[Allegro vivo(2)]
年末年始だというのに、甲斐性なしな私には
伴侶も子もなく、ただ借財借金と薄利な煎餅焼きが
このAカップの小さな胸にのしかかってる。が、
煎餅の焼きあげがすらすら進むはずもないまま、
昨日はミッドタウンに出かけた。けっこう、
人がいた。カップルも多かった。そんな中、
私は御婦人の買い物に付き合ってた。
エロキモオヤジな私なので、ときたまそんなのに興味を持つ
酔狂なお姉さんがいる。が、そういう御婦人はたいてい、
私のほうで興味がないタイプである。でも、
成り行き上、買い物・食事くらいは
付き合わなければならなくなってしまう。なにしろ、
夢破れたスーザン・ボイル女史と故福田和子元受刑者の顔が
まったく判別できない拙脳な私である。
むげに断りつづけてたりすると、
メイルが立て続けに送られてきて気分が落ち込む。
(私をないがしろにしたら、五寸釘を指に刺して
血糖値測っちゃうわよっ!)
などとでも言われたら大変である。
こんな私にも悩みの種はあるのだ。
チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」の第4曲は、
(プロローグの)終曲である。このナンバーは、
[Andantino(1)→Allegro vivo(1)→Moderato assai
→Andantino(2)→Allegro vivo(2)→Allegro risoluto
→Allegro vivo(3)→Andante]
と、テンポがめまぐるしく変遷する。
[Allegro vivo(2)、2/4、無調号]
「カラボスと家来(ネズミ)らは嘲笑う」
コーラングレ+クラリネット2管+ファゴット2管のユニゾンが、
カラボスの動機を吹奏する。
****♪g---・<gis---│<a<ais<h>ais・ais-<h-│
>ais-<h-・>ais-<h-│>ais-<h-・ais->a>gis♪
ここで、ティンパニのマレットのコッラ・バッケッタによるスィンバルが
***♪ゴン●・ゴン●│ゴンゴン・ゴン●♪
と打たれる。次いで、
ピッコロとオクターヴ下のフルート2管のユニゾンが、
16分音符仕立のホ短調経過区を刻む。
「カラボスの予言」
1番ファゴット+チェロ、オクターヴ下の2番ファゴット+コントラバスのユニゾンが、
「カラボスの予言」動機を奏する。ただし、
チャイコフスキーの音楽にしばしば見られるように、
モードとはまた違う、意図的に調性判別不能にした主題である。
(ホ短調としては)
***♪ラー・ーー│>ミー・ーー│<ソー・ーー│>レー・ーー│
<ファー・ーー│>♭シー・<ドー│<レー・>レー│<ラ♪
(イ短調としては)
***♪ミー・ーー│>シー・ーー│<レー・ーー│>ラー・ーー│
<ドー・ーー│>ファー・<ソー│<ラー・>ラー│<ミ♪
次いで、木管群がこの亜種を吹く。
***♪ソー・ーー│>ソー・ーー│<♯ドー・ーー│>♯ドー・ーー│
<♯ファー・ーー│>♯ファー・<♯ソー│<ラー・<♯ラー│<シ♪
さらに、そのまた亜種が、
木管群→ホルン群→トロンボーン群→ファゴット(2度めはクラリネット)+低弦、
という駅伝方式で受け継がれる。
「オーロラ姫は指を尖ったもので刺して、永遠の眠りにつくのさ」
オーボエ+クラリネット、そして、ホルンあるはファゴットの
***♪ファー・ーー│>ミー・<ドー│>ファー・ーー│>ミー・<ドー│
>ファー・<ドー│>ファー・<ドー│<ミー・ーー│ーー・ー●♪
の合間を縫って、両翼vnがオクターヴ・ユニゾンでホ短調の
****♪ミ<ファ>ミ<ファ・<♯ファ<ソ>♯ファ<ソ│
<ソ<♯ソ>Nソ<♯ソ・<ラー●●♪
を擦りあげる。
ところで、「カラボスの予言」主題は、ベートーヴェンの
「英雄交響曲」第2楽章「マルチャ・フネーブレ(葬送行進曲)」の
***♪ミー・>シ<レ│>ドー・>シ>ラ│>♯ソ♪
の変型である。ちなみに、
スィベリウスの交響詩「フィンランデイア」の変イ長調のアッレーグロ部の、
のちに「フィンランド讃歌」とされた部分の後半、
***♪●●・ソー・・ソー・ソー│<【ラー・ーー・・ーー・>ミー│
>ミー・<ソー・・ソー・ー>レー│レー・<ファー・・ーー・ーー│
ーー、ファー・・】>ミー・>レー│<ミー・ーー・・ーー・>ドー│
ドー・<レー・・ーー・ーーー●<ミ│ミー・ーー・・ーー・ーー│ーー♪
に、このチャイコフスキーの「カラボスの予言」主題、
***♪【ラー・ーー│>ミー・ーー│<ソー・ーー│>レー・ーー│
<ファー・ーー】│>♭シー・<ドー│<レー・>レー│<ラ♪
が、自然と内包されてるのである。スィベリウスの、将来
滑り臼のようになる頭の中で、フィンランドが
ロシア帝国(その後もジュガシヴィリのソ連)の呪いに覆われてきた
歴史と苦悩と怒りがこのようにして発露された。
同じ(似た)表出は同じ(似た)表象に基づく、のである。
年末年始だというのに、甲斐性なしな私には
伴侶も子もなく、ただ借財借金と薄利な煎餅焼きが
このAカップの小さな胸にのしかかってる。が、
煎餅の焼きあげがすらすら進むはずもないまま、
昨日はミッドタウンに出かけた。けっこう、
人がいた。カップルも多かった。そんな中、
私は御婦人の買い物に付き合ってた。
エロキモオヤジな私なので、ときたまそんなのに興味を持つ
酔狂なお姉さんがいる。が、そういう御婦人はたいてい、
私のほうで興味がないタイプである。でも、
成り行き上、買い物・食事くらいは
付き合わなければならなくなってしまう。なにしろ、
夢破れたスーザン・ボイル女史と故福田和子元受刑者の顔が
まったく判別できない拙脳な私である。
むげに断りつづけてたりすると、
メイルが立て続けに送られてきて気分が落ち込む。
(私をないがしろにしたら、五寸釘を指に刺して
血糖値測っちゃうわよっ!)
