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『スーパーモンキーボール アスレチック』
対応ハード : Wii
開発・発売元 : セガ
発売日 : 2010/02/25
希望小売価格 : 5,040円(税込)
ジャンル : パーティーアクション
プレイ人数 : 1~4人
備考 : バランスWiiボード対応
CERO : A(全年齢対象)
※メインゲームの「ひとりプレイ」で全ステージ(7ワールド×10ステージ)を攻略し、新規のミニゲームをざっくりとプレイしてのインプレッションです。
※「バランスWiiボード」は、以下「ボード」と略します。
●パーティーモードの既存ミニゲームを紹介
まず、前作にもあったミニゲームをざっくりと説明。
(全部ボードに対応ですが、今回はWiiリモコンやヌンチャクの操作で説明します)
◆うちゅうせんちゃくりく
Wiiリモコンを立てて持ち、ロケットに見立てます。ゆっくりとロケットが落ちていくので、Wiiリモコンを動かしてロケットを操作しつつ、Aボタンで噴射して落下速度を減少させます。
無事着陸できると成功。落下速度が速すぎたりロケットの角度がおかしいと失敗してしまいます。成功すると、着陸地点・残りの燃料・ロケットの耐久度によってスコアが決定します。
◆けつあてホバーバトル
ヌンチャクスタイルで操作します。
Wiiリモコンとヌンチャクをそれぞれ立てて持ちます。両方を前に倒すと前進。後ろに倒すと後退します。どちらか一方だけを倒すと回転します。
この操作で相手の後ろにうまく回りこんで、ホバーの後ろにぶつかるとスコアが入ります。ぶつかった時の速度が速いほどスコアが高いです。また、Aボタンでブーストを発動して、一時的に速度が急上昇しますが、スコアを消費してしまいます。
◆シーソーボール
Wiiリモコンを傾けてステージ上のシーソーを操作し、モンキーボールを下へと落としていきます。
タッゲート内にボールを落とせれば成功です。ターゲット外にボールが落ちると、スコアが半分になって落ちたポイントからやり直しです。成功すると、着地地点・取ったバナナの数・制限時間によってスコアが決定します。
◆だるまさんがころんだ
ヌンチャクスタイルでプレイします。
オニがこちらを向いていない間に、Wiiリモコン+ヌンチャクを走るように振りまくって、前進しましょう。こちらを向いている間は、動かないようにしましょう。動くと、スタート地点からやり直しです。
ゴールラインに一番速くたどり着くと1ポイント。3ポイント先取です。
◆なわとび
Wiiリモコンを振り上げるとジャンプします。縄に引っかからないようとび続けましょう。ちなみに、なわとびを回す側では遊べません。
◆ハードルそう
ヌンチャクスタイルでプレイします。
走るようにWiiリモコン+ヌンチャクを振りつつ、ハードルをBボタンでジャンプして飛び越えていきましょう。
◆はたとりホバーレース
操作感覚は「けつあてホバーバトル」と同じです。先に、相手の旗を全部取ると勝ちです。
◆フルーツバスケット
上から落ちてくるフルーツを、3つの色のカゴに正しく仕分けしていきます。Wiiリモコンを傾けることで、フルーツが落ちてくるハスの葉を操作して仕分けをします。
1人プレイの場合は一定回数ミスをすると終了。2人以上のプレイの場合はスコアの高いほうが勝ちになります。
◆モンキーターゲット
初代から続く伝統のミニゲームです。
モンキーボールが打ち出されるので、Aボタンでボールを開いてパラシュート状態になります。Wiiリモコンを傾けて飛行する方向を調整しつつ、もう1回Aボタンを押すと閉じるので、ターゲット内にうまく落ちましょう。(けっこう転がります)
3回プレイして、その合計スコアで競います。なお、今作ではターゲットの種類は1つしかありません。
◆モンキーレース
こちらも初代から続く伝統のミニゲームです。
Wiiリモコンを横持ちにし、2ボタンで前進。1ボタンでバックします。Wiiリモコンを傾けるとハンドルをきります。
