このブログについて
『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
いま関心があるのは「昔の時代劇・刑事ドラマ・サスペンス」「お芝居(宝塚中心)」「神社・仏閣」かな (^.^)
※なお、コメント等については、承認後の掲載とさせていただきますので、ご了承ください。
年を越す前に、一つ書き留めておきたいことがありましたので、夜の戯言と思ってご容赦ください。
今年110年を迎えた宝塚。
いろいろあって、いつもなら行われるイベントもなく、粛々と終わった。
いつもが大騒ぎしすぎな感じも無きにしも非ずなので、それはそれでよかったかもしれないけど。
振り返ると、テレビで初めて宝塚を見て、40年になります。
いろんな作品があり、数多のスターを見てきた。
けれど。
最近、オリジナル作品が激減し、海外ミュージカル作品、原作ものばかりになった。
もちろん、過去にも海外物へのチャレンジは何度もあったけど。
それを、自分たちのオリジナル作品のようにアレンジし、出演者に当て書きしたかのように作り上げてきた。
それが、なんというか「宝塚」らしい感じ。
そして、ほとんどがオリジナルメインで、年に1,2本程度の上演。
今は、まるで逆。
もちろん、潤色という形で、海外物を上演しているけれど、出演者がオリジナルに合わせている感じがする。
他の劇団と同じように。
今年、大劇場で完全オリジナルって、どれくらいありましたか?
どんなに素晴らしい実力の持ち主も、オリジナルで「これ!」というような代表作がないまま退団される方も増えてきて、個人的には残念だなぁ。主演が素晴らしくても、カンパニー全体のレベルというのもあるしね。
以前も書きましたが、若干観客が置いてけぼりされるものもあったけど😁全くの新作や原作ものを出演者に合わせてアレンジしたものが多かったので新鮮味があり、最初はピンと来なくても、後々そういうのが記憶に残ってたりして。
時流に乗らない、独自性を醸し出してきたのが好きだったのに、演目に特色のない劇団に変わってきたな、と。
商業演劇なので売り上げ重視、安定重視なのはわかるのだけど、それで、作品もスター抜擢も冒険心がなくなってきた。なんのために「座付作家」が何人もいるのだろう。
それに、老若男女、誰が見てもわかる作品、というより、演出家の自己満足的な???な世界観が増えたのも、どうなのかなあ。(自分の感性が衰えてるだけ?)
最近見始めた方の中には、「つまらないオリジナル作よりもっと海外物を」という声も目にしました。
それだけ、際立ったオリジナル作品がない、ということでしょうね。
もちろん、誰もが懸命にやってると思う。
舞台を見れば、そういう鬱憤・不満も吹き飛んでしまうのだけど。
何が悪いんだろう。
ひとつには、一部のファンのせいでもあるのだけど。
作品だけでなく、人事的なことで盛り上がる団体、他にないですよね。結局「スター制度」を取ってるから、いわゆる「推し」のはしりかもしれない。
私もいろいろ思うし、ブログでも書いてますが劇団に執拗に攻撃したことはないです。だって、一個人の意見が聞き入れられることはないから。単なる感想。
三流週刊誌に突然取り上げられてから、劇団に直接攻撃してるのか、SNSなのかわからないけど、その傾向はますますひどい。味方であるはずのファン、いや、ファンクラブが一番の敵になってる。
四季や東宝、今勢いに乗ってるOSKに文句付けてる人いるんですか?
結果、期待の若手・中堅演出家、そして個性派や実力のある生徒が少なくなり、型に収まったような人が増えてきた。退団した人が他の劇団や団体で活躍しているのを見ると、複雑な気持ちになる。
長年宝塚を見続けてきて、劇団の方針より、ファンを名乗るクレーマーが増えていることが一番情けない。そして、つまらない。
111年目を迎える来年。
もう、かつてのような「我が道を行く」スタイルに戻っても、いいと思うんですよね。
どこの世界も「変なお客様ファースト」対応で苦しんでるとは思うけど、どこかで変わらないと、独自性の塊だった「宝塚」である意味がなくなる気がする。歌もダンスも芝居も、もっとレベルの高い団体はたくさんあるんだから。
未熟なところから成長過程を見るのを楽しむのも、宝塚の楽しみ方の一つだったし。
あとは、私設ファンクラブといかに距離を置くか。チケット買い占め・さばきが続く限り、問題は無くならないかな。いつ、誰が劇場に行っても当日公演が見られる状況にならない限り、偏見は無くならない。
それに、「みんな仲良く」「いい人」だけじゃ、お金を払って見に来る観客に披露できる作品作りができるのか、と思う。未熟であってもプロなんだから。結局は競争社会なんだし。
先日の歌舞伎もそうだけど、エンタメ、特に舞台は危険と隣り合わせ。だから、時には厳しい言葉が発せられることもあるはず。でもそれは、中の話。見る側には関係ないこと。もっと素直に演目を楽しんで、演者やスタッフをリスペクトしなきゃ。
大きな異動も発表されました。いろいろ思うところもありますが、それがどんな結果になっても劇団の方針なんで、観客には関係ない。
ただ、かつては、スター候補を決めたら、かなり露骨に大抜擢してましたよね。あれくらいあっさり決めてくれた方が見てる方も気持ちがいい。
ここ20年くらいは、なんというか、スターを決めかねてるのか、競争期間が長いので、ピーク過ぎてしまってる人も増えてるような気もするし。そこでみんながモヤモヤするというか。