などとでも言われたら大変である。
こんな私にも悩みの種はあるのだ。
チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」の第4曲は、
(プロローグの)終曲である。このナンバーは、
[Andantino(1)→Allegro vivo(1)→Moderato assai
→Andantino(2)→Allegro vivo(2)→Allegro risoluto
→Allegro vivo(3)→Andante]
と、テンポがめまぐるしく変遷する。
[Allegro vivo(2)、2/4、無調号]
「カラボスと家来(ネズミ)らは嘲笑う」
コーラングレ+クラリネット2管+ファゴット2管のユニゾンが、
カラボスの動機を吹奏する。
****♪g---・<gis---│<a<ais<h>ais・ais-<h-│
>ais-<h-・>ais-<h-│>ais-<h-・ais->a>gis♪
ここで、ティンパニのマレットのコッラ・バッケッタによるスィンバルが
***♪ゴン●・ゴン●│ゴンゴン・ゴン●♪
と打たれる。次いで、
ピッコロとオクターヴ下のフルート2管のユニゾンが、
16分音符仕立のホ短調経過区を刻む。
「カラボスの予言」
1番ファゴット+チェロ、オクターヴ下の2番ファゴット+コントラバスのユニゾンが、
「カラボスの予言」動機を奏する。ただし、
チャイコフスキーの音楽にしばしば見られるように、
モードとはまた違う、意図的に調性判別不能にした主題である。
(ホ短調としては)
***♪ラー・ーー│>ミー・ーー│<ソー・ーー│>レー・ーー│
<ファー・ーー│>♭シー・<ドー│<レー・>レー│<ラ♪
(イ短調としては)
***♪ミー・ーー│>シー・ーー│<レー・ーー│>ラー・ーー│
<ドー・ーー│>ファー・<ソー│<ラー・>ラー│<ミ♪
次いで、木管群がこの亜種を吹く。
***♪ソー・ーー│>ソー・ーー│<♯ドー・ーー│>♯ドー・ーー│
<♯ファー・ーー│>♯ファー・<♯ソー│<ラー・<♯ラー│<シ♪
さらに、そのまた亜種が、
木管群→ホルン群→トロンボーン群→ファゴット(2度めはクラリネット)+低弦、
という駅伝方式で受け継がれる。
「オーロラ姫は指を尖ったもので刺して、永遠の眠りにつくのさ」
オーボエ+クラリネット、そして、ホルンあるはファゴットの
***♪ファー・ーー│>ミー・<ドー│>ファー・ーー│>ミー・<ドー│
>ファー・<ドー│>ファー・<ドー│<ミー・ーー│ーー・ー●♪
の合間を縫って、両翼vnがオクターヴ・ユニゾンでホ短調の
****♪ミ<ファ>ミ<ファ・<♯ファ<ソ>♯ファ<ソ│
<ソ<♯ソ>Nソ<♯ソ・<ラー●●♪
を擦りあげる。
ところで、「カラボスの予言」主題は、ベートーヴェンの
「英雄交響曲」第2楽章「マルチャ・フネーブレ(葬送行進曲)」の
***♪ミー・>シ<レ│>ドー・>シ>ラ│>♯ソ♪
の変型である。ちなみに、
スィベリウスの交響詩「フィンランデイア」の変イ長調のアッレーグロ部の、
のちに「フィンランド讃歌」とされた部分の後半、
***♪●●・ソー・・ソー・ソー│<【ラー・ーー・・ーー・>ミー│
>ミー・<ソー・・ソー・ー>レー│レー・<ファー・・ーー・ーー│
ーー、ファー・・】>ミー・>レー│<ミー・ーー・・ーー・>ドー│
ドー・<レー・・ーー・ーーー●<ミ│ミー・ーー・・ーー・ーー│ーー♪
に、このチャイコフスキーの「カラボスの予言」主題、
***♪【ラー・ーー│>ミー・ーー│<ソー・ーー│>レー・ーー│
<ファー・ーー】│>♭シー・<ドー│<レー・>レー│<ラ♪
が、自然と内包されてるのである。スィベリウスの、将来
滑り臼のようになる頭の中で、フィンランドが
ロシア帝国(その後もジュガシヴィリのソ連)の呪いに覆われてきた
歴史と苦悩と怒りがこのようにして発露された。
同じ(似た)表出は同じ(似た)表象に基づく、のである。
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