽しさを教えてくれた、心の師匠のようなバラです。
(つぼみも凛としていて好き* 背景になっているのはヒメライラックです)
祖父や両親や生まれ育った場所の影響で、こどもの頃から植物が身近にある生活をしてきました。
それでも『自分で育てる』という発想や気持ちは、持ったことがなかったのに。
高校1年生のときにたまたま手にした書籍『天声人語』でこのバラの香りと存在とをを知り、初めて「育てて実物の花を見てみたい! 本物の香りをかいでみたい!」と思いました。
その想いは脳裏の奥深くに焼きつき、そのままおとなになって。
親元から独立したことで『自分の庭』(当時はアパートの狭いベランダだったけれど)を得た私は、まずは植物を健やかに育てられる『緑の手』をになるべく、小さな草花たちを絶やすことなく育て続け。
今の庭を持ったことをきっかけに、●十年にわたる念願を果たしました*
正直に言うと。
『芳純』のこのちょっと強めの花色は、あまり好みではないんです(笑)
でもパヒュームにもなった香りは、天下一品だと思います。
人を酔わせるような香りではなくて、甘いけれど澄んでいて、決して鼻の奥には残らない香り。
だからこそ、庭に出るたびに花に顔を突っ込んで(笑)、何度も何度も香りたくなります*
今はいくつものバラを育てているけれど。
『芳純』だけは、いつまでたっても特別です*
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