「デズィレ王子はリラの精に、
ぜひとも本物のオロル姫を紹介してほしいと懇願する」
[Allegro agitato(アッレーグロ・アジタート)、4/4拍子、3♭(変ホ長調)]
agitatoは「興奮して」という意味であるが、ここでは
「心躍らせて」と観念的に表したほうが相応しいかもしれない。
ヴィオーラ+チェロの完全ユニゾンが、前曲終いのト短調主和音終止を受けて、
その平行調である実質変ロ長調で開始する。
****♪ミ>シ、シ<ド・ド<レ、レ<ミ・・ミ<ファ、ファ<ソ・ソ<ラ、ラ<♭シ♪
2小節め終いの♭シをファと置き換えて、本来調の変ホ長調にシフトし、
両翼vnが完全ユニゾンで、
****♪ファ>♯ド、♯ド<レ・レ<ミ、ミ<ファ・・ファ<ソ、ソ<ラ・ラ<シ、シ<ド♪
と受け継ぐ。そして、そのまま主題になだれ込む。
****♪ドーーー・ー、>ソッ、ソ<ラ・・ラ<シ、シ<ド・ド>シ、シ>ラ│
ラ>ソ、ソ>ファ・ファ>ミ>レ>ド・・<ラーーー・>ソーーー│
<ドーーー・ー、>ソッ、ソ<ラ・・ラ<シ、シ<ド・ド>シ、シ>ラ│
ラ>ソ、ソ>ファ・ファ>ミ>レ>ド・・<ラーーー・>ソーーー│
ソ<ラ、ラ<♭シ・♭シーー>ラ・・>ミ<ファ、ファ<ソ・ソーー>ファ│
<ラ<シ、シ<ド・ドーー>シ・・>♯ファ<ソ、ソ<ラ・ラーー>ソ│
<♯ラ<シ、シ<ミ・ミ>シ、シ<レ・・レ>ド、ド>シ・シ>ラ、ラ>ソ│
ソ>ファ、<シ>ラ・>ソ>ファ>ミ>レ・・>ド>シ<♯ド<レ・<ミ<ファ<♯ファ<ソ♪
主題とはいっても、少なくともこのナンバーにおいては、
8小節にはまとまってない。が、ともかくも、
この主題はもう一度提示されて、
チャイコフスキーの常套であるクロマティックなシフトによって、
変ホ長調から実質ニ長調に転調されて、
その主和音で曲を閉じる。ところで、
この主題に施されてる「16分ズラし技法」を、チャイコフスキーは
前作バレエ「白鳥の湖」の(第4幕)第28曲「情景」、でも用いてた。
****♪●ラ、ラ<レ・レ>ド、ド>シ・・シ>ラ、ラ>♯ソ・♯ソー<ラー♪
この場面のスコアに書き入れられたチャイコフスキーの場面メモは、
"Odete entre en courat et fait part a ses amies de son chagrin"
(オデト・アントル・アン・クラン・エ・フェ・パル・タ・セザミ・ドゥ・ソン・シャグラン)
(entrer en courat=駆け込む、
faire part a 誰々 de 何々=誰々に何々を知らせる)
「オデットがアジトである湖畔の廃墟に駆け込んできて、
みんなに悲しい結果を伝える」
である。そして、
[Allegro agitato(アッレーグロ・アジタート)、4/4拍子、6♭(変ホ短調)]
同じく4/4拍子で、かつ、速度標語もまったく同じ、
アッレーグロ・アジタート、だった。ここのアジタートは、
「動転して」のほうが相応しいだろう。いずれにしても、
心拍数や血圧があがってる状態である。
デズィレ王子はもはやオロル姫に対して
「Je te veux=発情状態」なのだった。もうじき、
阿波踊りの時期であるが、
♪オロル阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら
オロルでなきゃイヤンイヤン♪
と歌いながら、デズィレ王子は、
渭山(いのやま)城の鷲の門めざして、
森の中を分け行くのだった。
ぜひとも本物のオロル姫を紹介してほしいと懇願する」
