杖の選び方って結構難しい

2015-11-08 18:08:59 | Weblog
おしゃれ用の伊達ステッキならまだしも、足腰が悪くなっての実用の杖の話だ。高齢社会になってきて、杖やらウォーキングバッグ、カートのほうもひっそりと需要が増えて、様々なメーカーの様々なデザイン、お値段のものをあちこちで見かけるようになってきた。これは若い人が何か都合があって使うケースでない限り、なるべく実用性本位で選ばないと失敗した買い物になることも多い。絶対見てくれで選んではだめだ。足がダメなのか、腰がダメなのかでもどういうものが良いのかは変わってくる。

当方も二本杖のウォーキングストックタイプなら歩きやすいのではないかと考えたのだが、実際は脊柱管狭窄で腰がダメな当方の場合、二本杖では歩くのはいいけれど、やたら腰に負担がかかって、これではだめだとなってしまった。足運びは早くなっても腰がついていけないのだ。そこで、次はスワニーのウォーキングバッグを使ってみると、これもちょっとバランスに難あって、さいごにたどり着いたのが一本杖にプラス状況に応じてウォーキングバッグやカートを足したり杖だけにしたりだった。

ところが実際のところ良い一本杖というのが案外少なくて、当方デブでありますから、体重のことも考えて選ばないとダメなことがわかってきたのだった。今、手元にあるのはアマゾンで買った極安の2本と小間物屋さんで買った、4000円弱のもので、使い勝手がいいのは極安のアマゾンのもの、何しろ送料を入れても千数百円のものが実はすごく使いやすく、小間物屋さんのアルミ杖は見た目は良いが、当方の体重では杖が結構ぐらつくのだ。アマゾンのものの一つは色が白で目立ちすぎ、安っぽさも目立つのがちょっとなんだが、歩きやすく軽い。しっかり体重を支えてくれるのが気に入っている。これはベニヤ板と同じ作りで純粋な一本木材のものではないから、元の値段も500円で送料のほうが高いくらいの、持って歩ける場所もやはりちょっと考えてしまうような代物なのに歩きやすい。

もう一本はお徳用とあったくらいで、これも千円ちょっとのもので、これは見た目もお値段以上、もうちょっと太いといいかなと思うくらいで、他は文句なしのもの。どうせ杖は傘同様うっかり置き忘れることが多いから、高級品を買う気がしない。でもまた先々買うとしたら、安物でいいから自然木で握りが傘の柄のように曲がっているものがほしい。というか、手にぶら下げられるものでないと置き忘れてしまうからだ。それもおしゃれ用ではなくて、ちゃんと体重がかかっても大丈夫なふとめのものがいい。とはいえアマゾンさんも高齢社会の需要に気が付いてきたらしくて、杖も多種多様をあつかいはじめたようだ。しかし、これから先、さらに年齢を重ねればおしゃれを心配するどころか実用性一点張りになっていくのだろうか。

どうせなら若い人のおしゃれ用だけではなくて、多方面で高齢世代の必要を掘り下げて安く売りだしてくれるとなおありがたいと思うのだが。