いよいよ、大詰めである。このナンバーも長いのである。
アッレーグロ・モデラート(#22とおんなじテンポ)、3/4、3♯。
しょぱなは、#22とおんなじ(ハ長の)、
♪ミ>レ>ドー、<レ>ド|>シーー、<ド>シ>ラー、<シ>ラ|>ソーー♪
一同、テーブルにつき、トランプ式丁半ゲーム「ファラオーン」に興じはじめる。
すると、ゲルマンが鉄火場に入ってくる。
エレ公:(ゲルを見つめながら)「ワテの予感は間違うとらんかったわ」
(トム伯に向かって)「ワテには決闘の立会人が必要なんやけど、
ジブン、引き受けてくれへんか?」
トム伯:「立会人やて? なんや目論みでもあんのんか?」
エレ公:「モクロミも朴路美の声もヘッタクレもあらへん。アヤツを退治するノミや」
トム伯:「なんのこっちゃよう分からんけど、まぁ、えぇわ。まかしとき!」
他大勢:「それにしても、ゲルマンはん、遅いがな。どこ行っとったんや?」
チカリ:「こっちゃ来て座りぃや。あんさんはワテにツキをもたらしてくれるよってな」
スーリ:「そや、どこにいたんや?
→C、無調号。
どこ行っとったんや言うてんのや。ほんま、地獄やないやろな?
かんべんやで。それにしても、また、なんちゅうツラや。
どうかしたんか、ゲルマン君?」
→アンダーンテ・ノン・タント。
バストロが、♪ラ>ソ<ドーーーーー♪という
「トゥローィカ」由来の「3カードの動機の断片」を吹く。
ゲルはファラオーンにチャレンジすると言う。すると、一同は驚く。
(吝嗇家のゲルマンがギャンブルやなどどは、天変地異でも起こるんかいな。
1次大戦でも起きようもんなら、ゲルマン人のドイツ帝国は負け、ゲルマン人が
ツァーリになりすましてるロシア帝国も潰れないとはかぎらんで)
チカが「いくら賭けるんや?」と問うと、ゲルは「4万」と答える。
いかばかりの価値かは知らないが、とてつもなく高額だったのであろう。
スリ:「さては、故伯爵夫人から3枚のカードの秘密を訊きだしたんか?」
ゲル:(張りつめた様子で)「ワテの挑戦を受けるんか、受けへんのか?」
チカ:「受けるがな。望むところや! ほな、始めよか。どのカードや!」
ゲル:「3や!」
はたせるかな、3が出るのである。
エレ公:「ゲルマンのヤツめを懲らしめる好機到来や」
ゲル:「ワテの念願がもうすぐ叶うんや! そや、そや、あのクソババァの
予言なんちゅうもんは、ハッタリや。半蔵や。目くらましの術や」
それぞれのことだけで頭の中がいっぱいで、テンデンバラバラである。
チカ:「チップを受け取って勝ち抜けしてもえぇんやで」
ゲル:「いんやいや、まだまだ続けるがな!」
そして、ゲルマンは「7」に張り、勝つのである。
→モデラート・コン・モート、2/4、5♯。
♪○ラ<シ<ド|<ソーーー|ーーーッ、<レ|<ミーーー♪
「シュトー・ナーシャ・ジーズニィ?
(いったい、ワテらの人生っちゅうんは、なんやろか?)」
→C、無調号。
ゲル:「もうひと勝負、どや?」
チカ:「じゃかぁしぃ! これ以上勝たれたら、ワテが破産や。
♪破ぁ産が、夜鍋ぇをして、おふくぅろ♪、編むわけあらへん、ドアホ!
勝った分のチップを受け取って、ちゃっちゃと帰り!
それよりな、ジブンの様子は尋常やないで。なにかがとりついとる」
ゲル:「なんや、なんや、辛気くさい。高利回りなら米10年国債。
そういうて、誰もワテと勝負せんちゅうのんか?」
エレ公:「ほな、ボクが相手したる!」
一同:「公爵はん、どないしよったんや! やめとったほうがえぇで。
これはもはやただの賭けごととちゃうで! 狂気の沙汰や」
エレ公:「わかっとる。せやけど、ボクらの間には、
決着をつけなあかん勝負があるんや。なぁ、ゲルマン君。あ、
キミがいて、ボクがいる。皆の衆、御免、くさい」
すると、ゲルは意外という感じで、
ゲル:「あんたはん? あんたはんがワテと勝負するいうんか?」
エレ公:「そや! 不足はあらへんはずや!
ほな、チカ君、カードを配ってぇな」
カードが配される。ゲルは意中のカードを引き、手にする。
「ffff」。チュー、ティン、コンバスの「嬰ト」を敷いて、金管群の
♪レ<ミ<ファーーー♪
ゲル:♪レ(モーィ)<ファー(トゥース!)♪
(ワテのエースが出よった!)
