窓は開いている

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イノサン6

2016-03-19 15:25:00 | 日記
では、イノサン6巻の感想を書いていきます。

収録されている最初の章は「七色の夢の都」というタイトルです。初っ端から性描写入ってます。
5巻の最終章の終わりの方から主人公とある女性がそういう中になっていたので、その続きですね 
性描写と言っても、モロではありません。なんか、光ってたり(?)神様とか天国っぽいなにかが色々あって、なんだかお耽美に誤魔化されてます。処刑シーンのグロは容赦ないのに、「イノサン」の謎です。あ、でも生胸を鷲掴みする描写はあったなー。 

シーンが変わり、その後の朝。ある女性は町で仕事仲間(お針子仕事)とすれ違います。 お互いに、あまりいい印象を持っていないようです。
ある女性は仕事仲間のことを陰気で仕事ができると思っていい気になっていると思っているようで・・・
仕事仲間に挨拶がてら嫌味と自慢をしてしまいます
「顔がまずいと仕事で結果を出すしかないから大変ね」みたいな、ぶっとばしたくなるような嫌味を言った後、

「私なんか明け方まですてきな方に7回求められてもうクタクタよ」
という台詞があったのですが・・・ちょっとした疑問。 ねえ、一晩で7回ってできるものなの・・・?教えてエライ人。


そんな横をベルサイユの紋章を施した貴族の馬車が通り過ぎます。
二人とも憧れを抱きます。それぞれのモノローグが入るのですが、
 
お針子仕事の方を一生懸命やっている子の方は、「センスと技術を磨いてモードの道を極めれば・・・」
と考えます。

その次のコマ、無駄な胸のアップが挟まり、7回求められてクタクタな方(どんなだ)は
 
「この美貌と社交術に磨きをかければ・・・」と考え、

次のページで

二人「「第三身分の私でもベルサイユに道は繋がっているはず」」

真逆の考えをしていた二人の希望が一致します。
このシーン、
1ページ全部使って、背中合わせに立つ二人の全身が描かれていて、それぞれの方向に進む描写。 
羽根が舞っていて、綺麗で切ない気持ちになるシーンです。

この二人、

美貌と社交術の方はマリージャンヌ・ベキュー 後のデュバリー夫人

モードの道を極めたい方は、マリージャンヌ・ベルタン 後のアントワネット御用達モード商という人物です

二人のマリージャンヌの行く末が気になる6巻でした。