コース中のアイテムを獲得したら、十字ボタンで使用します。ちなみに前作では、最大で4つまで持てましたが、今回は1つしか持てません。
●パーティーモードの新規ミニゲームを紹介
今作から登場したミニゲームをざっくりと説明。
(全部ボードに対応ですが、今回はWiiリモコンやヌンチャクの操作で説明します)
◆コマアタック
簡単に言うなら、今流行?の「ベイブレード」的なゲームです。
Wiiリモコンを立てて持ちます。そして、コマを回すような感じでWiiリモコンをグルグルと回すと、コマの回転速度が上がります。回転速度が上がってきたところで、Wiiリモコンを傾けて移動し、他のコマに体当たりして突き落としましょう。
◆しりずもう
Wiiリモコンを立てて持ちます。Wiiリモコンを「後ろに引く」ように傾けると、おしりを突き出します。逆に「前に突き出す」ように傾けると、おしりを引っ込めます。(※Wiiリモコンを「倒す」のではありません)
おしりを突き出して相手に当てると、ダメージが入ります。おしりを引っ込めている間に相手がおしりを突き出すと、大きなスキができてカウンターによる大ダメージのチャンスになります。ただし、あまり長い間おしりを引っ込めているとバランスを崩して、それはそれで大きなスキになってしまいます。
ここらへんの戦略をよく考えて、先に相手の体力を0にすると勝利です。また、カウンターで勝利すると、相手を彼方へ吹っ飛ばせてちょっと気持ちいいです(笑)
◆たたみがえし
Wiiリモコンを寝かせて持ちます。Wiiリモコンを立てると、畳を立てて盾にします。
画面奥から飛んでくる手裏剣や煙玉は畳で防ぎつつ、小判や小銭入れが飛んできたら畳を立てずに獲得しましょう。手裏剣はそこまでたいしたデメリットはないですが、煙玉は一定時間の間、何も見えなくなります。わざとミスって、他のプレイヤーを微妙に妨害できたりして?(笑)
◆ハイパーリュージュ
リュージュは、オリンピックを見ていたならご存知かと思いますが…ソリのようなものに仰向けに乗って、円形のコースを高速で滑り降りていく競技です。
まず、スタート地点で動くメーターを見て、タイミングを見計らってAボタンでスタートしましょう。メーターガ長いほどスタート時の速度が速くなります。あとは、Wiiリモコンを上下に傾けて速度の調整。曲がり角では、左右に傾けてうまく曲がりましょう。落ちることはありませんが、曲がり損ねると速度が大幅に落ちてしまいます。確実に曲がるには、減速も大事です。
ちなみに、複数人でのプレイの場合は、1人ずつプレイすることになります。
◆はしごのぼり
ヌンチャクスタイルでプレイします。Wiiリモコンとヌンチャクを交互に振って、はしごを上っていきます。「ハードルそう」のように速く振るのではなく、キャラクターの動きに合わせてリズムよく振りましょう。
上から横から、様々な障害物が行く手を阻(はば)みます。Wiiリモコン+ヌンチャクを両方とも右、あるいは左に傾けると、はしごの左右に体を移動します。左右に移動している間は登れません。上から落ちてくるモノはこれで避けて、横から迫ってくるものについては、登るのを止めるなどで回避しましょう。
◆バルーンレース
気球を使った、横スクロールのレースゲームです。
Wiiリモコンを横持ちでプレイします。自転車の空気入れのような感じでWiiリモコンを振ると、気球に空気が送られて上昇していきます。高いところに行ったほうが、風が強くて前進する速度が速くなりますが、鳥などに当たってしまうと、空気が抜けて高度がガクンと落ちるうえ、一定時間空気を入れることができません。
当たらないようにするためには、急降下するのも1つの手です。Wiiリモコンを、片手を離して倒すように傾けると、急降下できます。
◆ピンボールウォーズ
それぞれ、ボードの4隅に自分のエリアを構え、ピンボールの要領で相手のエリアにボールを送り込んでいくゲームです。