[Allegro agitato(アッレーグロ・アジタート)、4/4拍子、3♭(変ホ長調)]
agitatoは「興奮して」という意味であるが、ここでは
「心躍らせて」と観念的に表したほうが相応しいかもしれない。
ヴィオーラ+チェロの完全ユニゾンが、前曲終いのト短調主和音終止を受けて、
その平行調である実質変ロ長調で開始する。
****♪ミ>シ、シ<ド・ド<レ、レ<ミ・・ミ<ファ、ファ<ソ・ソ<ラ、ラ<♭シ♪
2小節め終いの♭シをファと置き換えて、本来調の変ホ長調にシフトし、
両翼vnが完全ユニゾンで、
****♪ファ>♯ド、♯ド<レ・レ<ミ、ミ<ファ・・ファ<ソ、ソ<ラ・ラ<シ、シ<ド♪
と受け継ぐ。そして、そのまま主題になだれ込む。
****♪ドーーー・ー、>ソッ、ソ<ラ・・ラ<シ、シ<ド・ド>シ、シ>ラ│
ラ>ソ、ソ>ファ・ファ>ミ>レ>ド・・<ラーーー・>ソーーー│
<ドーーー・ー、>ソッ、ソ<ラ・・ラ<シ、シ<ド・ド>シ、シ>ラ│
ラ>ソ、ソ>ファ・ファ>ミ>レ>ド・・<ラーーー・>ソーーー│
ソ<ラ、ラ<♭シ・♭シーー>ラ・・>ミ<ファ、ファ<ソ・ソーー>ファ│
<ラ<シ、シ<ド・ドーー>シ・・>♯ファ<ソ、ソ<ラ・ラーー>ソ│
<♯ラ<シ、シ<ミ・ミ>シ、シ<レ・・レ>ド、ド>シ・シ>ラ、ラ>ソ│
ソ>ファ、<シ>ラ・>ソ>ファ>ミ>レ・・>ド>シ<♯ド<レ・<ミ<ファ<♯ファ<ソ♪
主題とはいっても、少なくともこのナンバーにおいては、
8小節にはまとまってない。が、ともかくも、
この主題はもう一度提示されて、
チャイコフスキーの常套であるクロマティックなシフトによって、
変ホ長調から実質ニ長調に転調されて、
その主和音で曲を閉じる。ところで、
この主題に施されてる「16分ズラし技法」を、チャイコフスキーは
前作バレエ「白鳥の湖」の(第4幕)第28曲「情景」、でも用いてた。
****♪●ラ、ラ<レ・レ>ド、ド>シ・・シ>ラ、ラ>♯ソ・♯ソー<ラー♪
この場面のスコアに書き入れられたチャイコフスキーの場面メモは、
"Odete entre en courat et fait part a ses amies de son chagrin"
(オデト・アントル・アン・クラン・エ・フェ・パル・タ・セザミ・ドゥ・ソン・シャグラン)
(entrer en courat=駆け込む、
faire part a 誰々 de 何々=誰々に何々を知らせる)
「オデットがアジトである湖畔の廃墟に駆け込んできて、
みんなに悲しい結果を伝える」
である。そして、
[Allegro agitato(アッレーグロ・アジタート)、4/4拍子、6♭(変ホ短調)]
同じく4/4拍子で、かつ、速度標語もまったく同じ、
アッレーグロ・アジタート、だった。ここのアジタートは、
「動転して」のほうが相応しいだろう。いずれにしても、
心拍数や血圧があがってる状態である。
デズィレ王子はもはやオロル姫に対して
「Je te veux=発情状態」なのだった。もうじき、
阿波踊りの時期であるが、
♪オロル阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら
オロルでなきゃイヤンイヤン♪
と歌いながら、デズィレ王子は、
渭山(いのやま)城の鷲の門めざして、
森の中を分け行くのだった。
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