来年もすでに海外ミュージカルの上演が決まってます。
「Guys&Dolls」
かつて、月組と星組の再演を見たけど、あんまりハマらなかったなぁ
久しぶりなので、また新しいものとして楽しみではありますが、それ以上に、独自性を持った作品を生み出してくれることを期待しています。
先日、宝塚宙組の全国ツアー
を観劇してきました。
コロナ明けの、久々の全国ツアー観劇。2015年の雪組以来のようで。
様々な思いを持ちながらも、めっちゃ楽しんできました。
その感想は、後半で。
まずは、6月に視聴した宙組再開の公演から。
「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」
再開後、しばらくは、エンタメ関係を書き記したいと思います。
宝塚を知らない人でも、その名前くらいは知っているでしょう
「ベルサイユのばら」
その初演から50年、大劇場では10年ぶりの上演、そして雪組の主演、彩風咲奈さんの退団公演、ということで、ファンの間でも盛り上がっていました。
正直、長年のファンの間でも、「ベルばら」はもうちょっと・・・という感じ。時代の流れと言いますか。歌舞伎調な感じは、昭和世代にもなかなかの重量感。
私もテレビ、そして生(’13年雪組)でも観劇。ほとんどのバージョンを見てきて、満腹感でいっぱいでしたが、このポスターが斬新で、衝撃的にインパクトに残り、久々の上演への意気込みも感じて、最後の最後、東京千秋楽を配信視聴しました。
宝塚HPより
初演から脚本、演出に携わっている植田御大の集大成という感じ。
毎回、脚本を書き替えている、というのも、他のバージョンを見てもよくわかる。
相変わらず説明台詞は多いものの(失礼)今回、セリフも場面も大胆に変えて来たな~と。
その最新版に、今最もふさわしく演じられるのは、雪組だけだなぁと実感。
そして、手足が長くダンスの巧い彩風さんということで、まるで’90年の名作(と思っている)大浦みずきさん主演の「踊るフェルゼン」の雰囲気も復活。
な~んて、真剣に見ているような書きぶりですが、そこは配信視聴。
コーヒーとおやつを傍らに、若干ながら見(失礼)
懐かしい過去の作品を思い出しながら、楽しんで見ていました。
一幕は新場面もあるものの、まさに王道。
二幕は、オープニングから突然今風の群衆ダンス(レミゼかと思った)からの王道でした。
どんなに時代は変わっても、バスティーユの場面はウルウル。。。
アントワネットが処刑台に向かっていく階段のシーンは。あれは何度見ても名場面です。。。。。。。
フィナーレも、定番のダンスではなく、今風な感じで、アレンジ、アレンジ。流れるようなダンスの連続で、美しかった。これが今の「ベルばら」なのね。
個人的には、もう少しメリハリがあっても良かったかも、とか、ここは、鬼の振付家喜多先生の名作「バラのタンゴ」が見たいところだったけど。
パレードは、客席も使って大胆に。退団公演でも、世界観を大事にしてしていたのはとても良かった。あの煌びやかな衣装に羽まで付けたら、センスなさすぎですからね。
以下、個人的な感想です。
点でバラバラ。決して批判とかではないので、悪しからず。。
先ほども書きましたが、ダンス巧者の咲さん。
正直、これまであまり注視していたわけでなく(失礼)、主演作もほとんど見てなくて(大変失礼)、なんとなくホンワカ末っ子キャラだった印象の彼女が、退団に向けていろんな番組を見ているうちに、いつの間にか、男らしく?
いや、前回配信で見た「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」の時に、セリフ回しも、男役を越えた、劇団四季みたいな口跡、活舌の良さとなっていて、どうしたの?と驚き。
きっと、どこかで「覚悟」を決めたんだな、と。本当に宝塚、男役が生きがいだったんだなぁと、集大成のフェルゼンを見て、つくづく感じました。
二幕後半からフィナーレまで出ずっぱり。1時間近く踊りっぱなし。顔色一つ変えず、滑らかなダンスは見事でした。
アントワネットの夢白あやさん。現5組の中で、最も王妃が似合う容姿。ピッタリでした~
ご本人自体、最近稀に見る?肝が据わっている押し出しの強い女性、という印象で、すっかりファンになりました。普段のメイクも独特で、個性豊か。
そして、あんなに若いのに、あのような「大芝居」に違和感がないなんて、流石の芝居力。ベテランに囲まれても、全く委縮感がない。
夢中だった、平成時代のベルばらを見ているような・・・・存在感。フェルゼンとの別れ、処刑台へのシーンは、圧巻でした。
歌が上手いとか、ダンスが上手いとか、それだけでは「スターオーラ」って出ないんだなと。(別に下手と言ってるわけではないです)
今後がますます楽しみです。
オスカルは朝美絢さん。
もともと、女役を多くこなしてきた美貌と美声の持ち主。ピッタリだ!と思ってたのですが、正直、若干女性っぽさが上回ってるのかな?という印象。セリフ回しも、現代風な感じ。それだけ、ナチュラルなお芝居だった。ビジュアルは、マンガ(いやアニメ)から抜け出た感№1
今回の演出なのか、もともと難しい役どころなので、どちらがいいのかわかりませんが、もう少し男っぽさがあってもいいのかな?と。
でも、月組時代からキラキラオーラが出ていた彼女。歌声も大好き。遅いくらいですが、ようやくトップになる今後がとても楽しみです!
