臨床心理士の第一歩

2015年に臨床心理士(CP)試験に,2018年に公認心理師試験に合格しました。もうすぐ68歳。CP5年目の更新年です。

「テロとの戦い」とは

2015-11-21 16:21:53 | 平和とは
マガジン9の中島氏の記事を読んだあと,
目に入った想田和弘氏の記事を読んだ。
この方,有名な人のようだが,私は全く知らなかった。

以下,マガジン9より

完全に失敗した「テロとの戦い」

想田和弘(そうだ かずひろ): 映画作家。ニューヨーク在住。東京大学文学部卒。テレビ用ドキュメンタリー番組を40本以上手がけた後、台本やナレーションを使わないドキュメンタリーの手法「観察映画シリーズ」を作り始める。『選挙』(観察映画第1弾、07年)で米ピーボディ賞を受賞。『精神』(同第2弾、08年)では釜山国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を、『Peace』(同番外編、11年)では香港国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞などを受賞。『演劇1』『演劇2』(同第3弾、第4弾、12年)はナント三大陸映画祭で「若い審査員賞」を受賞し、現在最新作の『選挙2』が劇場公開中。著書に『精神病とモザイク』(中央法規出版)、『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書)、『演劇 vs.映画』(岩波書店)、『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット)、『熱狂なきファシズム』(河出書房)がある。
→OFFICIAL WEBSITE
→メルマガ「想田和弘の観察道場」



この想田和弘氏の「観察する日々」の
<完全に失敗した「テロとの戦い」>は,全く同意見である。


最後のほうに,すごいというか,ぎょっとする,辛辣なツイートが紹介されていた。

@youji1224さん
「テロ犯人がパリに潜伏してるなら、パリを空爆すればいいじゃん。いつもならそうするじゃん」

しかし,ほんとに,いつもアメリカやイギリスはそうしてきた。
今回もフランスがやっている。
日本も賛成してきたし,
第二次世界大戦では,日本がそうされてきた。
そんな理不尽さ,不条理をちゃんと見なくちゃ。

ニュースステーションでも紹介されていた,パキスタンのナビラ・レフマンさん
がお父さんと来日されている。

「欧米からは完全に無視…“もうひとりのマララ”の悲惨な境遇 」
日刊ゲンダイ2015年11月18日

“ナビラさんの招聘に動いた現代イスラム研究センターの宮田律理事長はこう言う。

「加害者が〈誰なのか〉で欧米政府やメディアの対応はここまで違うのかと愕然とします。タリバンの被害者のマララさんは〈自由の象徴〉のごとく祭り上げられているのに、米国の被害に遭ったナビラさんは完全に無視されている。”



以下の記事には暗澹とした思いになる。

「終わりの見えない戦争…テロ犠牲者「13年間で80倍」の衝撃 」
日刊ゲンダイ2015年11月17日

“「最も問題なのは、米軍の高性能兵器がテロリストの手に渡っていることです。米軍は当初、シリアのアサド政権を倒すためにIS(イスラム国)に武器援助していました。また米軍はイラク軍にも武器援助しましたが、そのイラク軍はISに敗れると、武器を放棄して逃走してしまった。それらの武器はいま結局、ISに渡っています」(元外務省国際情報局長・孫崎享氏)”

“今年9月、ロシアがシリア空爆でISとともに反政府勢力の「ヌスラ戦線」を攻撃した際、米国はロシアを非難した。反アサドの米国が反政府勢力側に立っているからだが、ヌスラ戦線はアルカイダの下部組織だ。アルカイダは米国の敵だったはずなのに、おかしな話である。”


矛盾だらけ,いったいどうなってるんだ!


国際情勢解説を書かれている田中宇(たなかさかい)氏
(私は田中宇の国際ニュース解説」という無料メルマガしか取っていないが)の
解説はとても参考になる。
田中氏は,世界中の新聞や雑誌等々を丹念に読み,綿密に調べ,
世界の動きを捉えて記事を作成されている。

ISISと米イスラエルのつながり

上記サイトで無料記事は読める。
複雑すぎる世界情勢がすこ~しだけわかったような気がしてくる。








中島岳志氏による「橋下徹の言論テクニックを解剖する」

2015-11-21 14:44:08 | 政治
マガジン9より

2011年のだけれど,今も変わらず有効。今こそ有効!