ヌンチャクスタイルでプレイします。Wiiリモコンとヌンチャクを「先端が向かい合うように」持ちます。そして、Wiiリモコンやヌンチャクを傾けると、フリッパーを動かします。自分の撃った玉が相手のエリアに入ると得点。誰かに入れられてしまうと減点。自分が撃った玉、あるいは誰も触れていない玉が入ってしまうと大幅減点です。
◆ファイヤーファイター
消防士となって、消火活動をおこなうゲームです。
ヌンチャクスタイルでプレイします。Wiiリモコンで水を放射するポインタを操作して、ヌンチャクを上下に振ると水を放射できます。速く振り続ければ、勢い良く水が出てきて、ポインタの狙い通りの位置に放射できるようになります。
◆フォーメーション スカイダイビング
ヌンチャクスタイルでプレイします。
Wiiリモコンとヌンチャクを、本当にスカイダイビングをしているようなイメージで、Wiiリモコンとヌンチャクの間を大きく離して、立てて持ちます。(どでかいハンドルを握っているようなイメージでいいです)
前に倒すと急降下。後ろに倒すと急上昇。ハンドル操作のような感じで左右に傾けると左右に移動します。この要領で、フォーメーションを組んでいるおサルたちの中で1つだけ余っているポジションに、いち早くたどり着きましょう。ポジションに到着して3秒ほど静止できれば、フォーメーション成功で得点が入ります。対戦時は、ぶつかって邪魔なんかするといいでしょう。
◆ほしぞらブランコ
お月さまからぶら下がっているブランコに乗って、周辺にある星たちをたくさん集めましょう。
Wiiリモコンを立てて持ち、左右にタイミングよく振ってブランコを振っていきます。十字ボタンの上下を押すと、ブランコのひもの長さを変えることができ、これで高さを調節します。大きな星や流れ星は得点が高く、大きな星は3つ集めると、一定時間の間、周りの星たちを吸い寄せてより多くの星を獲得できます。
◆モンキースノボー
スノボーでレースです。
Wiiリモコンを寝かせて持ち、上下に倒して速度の調整。左右に傾けて曲がります。コース中のバナナを取ると、一時的にスピードアップします。
Bボタンでジャンプすることができ、ジャンプ台ではタイミングよくジャンプすることで長く遠くへジャンプできます。
◆partygameの評価◆…60点(100点満点) 前回比…-12点
結局、バランスWiiボードによる操作の価値観が感じられず…
あれから友達と協力しつつ頑張ってみましたが…やっぱり、最後までバランスWiiボードの操作には慣れることができず、結局Wiiリモコンの操作で最後のワールドを乗り切りました。
前回の説明で、ボードでの操作とWiiリモコンの操作ではステージ構成がちょっと違うと言いましたが、2人プレイの場合はどちらの操作でも変化がありませんでした。つまり、Wiiリモコンでの協力プレイが俄然有利になります。この協力プレイ自体はこれまでのシリーズになかったですし、協力プレイ自体の内容は面白いと思いました。とはいえ、それでますますボードでの操作による価値観を感じられず…結局このゲームが、ボードを活かすことはできなかったように思います。
もちろん、普通の操作より難しくなるのは仕方がないところではありますが、それを考慮しつつも、これまで通りの攻略の楽しみを持続して欲しかったものです。前回も言いましたが、ボード操作を考慮しすぎたがために、ムダに長くて制限時間との勝負になるコースが多く、アイデアという意味では過去のシリーズに大きく劣るように思いました。
パーティーゲームも、正直説明書に目を通しただけでも…ボードの操作が「取ってつけた感じ」のものが多く、あんまりやる気が起きなかったんですよね。しかも、2人以上でプレイするとなると、ボード操作はそのうち1人しかできないので…操作性の面で有利不利ができてしまうということも考えると、なおのことWiiリモコンでいいやってなってしまいました。
せめて、ボード操作のプレイヤーvsWiiリモコン操作のプレイヤーになるようなミニゲームがあればよかったんですが…。
で。各新規ゲームの感想を、10段階評価も付けてざっくりと言いますと…
◆コマアタック…5点
悪くはないですが、バランスが大味な感じがしました。同じタイプで言うなら、せっかくなら「モンキーファイト」を復活させて欲しかった…。
