チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「Tony Curtis(トニー・カーティス)といえば唇」

2010年10月01日 00時52分56秒 | 寝苦リジェ夜はネマキで観るキネマ
今日はジャック・ルイ・ダヴィドの絵画、
「ホラティウス兄弟の誓い」について書こうとしてた。が、
Tony Curtis(トウニ・カーティス)が85歳で死んだらしい。
池内淳子女史は77歳だった。
アーサー・ペンは88歳と1日だった。
"The Miracle Worker(奇跡の人)(1962)"は
アン・バンクロフトとパティ・デュークのイッチャってる演技試合が見物だった。
"ALICE'S RESTAURANT(アリスのレストラン)(1969)"は
映画としては最低の部類に入るくらい面白くもなかったが、
中で歌われてた歌が耳についた。
"Bonnie and Clyde(俺たちに明日はない)(1967)"では
クリムトの「ダナエ」のような顔をしたボニーがクールだった。
"Little Big Man(小さな巨人)(1970)"は
ダスティン・ホフマンが気持ち悪くて観なかった。
「ミュンヒェン五輪の記録映画」ではメキスィコ覇者の
ボブ・スィーグレンが東ドイツのヴォルフガング・ノルトヴィッヒに敗れて
第1回大会から続いた米国の優勝がとぎれた模様を
この映画でも観たのかみてないのか覚えてない。ともあれ、
いわゆるトニー・カーチスは、子供の頃の私が
「東京12チャンネル(現在のテレ東)」でやってた
米国映画で知ったもっとも好きになった俳優だった。
故ミッキー・安川がハリウッドの映画関係者から聞いた話として
言ってたことの又聞きであるが、当時のスターで
裏方にまで心優しく接してくれたのは、
エルヴィス・プレスリーとトウニ・カーティスだけだった、とのことである。
"Sex and the Single Girl(求婚専科)(1964)"では
故ナタリー・ウッドとのラヴ・コメ、
"The Great Race(グレートレース)(1965)"は
私が大好きだったドタバタ喜劇、
"Boeing Boeing(ボーイング・ボーイング)(1965)"は
私がもっとも好きなコメディ映画である。一番好きなコメディアン、
ジェリー・ルイスとのオトボケ・コンビは痛快だった。
カーティスのTVドラマもほとんど観た。
"The Persuaders(ダンディ2)(1971-72)"は
モナコ・フランス・イギリスなどを舞台にした
ロジャー・ムーアとの腐れ縁な英米キザ男の掛け合いの妙、
"McCoy(マッコイと野郎ども)(1975-76)"は
あくどい奴への痛快仕返し詐欺、そして、
Robert Urich(ロバート・ユーリック)(すでに故人)の探偵が主役だった
"Vega$(ベガス)(1978-81)"では、
ラース・ヴェイガスのホテル&カズィノのオウナーとして事件に関わる役。このドラマは
探偵物だったのでガキの私にはとても面白かったが、
音楽がまた秀逸だった。作曲者は知らないが。
****♪ソー<ラ●・●ラー>ソ・・<ラー<ドー・ーーーー│
   >ソー<ラ●・●ラー>ソ・・<ラー●●・●●●●♪
という音型の反復に乗せて、前奏が、
****♪♯ファーーー・<ソーーー・・<ラーーー・<シーーー│
   <ドーーー・<レーーー・・<ミーーー・<ミーッ<♯ファーッ│
   <ソーーー・ーーーー・・ーーーー・>♯ファ>ミ>レ│
   <ミーーー・ーーーー・・ーーーー・ーーーー♪
主題が、
****♪ミーーー・ーーーー・・>ラーーー・ーーーー│
   ーーーー・ーー<ミー・・>レー<ミー・>レーレー│
   ーーーー・ーーーー・・>ソーーー・ーーーー│
   ーーーー・ーーーー・・ソーーー・<ソーーー│ 
   ミーーー・ーーーー・・>ラーーー・ーーーー│
   ーーーー・ーー<ミー・・>レー<ミー・<ファー<ソー│
   ーーーー・ーーーー・・ーーーー・ーーーー│
   ーーーー・ーーーー・・<♭シーーー・>ラー>ソー♪
みたいな感じである。このa minorな主題は、
半音上がったb-flat minorに転調されて曲を終える。

その四半世紀後に、同じくLas Vegasが舞台の
"CSI"でタランティーノが演出したときに、
トニー・カーティスはゲスト出演した。実際、
自宅もLas Vegasで、そこで死んだ。
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