中島氏は,
“多くの人は、橋下氏の言論術に翻弄されています。彼は「ありえない比喩」を駆使し、「前言撤回」を繰り返しながら、人々の心をひきつけて行きます。私たちは、一歩引いたところから、橋下氏の言論戦術を解剖し、冷めた目で客体視する必要があります。”

と書かれている。

“2005年に出版された『図説・心理戦で絶対に負けない交渉術』(日本文芸社)”
という橋下著の本があるそうで,

“橋下氏自身が自分の言論テクニックを披露し、手の内を明かしている”

らしい!!


たとえば,

“交渉において相手を思い通りに動かし、説得していくには、はっきり言って三通りの方法しかない。
 “合法的に脅す”“利益を与える”“ひたすらお願いする”の三つだ。そのなかで、最も有効なのは“利益を与える”ことである。
 この場合の利益には二通りある。一つは文字通り相手方の利益。もう一つは、実際には存在しないレトリックによる利益だ。不利益の回避によって感じさせる“実在しない利益”とも言える(6頁)。 ”


とか。

“相手方に利益を与えるということはこちらの譲歩を示すということだ。譲歩とそれに伴う苦労は、徹底的に強調し、演出すべきだ。譲歩とはよべない些細なことであっても、さも大きな譲歩であるように仕立て上げるのである。そうすることで、相手方の得る利益が大きいものであると錯覚させることができるからだ。これも交渉の技術である(10頁)。

そうだ。

橋下氏は,まず

“はじめにハードルを高く設定した提案を掲げます。”

“「譲歩の演出」によって相手が利益を得たと錯覚させることが目的であり、この錯覚を駆使することによって「本当の利益」を獲得していくのです。”


このあと,橋下氏と大阪維新の会が提出した「教育基本条例案」に関する
非常に興味深い橋下氏の作戦の展開が読める。
なんてやつだ!

心理学でも(マーケティング等でも),
フット・イン・ザ・ドアと,ドア・イン・ザ・フェイスという用語があるが,
上記はドア・イン・ザ・フェイスか。
勉強になるわ!


上記本の第2章は,“「相手を言いくるめる詭弁の極意」”だそうだ。

その方法とは,

“絶対に自分の意見を通したいときに、ありえない比喩を使うことがある。(40頁)
たとえ話で論理をすり替え相手を錯覚させる!(41頁) ”


というもの。

“よく聞けばおかしな話も交渉では有効に作用する。(36頁)”

もう一つは,

“交渉において非常に重要なのが、こちらが一度はオーケーした内容を、ノーとひっくり返していく過程ではないだろうか。まさに、詭弁を弄してでも黒いものを白いと言わせる技術である。"ずるいやり方"とお思いになるかもしれないが、実際の交渉現場ではかなりの威力を発揮するのだ。(32頁)
 一度なされた約束ごとを覆す方法論は、交渉の流れを優位に運ぶ重要なものだと考えている。(32頁)”

“具体的には自分の言ったことに前提条件を無理やり付けるのである。”

“満たされないような条件をわざと付け、今、満たされていないのだから、一応オーケーしたことでもこちらは約束を果たせないという論法で逃げる。(32頁)”



さらに,

“交渉の流れが不利になってきたら、不毛な議論をふっかけて煙に巻く。(90頁) ”

この典型例が,先にアップした高校生との話し合いの場で使われていた。

等々,まだまだ続く!
詐欺手法を教えているヤツなんだなあ。





明日はいよいよ2次試験

2015-11-21 12:14:37 | 臨床心理士試験
今日,明日,明後日と3日に分けて行われる臨床心理士試験の2次試験。
私は明日という通知が来ている。

おさらいしなくっちゃ。

■質問予測

・一次試験はどうだったか
・論述で何を書いたか覚えているか
・職歴と現在の仕事の内容
・臨床心理士を目指した理由
・臨床心理士になったとき、これまでの社会経験がどのような点で活かせると思うか
・大学院で学んだこと
・どんな検査が取れるか
・ケースで難しかったこと
・SV(スーパーヴィジョン)を受けているか
・研修員では何をしていたか
・今後、どういう領域で活動したいと思うか
・臨床心理士としての資質はなんだと思うか
・修士論文は何を
・臨床場面での失敗談は
・うまくいったと思うものはあるか
・よってたつ理論は
・その理論のどういうところがいいと思うか
・好きな先生は。本は。その本の中で印象に残っている言葉は