◆しりずもう…9点
個人的にはオススメ。単純な戦略性でわりと白熱して、しかもプレイ時間も短くてサクッと楽しめます。
◆たたみがえし…6点
内容は単純で悪くないですが、後半になってくると攻撃が激しくなり、そもそも畳を立ててしまうと小判とかが見えないので、畳を戻すタイミングをどうしていいかさっぱり分かりませんでした。
◆ハイパーリュージュ…7点
個人的には、スピード感があってなかなか面白いと思いました。友人は微妙な顔をしていましたが(笑)まあ、地味といえば地味ですけどね。
◆はしごのぼり…4点
回避する反応がちょっと悪いうえに、はしごが長い…。クリアまでに4分以上かかりました。もどかしいです。
◆バルーンレース…6点
内容自体は悪くないんですが、画面分割で別々に表示されていたため、あまり競争している感じがしませんでした。擬似的にでもいいので、相手の気球も同じコースに映っていて欲しかったです。
◆ピンボールウォーズ…2点
一言。普通にボタン操作でやらせて(笑)
◆ファイヤーファイター…7点
ヌンチャクを振り続けるのでWiiリモコンの照準がなかなか定まりませんが、それはそれで面白かったです。むしろ開発者的には狙い通りなのでは?
◆スカイダイビング…9点
内容を理解するにはちょいと時間が要りましたが、分かると実はけっこう面白いです。むしろ『Wii Sports Resort』よりスカイダイビングをしている気分になれます。
◆ほしぞらブランコ…7点
無難に面白かったです。ちょっと地味ではありますけどね。
◆モンキースノボー…8点
アイテムがなく腕前だけでの勝負になりますが、それでも意外に白熱しました。例えて言うなら、「モンキーレース」が「マリオカート」で、「モンキースノボー」が「F-ZERO」って感じですかね。
それと他にいくつか。
・スタッフロールのミニゲームがスキップできないと言いましたが、どうやら…何回プレイしてもスキップできないようです。しかもこのゲームは、ワールド1つ攻略するたびに流れるので、それも相まって、かなりやる気がそがれました。正直、どう考えてもユーザーのことを考えている仕様とはいいがたく、大人の事情しか感じません。力を入れるべきところを、間違えないでください。
・メインゲームをボード操作でプレイ中は、「モンキーカロリー」というデータが表示され、これでどれだけ体を動かしたかが分かります。しかし、これは実際のカロリーとは全く関係ない数値なので…存在する意味があまりない気がしました。説明書には「あくまで目安」と書いてますが、目安にするにも比較対象がないのではどうしようもないかと思います。
ということで、普通にプレイする分にはまあまあ面白いですし、ミニゲームも面白いものがわりと揃っていますが、バランスWiiボードを活かせていない点が残念でした。せっかく、そこをウリにして発売したのに…それが故のアラが、それ以上に目立つような気がしました。あと、スタッフロールが全くスキップできない点もね。
個人的には…「しりずもう」や「スカイダイビング」のためだけに残しておこうと思っています(というか、今売ってももうたいした価格にならないし…)が、バランスWiiボードによる操作は、あまり期待しないほうがいいと思います。
ちなみに、前回からお気に入りの「だるまさんがころんだ」は、今回も変わらず面白いです(笑)
関連記事:
キノの旅 & スーパーモンキーボールDS(2005/11/30) ※他の内容も混ざった記事になっています
『スーパーモンキーボール ウキウキパーティー大集合』 ファーストインプレッション(2006/12/10)
『スーパーモンキーボール ウキウキパーティー大集合』 50種類のミニゲームレビュー・前編(2006/12/21) ※中編・後編はありません
Wii『スーパーモンキーボール アスレチック』 ファーストインプレッション(メインゲーム)(2010/02/16)
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