絵本に学ぶ仕事のコツ

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お母さんグッジョブです!!

2023年12月10日 | 仕事術

今日はグッジョブなお母さんを紹介したいと思います

「アンナの赤いオーバー」の主人公アンナのお母さんです。

ハリエット・ジイーフェルト 文 アニタ・ローベル 絵 松川真弓 訳

「戦争がおわったら、あたらしいオーバーを買ってあげようね」そうお母さんが言っていましたが、戦争が終わっても

お店にはオーバーはもちろん、食べ物だって売っていないのです。

お金を持っている人もいなかった。。。

アンナのうちにも・・・・でも、アンナの古いオーバーはすり切れていたし、アンナにはもう小さくなってしまっていま

した。

お母さんはどうしたらいいか考えた末・・・・

春、おひゃくしょうさんに家にある品物と羊毛を交換してもらい、初夏には糸つむぎのおばあさんには羊毛を糸につむいでもらい、

夏の終わり、お母さんとアンナはこけももをつんで、羊毛を赤い糸に染め上げました。

機織りさんには毛糸で布地を織ってもらい、仕立て屋さんには布地をオーバーに仕立ててもらいました。

こうして出来上がったアンナの赤いオーバー!!

生活に少し余裕ができたその年のクリスマスイブ、お母さんとアンナはオーバーを作って下さった皆さんを招待してクリスマスの

お祝いをしました。

みんな、出来上がった赤いオーバーを着たアンナをほんとうにかわいいと思い、こんな素敵なクリスマスは久しぶりだと喜び合いました。

そして、アンナは羊にもお礼を言いに行きました「毛糸をありがとう!!」

 

 実はこのお話は実話なんだそうです。

 第二次世界大戦直後のお話です。アンナのお母さんはアンナの為に、大切にしていた品物をオーバーを作るのに必要な物や技術と交換してもらい、長い時間待って

 アンナに素敵なオーバーをプレゼントします。

 今の時代、お金を出せば大抵の物が買えます。

 長い間待たなくても 簡単に手に入る物が多く、まだ着れる状態の物でも飽きたら手放すことも普通に行われています。

 オーバーがどのように作られるかという工程やどんな人たちが関わって出来上がった物なのか・・・について

 考えて買う人、意識して買う人はそれほど多くはいないのではないでしょうか?

 そして、作って下さった人々や材料となる対象にも感謝の気持ちを持つ人、どれくらいいるのでしょうか・・・

 戦後のお金や物がない中、一生懸命考え アンナの為にオーバーを作り上げたお母さん!! 本当にグッジョブです

 オーバーが出来上がる過程をそばで見てきたアンナだから、作ってくれた皆さんや材料を提供してくれた羊に感謝の気持ちが自然と湧くのかもしれませんね。

 

 

 

 

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本物は生き残るのです!!

2023年12月05日 | 仕事術

「森でいちばんのクリスマス・ツリー」をご紹介したいと思います。

                   ジョン・ハセット/アン・ハセット 作    せな あいこ 訳 

                                          評論社:2008年11月10日 初版

タトルさんはクリスマスツリー農家、クリスマスが近づくとトラックに 森で育てたツリーをぎっしり載せて町へ向かいます。

タトルさんはお客さんにそれぞれに合った大きさのツリーを選ぶ名人です。

毎年、ツリーが全部売れた帰りにタトルさんは奥さんへの特別なプレゼント「クリスマスにかぶる新しいぼうし」を買って帰ります。

ところが・・・ある年は、まったくツリーが売れません。

今はプラスチックのツリーが流行っているのです。

ツリーが一本も売れなかったタトルさん、その年 奥さんへの新しいぼうしは買えませんでした。

翌年、製材所の人から森の木を全部買い取りたいと話を持ち掛けられました。

森の木でつまようじとせんたくばさみを作るのだと言う・・・・

クリスマスまでにどうするかを決めなければなりません・・・

なかなか決心がつかないタトルさん・・・

とうとう クリスマスまであと1日という日になってしまいました。とその日タトルさんのもとに不思議な手紙が届きます・・・・

さて・・・手紙の差出人はだれなのでしょう?いったいどんな内容の手紙なのでしょうか?

タトルさんは森を売ることにしたのでしょうか?

さあ・・・どうする?タトルさん(ちょっと大河ドラマのパクリでしたね)

 

 

 

今回のブログのタイトルからして、既にネタバレ感満載・・・という感じなのですが

実はこの絵本、偶然見つけて 別の絵本とどっちを買うか迷ってもう1冊の方を購入したんです。

でも・・・後からじわじわとこの絵本のことが気になってきてこれも買っとけばよかったかな?

とめずらしく思ったのでした。

この絵本をブログを読んで下さる皆さんにお伝えしたい!!と思うようになりました

二度手間を経て無事私のところにやってきたこの絵本、この絵本では「本物のよさ」はなくならない

ということを伝えているような気がしています。

現代では手の込んだ物より、すぐ作れて 何度でも再利用できたり、値段もお得なものに人気が集まりがち

ですが、手をかけて作られた物、昔から変わらずあるものの良さはやっぱりあると思います。

昔からある「本物」「よいもの」「名作」「名曲」・・・などは今も生き残っているのです

絵本もそうですね

50代半ば近くの私がこどものころに好きだった絵本、今も健在です。

老舗のレストランの〇△は昔ながらのレシピのまま、人気があり・・・

ここの秘伝のタレは「継ぎ足し」で代々作っています・・・などなど

名曲と言われる歌謡曲、若い歌手がカバーで歌ったりしていますね。

美術品などはおどろくほど高いお値段がつけられたりします。

よいものには、その価値を認める人たちが 残していきたいという思いがあり、何らかの「愛の力」が働くような気がしています。

「本物は生き残るのです」

 

 

 

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