アンドレは縣千さん。
この方もピッタリ!と思っていたのですが、いつも健康的で元気溌剌!というイメージだったので、こういう「辛抱役」に馴染みがなく、若さと大人しさが感じられたような(失礼)。もっと男臭さと懐の深さを感じたかった。けど、今回の経験が今後に活きてくることに期待大。
その分、フィナーレでのお姿はイキイキと。
もしここに、和希そらさんがいたら・・・きっとアンドレだっただろうな、と想像しながら。。。
逆に、若手なのにあの独特な世界観にはまっていたのが、ベルナール役の華世京さん。華やかさ、力強さ。役柄とはいえ、勢いを感じた。期待されているのがよくわかる。
新人公演ではアンドレを演じたとか。あの辛抱役をどのように演じたのか、ちょっと見てみたい。
今回の演出で、一番良かった点。
やはり、宮廷での敵役、ジャンヌが再登場したこと。
原作ではこの人が結構キーパーソンになるし、初演から平成前期までは登場していた重要キャラが、いつの間にかいなくなって、その辺りから宝塚のベルばらが物足りなくなっていった(失礼)ような。
それを演じた音彩唯さんも、いつもは可憐な方なのに、体当たり演技!今後のお芝居の幅が広がりそうで、すごく期待感が増します。
奏乃組長、真那春人、久城あす、諏訪さき(敬称略)・・・などなどベテラン、中堅も抜群の安定感。だけど、主要キャスト以外は、芝居心はあるものの、まだ若さが感じられる雪組。
そんな中、初演からたびたびご出演の汝鳥伶さんをはじめ(休演が心配でしたが、お元気そうで良かった)、もったいないくらいワンポイント的にご出演の専科の方々の力強い援護を受けて、この世界観を正面から受け止め、楽しんで演じていたような気がします。
トップの退団公演ということで、主役のフェルゼンの見せ場を作りすぎるあまりか、トータル的に見るとエピソードを盛り込み過ぎ?な感じで、原作や、これまでの上演作を見ていないと、正直???な印象も受けました。
噂で聞きましたが、韓国でもオリジナルで「ベルサイユのばら」を上演されたとか。
今韓国ミュージカル界はノリに乗ってますからね。
だけど、やっぱり、50年も試行錯誤を重ねて上演し続けてきた宝塚以外で、ベルばらを見たいか?と言われたら、ちょっと遠慮かな。(アニメを除いて)だって、あの世界観を、実際の男性が演じたら、生々しい感じがするし。
それに、音楽も別格だし。
いろいろとツッコミどころはあるけれど(笑)改めて、宝塚版ベルばらの良さ、面白さを実感させてもらった。そんな観劇でした。
こういう古典的(当時は最先端?)の、ガッチリお芝居を経験するかしないかで、芝居の深みって違ってくるような気がする。古典の経験なく、海外ミュージカルばかりで退団していくのは、宝塚に入団した意味もないような。(言い過ぎ?)
で、退団公演。。ということで、サヨナラショーまで視聴。
ここで「バラのタンゴ」!やっぱりこれがないと。
ダンサー咲ちゃんのバラタン見れて、良かった。満足。いいチョイス!
たびたび話題にのぼり、他のショー作品、ディナーショーなどでも歌われる「蒼穹の昴」の曲ももちろん登場。
あの時から、あの三流週刊誌に書き立てられるようになり、ファンもおかしな方向に進んでしまったけれど、彼女たちにとっては、とても思い入れのある作品だということが本当によくわかる。実際名作だし。もっと評価されるべき作品だと。早々に演出家を退団させた劇団の罪も重い。
そして、亡き羽山先生振付の燕尾服でのダンス。
あれを出されると、今までのトップたちを思い出し、ウルウル。
流石のチョイス。咲ちゃんの本気度を感じました。
組のメンバーもいい経験をしたと思います。
挨拶は、後日タカラヅカニュースで視聴。
思いがあふれて、挨拶が長くなりがちな咲ちゃん(いい意味でね)
本当に、宝塚が大好きで、命がけでトップを務めてきた満足感が顔からにじみ出ました。
在団中、特にここ数年いろんなことがあったけれど、一つ一つ乗り越えてきた彼女。こだわっていた伝統・受け継いだものの継承、本公演とサヨナラショーを見て、その気迫が伝わりました。お見事でした。
今後、どんな活動をされるかわかりませんが、いい人生でありますように。
今までお疲れさまでした。ありがとう。
そして、今後の雪組に期待を持って。。。。
お芝居に続いて、ショーは中村一徳先生作・演出、
レビュー・アニバーサリー 『Grande TAKARAZUKA 110!』
宝塚歌劇が110年に亘り培ってきた歴史と伝統を受け継ぐと共に、新しい時代、歴史への始まりを祝うレビュー作品。伝統的レビューへのオマージュから「月」をイメージした壮大な未来へのメッセージ、そして宝塚歌劇の永遠のテーマである「愛」と「夢」の楽曲で構成する場面等、永遠なる宝塚レビューへの想いを綴るレビュー・アニバーサリー。
なお、この作品の宝塚大劇場公演において、第110期生が初舞台を踏みます。 (劇団HPより)
オーソドックスかつ、新時代の豪華絢爛レビュー。
やっぱり、こういうのは宝塚でしか見られないよね~。
そして、「月」をテーマにした楽曲が多く取り入れられてました。
1本立てが大作で傑作、みたいな感じになりつつあるけど、やはり「お芝居」「ショー」の二本立てが真骨頂ですよ。
組子、初舞台生合計100人越えの人海戦術は圧巻です。
周年記念舞台でお馴染みの、100人ロケットがなかったことが、残念で・・・
ダンスは他の組と比べると、秀でてはいないと思うのだけど(失礼)
やはり、歌が上手い人が多い。これって大事ですよね。何しろ「歌劇団」ですから。
男役では月城さんはもちろん、鳳月さん、風間さんはもう抜群の安定。いや、余裕の歌唱力。トップ3がこれだけ安定感がある組は、他にないよね。
若手さんは、ちょっとどうなの?と思う人もいましたが(以前も書いたかな?)見映えではなく、歌とお芝居を頑張らないと、これから大変だよ~
105期のちょっと推してる天つ風朱里くん。もう名前がいい(笑)顔もいいし、少人数口の歌のグループで結構登場してたようで。いわゆる路線に乗らなくても、コツコツ頑張って!応援してるよ!
映像以外で初の「劇場降り」。通路近くの席だったので、間近で見られたらやっぱり楽しい!
娘役さんはちょっとよくわからなかったけど、男役さんは柊木絢斗さんだったはず!
