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DS『逆転検事2』 インプレッション

2011年02月08日 12時04分07秒 | 【旧】購入・レビュー話

※左が通常版。右が「コレクターズ・パッケージ」です。

逆転検事2
対応ハード : ニンテンドーDS
開発・発売元 : カプコン
発売日 : 2010/11/25
希望小売価格 :
 通常版 - 5,040円 コレクターズ・パッケージ - 6,090円(共に税込)
ジャンル : 推理アドベンチャー
プレイ人数 : 1人
CERO : B(12才以上対象)

◆参考データ--------------------------◆
購入価格 : 3,994円(新品・通常版)
プレイ内容 : シナリオクリアまでプレイ

シナリオクリアまでのプレイ時間(目安) : ●●●○○
 ●○○○○ … 5時間未満
 ●●○○○ … 5~15時間
 ●●●○○ … 15~30時間
 ●●●●○ … 30~50時間
 ●●●●● … 50時間以上
◆-----------------------------------◆



●= 御剣検事のロジック、再び =●
今作は、2009年5月28日に発売された『逆転検事』の続編タイトルです。
事件現場で様々な証拠を集め、法廷…ではなく、その場で犯人を突き止めていきます。

もう一気に全シナリオをクリアしちゃいましたので、インプレッション記事は1回きりになります。


●= 基本的な進め方 =●
物語は、以下の行為を繰り返していくことで進んでいきます。
・「捜査」…事件現場を調べたり目撃者の証言を聞いたりして、証拠を集めていきます。
・「対決」…目撃者や証人の証言に対してムジュンを指摘して、真実を明らかにしていきます。

もちろん、最後は犯人との直接対決になる…でしょう。
捜査や対決でミスをすると緑色のゲージが減り、ゲージが空になるとゲームオーバーです。

◆-- セーブについて --◆
STARTボタンを押すと、いつでもセーブ確認画面へと移動します。ゲームオーバーになるとタイトル画面へ戻されてしまうので、不安な人はこまめなセーブをするといいでしょう。(ただし、セーブのたびに一旦タイトル画面へ戻るので、少し面倒ですが)
また、物語の区切りでもセーブ画面が出てきます。



●= 捜査について =●
◆-- まず基本から --◆
事件現場のあらゆる場所を調べて、証拠を探し出しましょう。十字ボタンでも移動できますし、下画面のマップをタッチしても移動できます。
見つけた証拠や情報は「証拠品」として獲得するものと、「ロジック」として獲得するものがあります。
何となく行き詰った時は、Yボタンを押すか下画面のパートナーアイコンをタッチして、相棒に助言を求めてみましょう。

たまに、質問に対して答えだと思う選択肢を選んだり、答えとなる場所を示す時があります。
答えを間違えてしまうと、緑色のゲージが減ってしまいます。(これは、対決中にも出てくることがあります)

◆-- 推理 --◆
現場の状況に対してムジュンしている証拠品がある場合、まずその場所にカーソルを合わせて、「推理」アイコンをタッチします。(Xボタンでも可能です)
そして、その場所の状況に対してムジュンしている証拠品をつきつけることで、そこから新たな「証拠品」「ロジック」を導き出します。
推理を間違えてしまうと、緑色のゲージが減ってしまいます。


◆-- ロジック --◆
「ロジック」がある程度たまったら、関係していると思われる情報を2つ組み合わせてみましょう。
正しく組み合わせることで、そこから新たな「証拠品」や「ロジック」を導き出します。
組み合わせを間違えてしまうと、緑色のゲージが減ってしまいます。


◆-- ロジックチェス --◆
情報をくれない証人から情報を引き出すため、駆け引きで相手から情報を引き出す勝負をします。それが、今作からの新システム「ロジックチェス」です。といっても、チェスの知識は必要ありません。

プレイヤーは、相手の言動をよく見極めながら、相手に様々な質問を投げかけたり時には何も喋らないようにして、会話を進めていきます。難しそうに聞こえますが、相手の会話の後に表示される選択肢の中から、適切だと思う質問を選択していく。この繰り返しです。原則として、相手が興奮している時は様子を見るのが得策で、相手が冷静になって重要な証言をした時は、関係している質問をぶつけていくのがセオリーです。
また、会話を続けていくことで「手がかり」を得ることがあります。この手がかりは、別の質問を投げかけた時に、会話を先に進めるための武器になります。もし「手がかり」が足りないせいで会話が途切れたら、別の質問で「手がかり」を探してみましょう。

このモードには、画面下に「制限時間のゲージ」があります。
選択肢を選んでいる間は徐々に減っていき、間違った選択肢を選択してしまうと大きく減ります。ゲージが0になるとミスとなり、緑色のゲージが減ります。


●= 対決について =●
目撃者や証人が、証言をおこないます。プレイヤーは、手持ちの「証拠品」を見てムジュンしている証言を見つけましょう。
1つずつ証言となる台詞を見ていき、その中で証拠品と比べて明らかにムジュンしている証言を見つけたら、関連する証拠品を選択して「つきつける」ことで、相手のウソを暴くことができます。それによって、物語が一歩真実に近づきます。新たな「証拠品」や「ロジック」を獲得することもあります。