これくらいかな。
私は言いたがりーだから,
た~くさん考えて,一次試験が終わった日に原稿を作っている。
明日が楽しみなような,でもやっぱり緊張だなー

とはいえ,「よってたつ理論は? その理論のどういうところがいいと思った?」
は難しく,まだそんなものが確立してはいない。

好きな先生と言われれば,たくさんいるが,一人あげるなら成田善弘先生かな。

いつかお目にかかりたいと思いながら,
先生の講座は高くて行けない。
と思っていたら,先日参加したロールシャッハ学会(先生の講演あり!)の終了後,
どなたかといっしょに目の前を歩いていらしたので,
追っかけみたいに駅までずっと後ろを歩いていた

本を読んでイメージした通りの方だったなー


言論の自由を押さえつけようという目論見を持っているんだろうな。

2015-11-21 11:24:05 | 平和とは
共同通信のニュースによると,

「国連の表現の自由調査、突然延期 日本政府が要請」

共同ニュース2015/11/19 19:45

となったらしい。

“表現の自由を担当する国連のデービッド・ケイ特別報告者(米国・国際法学者)が12月1日から8日まで予定していた日本での現地調査が、日本政府の突然の要請で延期されていたことが19日分かった。”

“調査に協力を予定していた市民団体関係者は「特定秘密保護法や、政府によるメディア介入などが取り上げられるのを避けたのではないか」と批判している。”


ヒューマンライツ・ナウの事務局長で弁護士の伊藤和子さんは,以下のサイトで,

国連「表現の自由」に関する特別報告者が突然来日を延期。日本政府が土壇場でキャンセル">

“国連の公式訪問に対して正式なInvitationを出しておいて、2週間前に断るという、通常あり得ないことになったわけです。独裁国家ならいざ知らず、国連と合意した公式訪問調査日程をドタキャンするというのは普通の民主主義国、人権を大切にする国ではほとんど例を見ない、極めて遺憾なことです。”


と述べている。
通用するはずないドタキャンが政府レベルであるんだ!!
って,フツーないよなー
憲法を無視する政府はなんだってありか。


“2013年に特定秘密保護法が多くの反対を押し切って国会で通過した前後の時期に、前任者であるフランク・ラ・ルー氏が、国民の知る権利や報道の自由を脅かす危険性がある、ということで強い懸念を表明し、日本政府に対して再考を求めたにもかかわらず、政府がこうした国連の声を全く顧みずに、採決に進んでしまった経緯があります。”

ということもあったらしい。

鋭い指摘で有名な以下のブログでは,次のように述べられている。

村野瀬玲奈の秘書課広報室

“「日本政府は言論の自由を直接的間接的に縮小していると事実上認めた日本政府」と言ってもいいでしょうね。一般人が権力者の意思を忖度して言論の自由の行使を自粛するという現象も目立つようになっていますが、それも日本政府の態度に影響を受けているわけで”


政府自ら縮小していると意識しているということは,
言論の自由を押さえつけようという目論見を持っていることの表れでもあるのだろう!!!
私たちもそのことを,ますます意識しなくっちゃ





怪しい人事!!!

2015-11-21 10:17:55 | 平和とは
「絶妙? 「辺野古」代執行前の人事に憶測飛ぶ 高裁那覇支部の裁判長 」

以下,沖縄タイムスの記事です。
何でもやりそう。
怪しすぎ!!!

沖縄タイムス2015年11月17日 11:44


全国的に注目される訴訟を前に、沖縄県側は「国が介入した対抗策の一環か」と警戒している。

「国寄りの強権派から選抜したのではないか」との臆測も飛び交う。