演者さんたちも、客席との交流は楽しそうで。それが伝わってくるので、これが生の醍醐味かと。
初舞台生登場の前、風間さんは、圧巻の歌声披露。選曲は、かつて大浦みずきさんが歌った「A Pretty Girl is Like A Melody」。なつめさんにどこか面影が似ていると前から思っていたので、この選曲もちょっとウルウル・・・
※宝塚で使用される楽曲を、公演ごとに調べて掲載してくれている方がいらっしゃるようで、感謝です。
そして110期生のロケット。OGのAYAKO先生振付(恐らく初?)。いつも以上に母のような気持ちで見入ってしまった。奇をてらず、一見可愛らしいけど、実はハードな印象。
稽古開始直後から1人、開幕してから徐々に増えプラス3人も休演。
一生に一度の初舞台で、時代なのかな、休演する人が増えてますよね。無事に千秋楽を迎えられるのは、何人なんだろう。
これからの長い舞台生活を大事にするためだと思うけど。。。なんか気の毒。
音楽学校では、技量以上に、舞台に立つための基礎体力や怪我のない身体づくりが必要なんじゃないかと、つくづく感じました。
でも、やはり、華やかで、初々しくて。好きです。
恐らく多くの皆さんが印象に残ったであろう「雪月」の場面。
洋物のショーでありながら、和装で登場した月城さん。日本物の雪組と芝居の月組での思い出を振り返るような場面が、胸を打ちました。
群舞も時代が変わって、アイドルグループみたいな、フワッとした手数の多い振りが増えましたよね。
以前も書きましたが、ビシッとキメキメの、伝統的な振りが好きなので、一場面くらいあっても良かったなぁ、と。
でも、燕尾の場面はやはり見入ってしまう。全員が銀橋へ登場する、珍しい構成。新鮮でした。
エトワールは、一乃凛さん。
退団の麗さんなのかな?と思ってましたが、新時代に期待を込めて・・なのかな?いずれにしても、歌声も色とりどり、個性豊かな娘役さん達です。
大階段から全員が降りてきて、銀橋に並んで・・・当たり前だと思っていた光景が当たり前ではないことだと、この数年実感してきただけに、なんだかいつも以上に感激して、涙が出てきました。キラキラした舞台を作るために、出演者や裏方さんたちがどれだけ努力しているか。長期公演を無事終了させるために、どれだけ自己管理ができるか。知っていたつもりだけど、思いがけず必要以上に知る事となったので。
もちろんお芝居も目当てなんだけど、ショー、そして全員でのパレードを見るために来ているようなもので。
配信・映像の方が綺麗でよく見えるけれど、劇場での空気感を含め、やっぱり座席から目の前で見ることがどれだけ嬉しいことか、今回本当に実感できました。
余談ですが。
せっかくの「生オケ」なのに、スピーカーからの音の方が大きく聞こえたのは私だけ?席のせい?
それがちょっと残念だったな。
さて、興奮冷めやらぬ終演後。
キャトルレーヴでお買い物。。。だったのですが、まぁものすごい人、人。
コロナ前もこんなんだったかな?と。
パンフ以外は、特にお目当てはなかったのですが、人が集まってるとそこへついつい行ってしまう。
そして観劇後、しかも旅行気分。お財布のひもも緩んじゃって
テーマパークに行った時と同じように、日常では使わないであろうものでも、思わず買ってしまう
でもこれ、結構可愛いでしょ?
付箋と、メモと、レターセット。
買い物袋も今しかもらえない「110周年」仕様。
5年ぶりの生観劇、時間や日常を忘れ、あっという間の夢見心地でした。
旅程も含め、本当に楽しかった~
どうしても経費が掛かるので、なかなか難しいですが、やっぱり最低、年1は、観劇したいものです。
宙組も、6月に再開との報道。開幕まで、開幕後も、周囲からいろいろ言われると思いますが、個人的には、再スタートとして頑張っていただきたいという思いです。半年以上、いろいろ話し合いもおこわなれただろうし、舞台に立つことができなかった思いを、この機会に思い切りぶつけてほしい。応援しています。
取り寄せて5年ぶりに買っちゃいました↓
次は、舞台の感想など。
(その1はこちら)
久々の劇場空間は、やっぱり興奮するもの。
ワクワクします
開演前の幕。
最近は、結構映像が使われてるんですねぇ。(浦島太郎状態)
さてお芝居から。
「Eternal Voice 消え残る想い」
大劇場7年ぶり?の登場、正塚晴彦先生のオリジナル作品。
男臭い、スーツものを得意とする先生ですが、ポスターを見る限り、歴史もの風。
久々だったし、どんな感じか、興味深く拝見しました。
チラシと、パンフ写真です。
内容はコチラ↓
ヴィクトリア女王統治下のイギリス。考古学に傾倒しているユリウスは、古美術商を営む叔父に頼まれ、アンティーク・ハンターとして各地を飛び回る生活を送っていた。そんなある日、彼はメアリー・スチュアートの遺品とされる首飾りを手に入れる。叔父は色めき立つが、その日からユリウスは原因不明の目眩や悪夢に悩まされるようになる。あの首飾りは呪われているのではないか。思いあまったユリウスは超常現象を研究する友人の元を訪れ、助手を務めるアデーラという女性に巡り会う。アデーラはユリウスを一目見るや、全てを察したかのように彼の状態を言い当てる。この二人の邂逅はまさに運命的なものであった。そして二人はやがて巻き起こる国を揺るがしかねない大事件へと誘われてゆく…。ダークな色合いもありながら笑いとペーソスを織り込んだエンターテインメント性溢れるミュージカル作品。(劇団HPより)
予習を一切しなかったので、イギリスやキリスト教の歴史が入り組んで、正直、最初よくわからなかったです前半は、ちょっと眠気が・・・でも後半からエンタメ感が盛り上がってきて、楽しく拝見。
先生の作品としても、シンプルなセットは変わらないけど、舞台機構や映像を駆使し、ファンタジー感があふれていて、ちょっと意外というか、新鮮さを感じました。。
主演の月城さん。
やはり「芝居の人」。セリフのちょっとしたニュアンス、雰囲気。さりげなくて、上手いんですよね。そして、魅力の一つのツンデレ😁
それが、リアリティ重視の正塚作品とピッタリ合って、本当に素敵。
お披露目から3年弱ですが、実力に加え演目に恵まれた感もあり、充実感と安定感が漂う、男役集大成の雰囲気でした。もう少し活躍してほしかったなぁ。
同じく退団の海乃さん。一緒に観劇の友人が言ってましたが、今までで一番美しく見えた、と。
コスチュームが似合う見栄え、華やかさ。そして、同じくお芝居の人。
最近では珍しく大人の、いいコンビでした。
若いコンビや年の差コンビもいいのだけど、二人揃っての大人の雰囲気って、貴重です。
次期トップの鳳月さん以下、風間さん、礼華さん、目立つ役ではないけれど、みんな芝居も歌も上手いんだよね。そして、今回特に注目した彩海さん。可愛らしい容姿からは想像できないほどの、男っぽさと骨太さを感じられて、俄然今後に期待でした!
