セクシー田中さんの騒動で、ドラマの脚本家の相沢友子さんが、芦原妃名子さん死去について投稿さしました。内容は以下の通り。
「このたびは芦原妃名子先生の訃報を聞き、大きな衝撃を受け、未だ深い悲しみに暮れています。心よりお悔やみ申し上げます。
芦原先生がブログに書かれていた経緯は、私にとっては初めて聞くことばかりで、それを読んで言葉を失いました。いったい何が事実なのか、何を信じればいいのか、どうしたらいいのか、動揺しているうちに数日が過ぎ、訃報を受けた時には頭が真っ白になりました。そして今もなお混乱の中にいます。
SNSで発信してしまったことについては、もっと慎重になるべきだったと深く後悔、反省しています。もし私が本当のことを知っていたら、という思いがずっと頭から離れません。
あまりにも悲しいです。事実が分からない中、今私が言えるのはこれだけですが、今後このようなことが繰り返されないよう、切に願います。
今回もこの場への投稿となることを、どうかご容赦ください。
お悔やみの言葉が遅くなってしまい、本当に申し訳ありません。
芦原妃名子先生のご冥福をお祈りいたします。
2024年2月8日相沢友子
これを最後に、このアカウントは削除させていただきます。」
これを読んで思ったのは、日本テレビを始めとするドラマ制作陣と小学館、芦原先生とのやり取りがきちんと出来ていない、行き違いや認識のズレもあるということ、日本テレビの責任は重いということです。でも、相沢さんにも非はある。本当に芦原先生のご意向は一切伝わってなかったんでしょうか?脚本ができたあと、芦原先生が修正し脚本家に戻すやり取りがあったはず。意向が正確には伝わってなかったとしても、読み取ったり、気づくことはできたのではないでしょうか。詳細は明らかになってないとはいえ。日本テレビ側の対応に問題があったのは明らかですが。
芦原先生が原作に忠実にと言っているのに、日本テレビが「好きにやってください」と脚本家に伝えるということはいくらなんでもないでしょう。コメントが事実でなにも伝わってないとしても、だからって好き勝手改変していいわけではない。たとえば進撃の巨人のように、原作者が「原作と違っていいですよ、好きにやってください」と言っているならいいですが、そうでないぎり原作に忠実であるべきです。ドラマの尺の関係や、そのままテレビ放送ができない描写などは、若干のアレンジは必要ですが、あくまで原作の内容を出来るかぎり変えずにやらなくてはいけない。キャラの性格や考え、作品が伝えたいメッセージがきちんと伝わらないことがあってはならない。
YouTuberの人が90年代〜2000年代の実写化作品はどれだけ原作に似せれるかに重きを置いて作るのが主流、2010年代以降はどれだけカッコよく見せるか、注目されるかが主流と言っていました。言われてみれば確かに90年代〜2000年代の実写化は、原作とかけ離れたキャスティングや内容のものは少ないように思います。ガラスの仮面や花より男子など。特にガラスの仮面の野際陽子さん演じる月影先生は素晴らしく、本当に漫画から飛び出てきたようでした。安達さんを始め他のキャストさんもピッタリでした。内容も原作の世界観やキャラの心情がしっかり描かれています。
原作があるものを映像化する時は、原作者さんの考えや思いが最優先です。自分たちで1から作品を作るのではなく、人の作品を使わせてもらうのだから。原作者さんから何も言われてない=好きにやっていいではなく、原作者さんの許可がでて始めて大幅な改変をしてもいいのです。一番問題なのは日本テレビですが、相沢さんのコメントでの言い分は通用しないし、自分も何も知らなくて巻き込まれた、自分も被害者だから悪くないと言っているようにしか見えない。日本テレビ側とのやり取りについても説明していないのも問題です。
今回の問題にかぎらず、実写化するにあたっては、原作と原作者さんへのリスペクトと意向を最優先に、90年代の原作にどれだけ似せれるか=忠実に作るかに立ち返って考えていく必要があると感じました。
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