エレ公:♪ファー(ニェート!)・ファ(ヴァー)ファ(シャ)・
ファー(ダー)・ファ(マ)>ラ(ビー)・ラ(タ)♪
(いんや。ジブンのクウィーンが負けたんや。キミはもうビータ一文なしや)
ゲル:「カカーヤ・ダーマ?(なんのクウィーンや?)」
エレ公:「ター、シュトー・ウ・ヴァース・ヴ・ルカーフ・ダーマ・ピーク
(ジブンが手にしとるやっちゃ。スペードのクウィーンや)!」
(「差替え篇」に続く)
アッレーグロ・モデラート(#22とおんなじテンポ)、3/4、3♯。
しょぱなは、#22とおんなじ(ハ長の)、
♪ミ>レ>ドー、<レ>ド|>シーー、<ド>シ>ラー、<シ>ラ|>ソーー♪
一同、テーブルにつき、トランプ式丁半ゲーム「ファラオーン」に興じはじめる。
すると、ゲルマンが鉄火場に入ってくる。
エレ公:(ゲルを見つめながら)「ワテの予感は間違うとらんかったわ」
(トム伯に向かって)「ワテには決闘の立会人が必要なんやけど、
ジブン、引き受けてくれへんか?」
トム伯:「立会人やて? なんや目論みでもあんのんか?」
エレ公:「モクロミも朴路美の声もヘッタクレもあらへん。アヤツを退治するノミや」
トム伯:「なんのこっちゃよう分からんけど、まぁ、えぇわ。まかしとき!」
他大勢:「それにしても、ゲルマンはん、遅いがな。どこ行っとったんや?」
チカリ:「こっちゃ来て座りぃや。あんさんはワテにツキをもたらしてくれるよってな」
スーリ:「そや、どこにいたんや?
→C、無調号。
どこ行っとったんや言うてんのや。ほんま、地獄やないやろな?
かんべんやで。それにしても、また、なんちゅうツラや。
どうかしたんか、ゲルマン君?」
→アンダーンテ・ノン・タント。
バストロが、♪ラ>ソ<ドーーーーー♪という
「トゥローィカ」由来の「3カードの動機の断片」を吹く。
ゲルはファラオーンにチャレンジすると言う。すると、一同は驚く。
(吝嗇家のゲルマンがギャンブルやなどどは、天変地異でも起こるんかいな。
1次大戦でも起きようもんなら、ゲルマン人のドイツ帝国は負け、ゲルマン人が
ツァーリになりすましてるロシア帝国も潰れないとはかぎらんで)
チカが「いくら賭けるんや?」と問うと、ゲルは「4万」と答える。
いかばかりの価値かは知らないが、とてつもなく高額だったのであろう。
スリ:「さては、故伯爵夫人から3枚のカードの秘密を訊きだしたんか?」
ゲル:(張りつめた様子で)「ワテの挑戦を受けるんか、受けへんのか?」
チカ:「受けるがな。望むところや! ほな、始めよか。どのカードや!」
ゲル:「3や!」
はたせるかな、3が出るのである。
エレ公:「ゲルマンのヤツめを懲らしめる好機到来や」
ゲル:「ワテの念願がもうすぐ叶うんや! そや、そや、あのクソババァの
予言なんちゅうもんは、ハッタリや。半蔵や。目くらましの術や」
それぞれのことだけで頭の中がいっぱいで、テンデンバラバラである。
チカ:「チップを受け取って勝ち抜けしてもえぇんやで」
ゲル:「いんやいや、まだまだ続けるがな!」
そして、ゲルマンは「7」に張り、勝つのである。
→モデラート・コン・モート、2/4、5♯。
♪○ラ<シ<ド|<ソーーー|ーーーッ、<レ|<ミーーー♪
「シュトー・ナーシャ・ジーズニィ?
(いったい、ワテらの人生っちゅうんは、なんやろか?)」
→C、無調号。
ゲル:「もうひと勝負、どや?」
チカ:「じゃかぁしぃ! これ以上勝たれたら、ワテが破産や。
♪破ぁ産が、夜鍋ぇをして、おふくぅろ♪、編むわけあらへん、ドアホ!
勝った分のチップを受け取って、ちゃっちゃと帰り!
それよりな、ジブンの様子は尋常やないで。なにかがとりついとる」
ゲル:「なんや、なんや、辛気くさい。高利回りなら米10年国債。
そういうて、誰もワテと勝負せんちゅうのんか?」
エレ公:「ほな、ボクが相手したる!」
一同:「公爵はん、どないしよったんや! やめとったほうがえぇで。
これはもはやただの賭けごととちゃうで! 狂気の沙汰や」
エレ公:「わかっとる。せやけど、ボクらの間には、
決着をつけなあかん勝負があるんや。なぁ、ゲルマン君。あ、
キミがいて、ボクがいる。皆の衆、御免、くさい」
すると、ゲルは意外という感じで、
ゲル:「あんたはん? あんたはんがワテと勝負するいうんか?」
エレ公:「そや! 不足はあらへんはずや!
ほな、チカ君、カードを配ってぇな」
カードが配される。ゲルは意中のカードを引き、手にする。
「ffff」。チュー、ティン、コンバスの「嬰ト」を敷いて、金管群の
♪レ<ミ<ファーーー♪
ゲル:♪レ(モーィ)<ファー(トゥース!)♪
(ワテのエースが出よった!)
エレ公:♪ファー(ニェート!)・ファ(ヴァー)ファ(シャ)・
ファー(ダー)・ファ(マ)>ラ(ビー)・ラ(タ)♪
(いんや。ジブンのクウィーンが負けたんや。キミはもうビータ一文なしや)
ゲル:「カカーヤ・ダーマ?(なんのクウィーンや?)」
エレ公:「ター、シュトー・ウ・ヴァース・ヴ・ルカーフ・ダーマ・ピーク
(ジブンが手にしとるやっちゃ。スペードのクウィーンや)!」
(「差替え篇」に続く)
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