娘役さんたちも充実。霊媒師役の彩みちるさん、圧巻のお芝居。かつて、雪組に在籍していた、りんごさんこと小乙女幸さんを彷彿とさせるような雰囲気。いいですねぇ~。こういう存在、大好き。
そして、とにかく、歌が上手い人が多すぎる!
特に娘役!残念ながら退団の、麗泉里さんにも場面を与え、劇場に響き渡るような歌声を聞かせてくれました。
こういう、若手や中堅にも見せ場を与えるのが、座付作者の妙。
割と前の方の席で、舞台全体がよく見えたのですが、ちょっとした場面や、後ろで見せる小芝居。
若手に至るまで、見た目のカッコよさだけではない「お芝居」へのこだわり。専科の凛城さんの休演は残念でしたが、代役の方たちの活躍で、欠員を感じさせない違う魅力。本当に「芝居の組」の伝統が受け継がれていて、見ていて楽しかったです。
もう一度見ないと、良さがわからないかも?と思ったのが残念でしたが、クールさと暖かさを感じられる正塚ワールド全開のお芝居でした。
余談ですが、専科から客演の高翔みず希さん、そして雪組から戻ってきた組長の梨花ますみさん。お二人とも月組出身。時を経て同じ舞台に立ってることが、とても懐かしく…
大地真央さんの退団公演をテレビで見たのがもう40年前!
初観劇も月組。それももう30数年前
何度か離れた時期もあったけど、やっぱり戻ってきてしまう。不思議な空間。
ショーなどは、その3で。
さて、少し前ですが、やっと、足を運ぶことができました。
宝塚大劇場
コロナ禍以降、配信では何度も観劇してきましたが、生観劇はちょうど5年ぶりです。
本来、去年の6月、星組の「1789」を観劇予定だったのですが、直前で公演が中止。
1年持ち越し、同じくバスツアーでの参戦。(通常だと、チケット取れないからね)
月組トップコンビの退団公演で、110期生の初舞台。
とにかく、初舞台公演が大好きなので、演目がどうあれ毎年のように通ってた3~4月。
コロナ禍、公演中止、そして・・・
行けなかった5年の間、大きく環境は変化しました。
とにかく、どこでも良かったので、早くエンタメの生体験をしたかったのですが、やっぱり選んだのは宝塚。
早朝からの出発。
バスでの長旅・・・
正直自信がなかったのですが。
始まってしまえば、もう楽しみでしかなく。
途中、休憩のSAでは、普段なら買わないような、ちょっとお高めのパンなど買ってみたり
いつも旅行に来ると、調子に乗って散在してしまう。。
それも、旅の醍醐味。
誘ってくれた友達、本当にありがとう
休憩をはさみ、数時間で大劇場に到着。
もちろん、建物は変わってないですが、周囲の環境は一変。
まるで、浦島太郎状態でした。
5年ぶりに見る大劇場。
変わらないのに、なんか、涙が出ちゃった。
壁面のシャッターポイントには、月組公演のポスターと、110周年記念のポスター。
本当なら、華々しい年であったのですが。
そういう意味では、ちょっと複雑な思い。
もちろん、横に並んで記念写真も撮ってきました
お隣に見えるのは、移転開業した宝塚ホテル!
お城みたいです。
開演までかなり余裕があったので、ホテルへ足を運んでみました。
正面から。大劇場を意識してますよね。
以前の歴史あるホテルは行ったことないのですが、写真で見る限り、重厚感があったので、大分趣が変わった感じ。
玄関前。入っていいものか、ドキドキ。
エントランスからのロビー。
いや~豪華絢爛
やっぱり大劇場を意識した造り。
それだけでも、ワクワク
ロビーに飾られた絵画は、かつて劇場で緞帳として使われたものだと(ちょっと引き気味すぎたかな?)
2階には、本物の衣装などが飾られています。
逆光になったのが残念ですが、スタイル、質感が感じられて、衣装とはいえ、やはりカッコ良い。
「花のみち」は、すっかり葉桜になってましたが、まだまだ華やかでした。
5年も間が空くと、景観もすっかり変わってるものですね。
おのぼりさんよろしく、はしゃいで写真を撮りまくってしまって、気がつけば会場時間が過ぎてました。
慌てて、劇場へ。
ロビーはすでに、人であふれかえってました。
こういう雰囲気、味わいたかったのよね。
最初にも書きましたが、前回は5年前、105期生の公演。
彼女たちも、今では新人公演で主演を務める人が何人も出てます。
時を感じますよね。。。
と、公演前までの時間が長くなったので、ここまで。
公演の感想などは、その2で。。
今年2度目の観劇も、配信。
もう、このやり方が慣れちゃって、まずいなぁ
でも、チケット代も安いし、何しろ交通費がかからない
いやいや、またコツコツ貯めて、観劇ツアーに出なければ。
今日は、宝塚雪組。
お芝居は「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」
それにしても、お芝居のタイトル、長すぎ。
細部までこだわりそうな、生田先生らしい。
シャーロックホームズの生みの親、アーサー・コナン・ドイルと、彼を巡る家族、編集者、協力者、そして・・・ドイルの想像から生み出された作品の主人公、シャーロックホームズ。
作品が生み出されるまで、人気作となってからのドタバタコメディ、と言ったところ。
ブギやラップなど、常に音楽に乗って、スピーディに展開していくので、おばさんにはちょっと忙しかったかな
1回見たくらいでは、ちょっと分かりづらかった
説明セリフも多かったし。。。
寒かったし、体調悪かったのかな?なんか集中できなかった
でもコンパクトにまとめてくるのは、さすが生田先生。
「自分らしく生きる」とは。
これがテーマ。
波瀾万丈の人生が、世界的に有名な作品、キャラクターを生み出す事になるけれど、作品が大人気となり、独り歩きし始めると、作家が追い詰められていく。
これは、今も昔も変わらない。芸術って難しい。
自分の人生は、自分で切り開く。