間違った証拠品をつきつけてしまうと、緑色のゲージが減ってしまいます。

◆-- ムジュンがない時は… --◆
現状の証言にムジュンがない場合は、「ゆさぶる」で証言に対して相手に問い詰めてみましょう。新たな証言が増えることがあったり、新たな証拠品が増えることがあったりします。
ヒントになるような台詞が出てくることもあるので、分からない場合はまず全ての証言をゆさぶってみましょう。これが基本です。

ちなみに。「ゆさぶる」や「つきつける」は、Yボタンを押したまま自分の声で「待った!」「異議あり!」と叫んで選択することもできますよ。


●= partygameの評価 =●…87点(100点満点)
安定感は抜群

=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

-- 物語の構成は相変わらず見事 --
第1話は少々インパクトが足りない印象でしたが、後のほうになるにつれて徐々に物語が深くなってきて、気づけば、時間を忘れてプレイしていました。ボリュームも、これまでより比較的多めだったように思います。
また、過去のシリーズ作品で登場したキャラクターも前作以上に多く登場しています。未経験者でも全然楽しめるでしょうが、経験者のほうがより懐かしく感じられるでしょう。それこそ、今回の物語の構成的には、せめて初代の『逆転裁判』はプレイしておいたほうがいいかもしれません。無理にとは言いませんが。

-- BGMの種類が多い --
今回、ほとんどの主要キャラクターにオリジナルのBGMがあったので、BGMの種類が多かったように思います。
その人物に合わせたBGMということで、これまで以上にメリハリの効いたBGMにもなっており、ここはさすがの完成度だと思いました。

-- △物語について、あえて難くせを付けるなら… --
物語の構成のところでも言いましたが、第1話が盛り上がりに欠ける印象でした。そこで、あまり先が気にならなくて「やらなくなっちゃった…」という人もいるかもしれない、とは思いました。
そこはせめて、第2話の中盤あたりまで踏ん張ってプレイしてみてください。きっと、先が気になる展開になると思います。

-- △難易度が高め --
正直言ってしまうと、私は5回くらいゲームオーバーになりました(笑)
もちろん要所要所によって難しさは違いますが、全体的な難しさは『逆転裁判2』と同じくらいの難易度だと思います。証拠品も、最後のほうはいつも以上に多くなります。まあ、不安だと思ったら中断セーブをしましょうね(笑)

-- △ロジックチェスについて --
もちろん後になるほど難しくなっていきましたし、物語のなかではロジックチェスによるやり取りをうまく活かした場面も多かったです。
ただ、基本的な戦略はそこまで変わりません。相手の表情・台詞を頼りに相手がどういう心境か?を理解して、怒っているようであれば様子を見る。落ち着いたときには攻め込む、というセオリーは特に変わりありませんでした。また、制限時間が0になっても「ゲームオーバー」ではなく「緑色のゲージが減る」だけで済むので、制限時間による緊張感はなかったです。

物語を盛り上げたり、あるいはアクセントとしては悪くなかったと思っていますが、ゲーム性はそこまで優れているとは感じませんでした。もし次回作を発売する予定で、かつこのシステムも再び入れ込むのであれば、もっと磨きをかけていただけると嬉しいです。

-- △その他、細々としたところを --
・対決パートで「尋問開始」と表示される時、上画面の下に証言の見出し(見たことについて、など)が台詞として表示されるんですが、その表示がたまに遅れて表示されることがありました。
プレイに支障はありませんが、なんかバグっぽく見えたので、できれば修正してほしかったところです。

・些細なことですが、調べられる場所に来て「調べる」アイコンが出た時は、上画面でどこを調べようとしているのかをアイコンなどで示してほしい気がしました。
前作も何となく感じたんですが、調べられる箇所が重なっている時に、調べたいと思った箇所とは違う箇所を調べてしまうことがたまにありましたし、ここを調べると「何を調べたことになるのか?」がイマイチ把握できないこともあります。
まあ、これは『逆転裁判』の頃から感じていることなので、今さらどうこうするつもりはないでしょうけど…。

◆-- 総評 --◆
ここまでシリーズ作品を発売してきただけあって、さすがに安定した完成度でした。
ゆえに厳しい目で見たつもりなので…そういう意味では、第1話がちょっと盛り上がりに欠ける点や、ロジックチェスの改善点など気になる部分はありました。普通のプレイヤーは、たぶんそこまで気にならないとは思います。
シリーズ経験者はもちろんのこと、未経験者でも充分に楽しんでいただけるでしょう。ただし、今回はそこそこ難易度高めなので、ご注意あれ。最悪の場合、中断セーブ連発でもいいかと(笑)


関連記事:
DS『逆転裁判4』 インプレッション(2007/04/15)
DS『逆転検事』 インプレッション(2009/06/04)

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