チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「チャイコフスキー『眠れる森の美女』#30/フィナーレ(3B)マズルカ」

2010年11月24日 00時10分59秒 | やっぱりリラだ! 百年経っても大丈夫
マズルカの語源を求めると、
そのステップのひとつマズレクの語尾変化で、
そのおおもとがマゾヴィア地方を意味するマズルだと、
説明されてる。つまり、
マゾヴィア地方の踊りだった、
というところだろうか。ちなみに、
長らく東ドイツの指揮者で、2番めの妻などを
自らの居眠り運転で自動車事故死させ、
在日コリアンを3番めの妻にした
Kurt Masur(クルト・マズア)が生まれたのが、
現在のポーランド領(いわあゆるシロンスク)であり、
マゾヴィアとは異なるが、何らかの形で
ポーランドと関わりがあるのかもしれない。

チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」の第30曲「フィナル」の
「マズルカ本体部」は、
[A→B→A→C→A→D→A→B→A→移行部]
という古式ゆかしきロンド形式で構成されてる。
そのB。
[Allegro brillante(Tempo di mazurka)、3/4拍子、2♯]
Aのときはティンパニ以外に打楽器は、
タンバリン、スィンバル、小太鼓が使われてたが、
Bではティンパニのみである。
****♪●●ミー│<ファー●●・>>レー<フーァ<ソー・<ラー、<レー<ミー│
       >ファー<ラー<♯ドー・<レー●●・●●<♯レー│
       <ミー●●・>>ドー<ミー<ファー・<ソー、<ドー<レー│
       <ミー<ソー<シー・<ドー●●・●●●ド│
       >シーー、>ラ・>ソーーー・●●●<ド│
       >シーー、>ラ・>ソーーー・●●●<ド│
       >ソーー、>ファ・>ミーー>レ・>ドーー、>シ│
       >ラーーー、・>ソーーー♪
このB主題の前半は、
[ミ<ファ、>♯レ<ミ]という音型を骨組みにしてる。これは、
カラボスの動機の弾頭である。いっぽう、後半は、
[ド>シ>ラ>ソ、ド>シ>ラ>ソ、ド>シ>ラ>ソ>ファ>ミ>レ>ド>シ>ラ>ソ]
である。[ド>シ>ラ>ソ]は、
チャイコフスキーの音楽において重要な動機のひとつである。
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