追い詰められた時、どうなるのか・・と心配になったけど、それを逆手にとって前向きに進んだ時、新たな道が開ける。
ハッピーエンドを迎えて、見る方も嬉しくなります。
雪組はあまり見ることがなく、名前と顔が一致しないので、相関図を見ながら拝見してました。
場面場面でグループ芝居となり、ちょっと複雑だったので、入り込めない感も無きにしも非ず。そして、面白い、キラキラした人がたくさんいるなぁと思う反面、主人公のドイルが出ずっぱり。仕方ないとはいえ、いい人材がたくさんいるのに、そこはちょっと残念かと。
もちろん、ドイル役の彩風さん大奮闘。コミカルに、シリアスに、生き生きと演じられてました。
トップになって3年。退団も発表し、充実期を迎えてるんだなぁと思う反面、やっぱり歌がちょっとでも、「ファントム」の時よりずっと伸びやかな歌声になってました。
彼女を見てると、なんというか「健康的」というイメージがわいてきます。経験を重ねても、いい意味で若さ溢れる魅力の持ち主。
ドイルの妻役は夢白あやちゃん。弱気な夫を支えるため、常にポジティブで明るい。ドイルがだいぶ彼女に救われた部分は大きいですね。
それにしても、いや~宝塚に入るために生まれてきたような、目鼻立ち・存在そのものが華やか。そして際立って色が白い(そこは違うか)。なにより、可憐なようで押し出しが強い!好きです、こういう「自立した娘役」。ちょっとヤンチャな雰囲気も感じられて、今時珍しい?ファンになっちゃった
トップが変わっても、きっと変わらず、自分らしさを前面に出していくんでしょうね。
ドイルの想像の中にある、ホームズ役に朝美絢氏。想像上の人物ではあるけれど、「もう一人のドイル」という視点だったのかな。
何でしょう。本当に色気があって、カッコいい。美しい。そして、月組時代より骨太になってきた感じ。
出番は少ないけれど、華と存在感が強い。頼もしいです、本当に。
ドイルを見出した編集者に和希そら君。
ストイックながら快活な存在。溌溂と演じていました。ちょっとだけ、彼女の「ホームズ」も見てみたかったかな?
見ながらどうしても・・・なんで退団するんだろう、惜しいよなぁという思いが止まらなかった。
なので、彼女の場面は集中できなかった
怪しげな霊能力者には、縣千くん。
彼?の存在がよくわからなかったんですが何でも似合う、その役にバッチリはまる素晴らしい存在
若手の頃からベテラン感がある、不思議な魅力でしたが、どんどん独特な存在感になってきました。そろそろ中堅、若手も出てきてる中で、これからが踏ん張りどころ?
組長をはじめ、ベテラン、中堅が他の組に比べ多く存在していて、さすが「芝居の雪組」という感じ。
ただ、個々の見せ場がなかったのが、やっぱり残念。。
ショーは、雪組創立100年を記念した「Frozen Holiday」
大劇場で、昨年クリスマス時期に上演されたので、クリスマス&お正月の楽曲オンパレードが、若干変な気分でしたが盛りだくさんで、こちらもハッピーな、素敵なショーでした。でも、やはり上演時期を考えて、楽曲を選んだ方が良いような気も。。。
途中、円形の状態で寝そべって足だけでポージングしている集団を鏡越しに見る(う~ん、うまく書けない)シーン。
斬新でしたね。ものすごく計算されたダンス?振付、誰でしょう・・・
こちらも、彩風さん大活躍。明るいキラキラオーラ全開、といった感じ。
ショーでも個性的でパワフルな夢白さん。なんだかホントにファンになっちゃった。
だいぶ学年差があるし、キャラが全く違うけど、そこが魅力的な、いいコンビです。
次作が王道「ベルサイユのばら」。フェルゼンとアントワネットかな?夢白さんには高いハードルだと思うけど、新しい魅力を発揮してほしいですね。
雪組は、ベテランも多いけど、他の組と比べても押し出しの強い、ガツガツ系な若手もいますね。
技術は未熟でも、臆することがない感じ。
縣千くんを筆頭に(もう彼女も若手ではないかな)、やはり華世京さんが目立ってましたね。
個人的には、聖海由侑さんが目を引きました。
若手はやっぱこうじゃなきゃ。探す楽しみ、見ていて楽しい。
まだまだ役はないけど、107期の瞳月りく君、風立にき君の活躍を期待しています。
一覧を見れば、娘役の宝庫のような気がするけど、音彩唯さんがぶっちぎり目立ちます。
彼女も強そう
可憐さでいうと、野々花ひまりちゃんですね。
沙羅アンナさん、お芝居もショーもいい味出してたんだけど、今回で退団は残念。
ホント、「いい人いるじゃん!」と思った途端にみんな退団していくんだよね・・・
そして、やっぱり朝美絢氏。艶のある伸びやかな声、色気のある雰囲気。良いですねぇ。
真っすぐな感じの彩風さんとは全く異なる魅力を持っている。次期トップ…だと思いますが(こればっかりはわからない)大人っぽい、ちょっと中性的な部分のある、独特な雰囲気を醸し出してくれることを期待しています。
そして、和希そらくん。フィナーレナンバーで、トップと二人でダンスなんて、別格扱いです。二人息があって、しなやかで伸びやかなダンス。素敵すぎます。
書いても詮無いことだけど、退団はあまりに残念すぎる。歌、ダンス、そして色気が出てきた芝居。彼女がまだ3番手にいることがおかしいよ。宙組でトップになることを期待してたんだけどなぁ。
宙組から期待されて組替えした人は数知れず。でも結局、そのほとんどが2年程度で退団して行く。みんな、宙組に骨を埋めるくらい組を愛してたんじゃないのかな…と思えてならない。やはり、こういう問題を解決していかないと。
この先、どのような道に進むかわかりませんが、ミュージカル界に進めばきっと引く手あまたでしょう。
今後の活躍をお祈りしています。
いろんなことを思いながらの配信視聴だったので、あまり集中できなかったけど、やはり好きなんですよね、華やかな舞台。
早く、劇場で生の魅力を味わいたい!
