米帝がハイテクのロボット兵器を駆使して、フロリダ半島のラスベガス隣の空軍基地から全てを指令し、遙か遠くのアフガンで、標的を選んで空爆している姿を描いた番組を見ていました。
タリバンのことをテロリストと呼ぶ馬鹿が多いですが、どっちがテロリストなんだよ!と言いたいですね。
だってそうでしょう。タリバンは、兎も角も至近距離まで来てから、ドカンとやるわけでしょう。あ、あいつだ!と直ぐに分かるわけです。しかし、米帝の方は、ラスベガス隣の空軍基地に居座っている連中が通信衛星経由の指令でロボット戦闘機を飛ばし、好き勝手に爆弾を雨あられと落としまくっているのですから。
実際、ラスベガス隣の空軍基地のアンちゃんも自白していました。ゲームと同じで楽しいぜぇ~っ、と。しかし、間違いなく標的を爆撃したかは不明だと。しかも、このアンちゃんらには何らの反撃も及ばないのです。
国連人権理事会でも、こうした攻撃はいけない、と非難決議が出たそうです。
戦争と言えるためには、戦闘員の標章を示していなければなりません。しかし、アフガン民衆からは、自分たちを殺害している・ラスベガス隣の空軍基地にいるアンちゃんらは全く見えさえもしないのです。
敵に姿を見せず、隠密に、殺戮行為を展開する(まさにテロ行為ですね。ロボット兵器が見えても、それを操作している者が見えなければいけないのです。)。こうした行為類型自体が国際法違反ではないか、などと思えてきますね。
アフガン民衆の怒りはますます強化される一方のようです。タリバンなどと言った組織の壁は、民衆の怒りによって熔解していくでしょう。
それにしても、アフガン民衆の生活は困窮を究めていると思います。目立った産業は余り無いところでしょうからね。農業面は、米軍の空爆によって、そもそもその基盤が破壊され尽くされているでしょう。結論的には、ソ連が健在で、親ソ政権が続いていれば、と言うことになりそうです。しかし、肝心のソ連が自爆してしまっていては、どうしたらいいのでしょう。
アフガン民衆が見習うべき手本は、毛沢東理論ではないでしょうか。地味な農業を解放戦争の中に組み込んで、生産と闘争を表裏一体にしなければなりません。しかし、歪んだイスラム原理主義に毒されている限り、光は見えてこないのでは、という気がします。イスラム教の教条主義は、ホイジンガが描いたような・中世のカトリックに似ています。その壁を乗り越えるのは、宗教改革ではないか、とも思えてきます。そうした運動はイスラム世界に胚胎しているのかどうか?これが鍵になるでしょうね。