さて、今年最初の観劇は、やっぱり配信からスタート。
宝塚月組、月城かなとを中心としたコンサート 「G.O.A.T」
G.O.A.Tとは、Greatest Of All Time のスラングとのことだそうで。
歌、ダンス、コント?、トーク・・・2時間足らずの公演にもかかわらず、盛りだくさんのライブでした。
長々と、ゆるゆると、感想を書きたいと思います。
前半は、月組を中心とした、過去の宝塚作品のナンバーを、畳みかけるように歌とダンスで一気に紹介。
後半は、学園ものコント?やトーク、「アコースティック」での生歌、そしてラストは洋邦織り交ぜたヒット曲での歌・ダンス・・・
月組は華がない、とか、スター候補がいない、とか書いてる方もいるようですが、地味でも堅実。誰かが抜けても、必ず面白キャラ、イケメンキャラがなぜか出てくるほど、若手まで穴がない。(今回は、きっと出てくると期待していた柊木絢斗君が大活躍!)
トップ一人に頼ってない。
誰がトップの時も、その流れは変わらない。だから月組好きなんですよね。
そして、全組通して、全体的に歌うまが多い。
特に娘役は、エトワールできる人が多すぎて困るくらい。素晴らしいよねぇ
ダンスのレベルはエンタメ界全体的にアップしてるので、正直宝塚にあまり「ダンス力」を求めてません。
そりゃ、上手いに越したことはないですけど、なんと言っても「歌劇団」ですから。やっぱり「歌」と「芝居」、そして「団結力」でしょう。
今は、「優しさ」と「美しさ」が求められる時代ですが、この組、今特に「大人」な雰囲気で、なおかつ昔から「個性的持ち味」を重視してますよねぇ。仲良しのような、でも「ベタベタ」してなくて、どこか「ツンデレ」のような距離感がまた素敵
総合?演出は座付の石田先生。
構成演出振付は、外部の三井聡先生。
いいですねぇもともと劇団公演で振付は担当されてたことがあると思いますが、ショー全体の演出は初めてなのでは?
相性いいんではないですか?
いろいろあって、演出家が人手不足みたいなので
(相変わらずあの三流雑誌が執拗にネタにしてるおかげで)
本公演も、今回みたいに、劇団演出家が監修、外部演出家に手掛けてもらうというのも有りでは?
そういえば、柴田先生×謝珠栄先生コンビみたいな感じでねぇ。
ダンスの組・・ではないけど、ダンサー演出家さんが手掛けると、こうなるんだ~
「芝居の組」ならではの、雰囲気で見せる感じ?いや、失礼。ダンス力が上がってるのかな。
宝塚らしい煌びやかさ、シンプルなスタイルと、「新旧の良さ」が垣間見える構成。
昨今の「アイドルコンサート」的な雰囲気が苦手だったので、逆に新鮮で、なおかつ期待を裏切らない感じで、とても好感が持てました。
そして、個人的には「アコースティック」の生歌コーナーが良かった
月城さん、鳳月杏さん、風間柚乃さん。3人での「WINDING ROAD」。何ですか、あの仕上がり。コブクロ×絢香に負けてないですよね。
煌びやか、豪華絢爛、そんなイメージの宝塚だけど、シャツにパンツのシンプルなスタイルで、背景のない暗がりで、椅子に軽く腰かけての歌声。カッコ良すぎ。舞台上にはないけれど、お酒とタバコの雰囲気が漂ってそうな、そんな大人な空間。
娘役だけのダンスも、ホンワカキラキラではなく、スタイリッシュで攻撃的。
ほぼ月組しか見てないからかもしれないけど、代々、男役に寄り添い過ぎない、クールなトップ娘役が多い組だなって。
私が覚えてるだけでも、麻乃佳世、風花舞、彩乃かなみ、蒼乃夕妃、愛希れいか、そして海乃美月・・・
そういう関係性もカッコ良い。
それにしても、最近の主流なのか、踊りの振りの手数が多くなりましたね。専科の夏美ようさんもおっしゃってました。
スピーディーというか。カッコいいんだけど。
外部の流行りに寄せてると思うのだけど、燕尾をビシッと決めて踊る、例えば羽山先生のようなダンスが好きな古参としては、見る方も疲れちゃう
話が前後しますが、特に前半、過去の作品からランダムに曲が流れてきました。
大半が月組の作品でしたが、今思うと、やはり月組は作品、名曲に恵まれて来たなぁとつくづく感じます。
近年の作品の中でも「Apasionado!!」は名曲ですよ。
そして、何気に星組「シークレットハンター」の主題曲「Eres mi amorー大切な人ー」を入れてくるあたりも、ツボにはまります。
厳選された曲の数々だと思いますが、やはり「耳に残る」曲が多い方が、印象にも残ります。
そして、ジャズが多いのも、月組の特徴かな?なんか似合うんですよね。
ベテランから若手まで、見せ場をもらうと、ダンスと歌で表現豊かに魅せてくれました。
まだまだ名前と顔が一致しない人も多いけど、表情豊かな人、たくさんいたなぁ。2,3年目でも、目立つ子は目立つ。
そう思うと、地味かもしれないけど(だって、こんなに書かれると悔しいもん)やはり月組は層が厚いなぁ。
誰が抜けようと、安心して見られる。いつだって、そんな組。
ただ、今後期待される若手男役さんは、もう少し歌を頑張らないと、もう一つの座組チームに抜かれちゃうよ~
休憩なしの2時間弱の公演でしたが、見る方は集中してとても楽しめました。
キャストの方はどうかわかりませんが、いつもの公演より、少し余裕を感じた気がします。
大変だとは思いますが、みんな楽しそうでした。それが何よりの癒し。
次は、ついに月城さん・海乃さんの退団公演、そして、110期生の初舞台公演となります。
大好き正塚先生の作品。
きっと地味だと思いますがみんなの魅力を引き出してくれるものと期待しています。
そして・・・生観劇できることになりました
2019年、105期生初舞台の宙組「オーシャンズ11」以来、ちょうど5年ぶり。
昨年行く予定だった星組「1789」のリベンジができるか
というか、それまでに旅程に耐えられる「体力づくり」をせねば
最後に。蛇足ですが、ここからはあくまでも個人的な意見です。
本公演はともかく、小劇場や今回のようなコンサートなどでは、外部の、やる気に満ちた人を招いた方が、劇団としても、演者・スタッフさんたちにとっても良いのではないですか?自慢だった座付演出家が充てにならなくなってきたし。(というか、秀作を生み出してくれそうな人が次々と生贄になってるので)
未だに続く一連の件の発端は、一昨年か、突然降って湧いたような演出家同士の問題だったし、こうなってくると、演出助手の資質に問題ありのような気がしてきた。皆さん「パワハラされて生徒が可愛そう」的な意見のようですが、目的を持って、厳しい関門をくぐりぬけて舞台に立ってる人たちは、演出家・スタッフに怒られても、ちょっとやそっとじゃ落ち込まない根性を持ってると思うんですよ。
先輩に怒られたことをすぐ雑誌に提供するようなメンタル・プライドでは、実際演出家デビューした時、作品を作ることができたとしても、何百人の演者・スタッフを束ねられるとは思えない。公演間近になると誰しもがピリピリしてくると思うんだけどな。
稀代のヒットメーカーも、演出助手だった頃は、ダメすぎて、先輩に怒られてばかりって言ってました。想像がつくところが笑えるけど。
一時的に苦労しても、みんなそれを乗り越えて、自分の理想とする作品を書き上げ、ヒットさせてきたと思うんです。苦労や下積みの経験から、「いつか見返してやる」という反骨精神を生んでほしいなぁって。
なんか、どの世界も難しいですね。
というか、いつまで続けるんですかねぇ、三流雑誌さん、そして、それを真に受けてる「自称ファン」の皆さん・・・
たった一作品で資質そのものを批判され、将来を嘱望されていた若手演出家が何人退団していったことか。やっぱりファンにも責任があるよね、きっと。
さて、宝塚版「鴛鴦歌合戦」。
こちらを先に見たので、えらく衣装が派手だなぁ~と思ってましたが、前記事で書いたように、映画版もなかなか派手だった😁
ストーリーはこちら↓(Wikipediaより:キャストは宝塚/映画版)
浅井禮三郎(柚香礼/片岡千恵蔵)は堅苦しい宮勤めを嫌い、長屋で気楽な浪人暮らしをしている。
隣には志村狂斎(和海しょう/志村喬)と娘のお春(星風まどか/市川春代)が傘張りの内職をしながら暮らしている。志村は大の骨董好きで、骨董屋の六兵衛(航琉ひびき/尾上華丈)に勧められるままに偽物を買わされ続けている。米を買う金もなく、麦焦がしばかり食べる暮らしにお春は不満を募らせているがのんきな志村は気にしない。
お春は時には口喧嘩をしながらも浅井に想いを寄せている。また、裕福な商人である香川屋宗七(羽立光来/香川良介)の娘・おとみ(星空美咲/服部富子)も浅井にぞっこんで、たびたび口説きに来る。しかし浅井はどちらにも曖昧な態度を取り、ふたりはやきもきしている。
一方、武士の遠山満右衛門(綺城ひか理/遠山満)は、死んだ浅井の父との口約束を盾にして娘の藤尾(美羽愛/深水藤子)と浅井との縁談を強引に進めようとするが、浅井はそれを断り続けている。
若い殿様の峯澤丹波守(永久輝せあ/ディック・ミネ)も大の骨董好き。骨董屋の六兵衛の店で志村と知り合いになるが、志村の長屋を訪れた峯澤は娘のお春に一目惚れしてしまい、金の力でお春を妾にしようとした挙げ句、家来を引き連れて強引にお春を連れ去ろうとする。しかし、お春の叫び声を聞いてかけつけた浅井は峯澤の家来たちを次々に倒してお春を助け、お春に愛を告げる。
映画版に加え、殿様の弟、奥方、骨董商などなど、オリジナルキャストが増え、ストーリーも膨らみました。
なぜ「鴛鴦歌合戦」というタイトルなのかなど、映画を補完する感じかな。
後は、主人公の生い立ちなど、ノー天気な映画版より、ちょっと深い感じに。
これはこれで、楽しめました。
でも、基本的には楽曲も、セリフも、オリジナルに沿っているので、いかに映画が当時としては最先端だったか、改めて思い知らされました。
配信映像のテレビからパチリ。
チョンパからの幕開け。
時代劇、日本物って、こういう華やかさが良いですよね。
映画が原作ということもありますが、主人公メインではなく、若手にまで役、見せ場があり、やはり宝塚はこうでないと、と思いましたね。
正直、花組は一番見る機会がない組なのですが、そこは宝塚。
どの組にも、面白い個性の人たちがいるもんだと。
生徒さんを知らない分、スター候補とか先入観なく、ストーリーを堪能させてもらいました。
柚香さん。若い頃から落ち着いてて、佇まいが色気たっぷり。粋なんですよ。貫禄が出ましたね。
ただ、やはり歌が・・・(ゴメンナサイ)
お芝居では、ソロナンバーが少なかったので、少々安心。
永久輝せあさんの「バカ殿」ぶりが、突き抜けてて、お芝居を一番軽やかにしてくれました。映画よりも、明るく楽しく。
ただ、いつまでも若い!と思ってたけど、不意に垣間見せる「色気」が、かつての瀬奈じゅんを彷彿とさせる印象でした。
お春ちゃん役の星風さん。
なんか「マンガみたいな喋り方」と思ってましたが、映画版に沿ったお芝居だったんですね。
口癖の「チェッ」とか、普段宝塚では言わないようなセリフ回しにきっと苦労されたと思いますが、嫌味がなくて、可愛い!楽しかったです。
ふと、原作に沿ってるのか、普段からそうなのか、花組娘役さん全体的に、キンキンと、マンガみたいな声の方が多くて、ちょっと気になったかな~
今回が退団の和海しょうさん。
結構大きな役で、出番も多く、得意な歌を何度も披露され、見ている方も楽しかったです。
84期はこういう得難い、個性的な脇役的存在がが多かったんですよね。これからますます存在感を発揮してくれると思っていたので、退団が本当に惜しまれます。
あと、裕福な豪商の丁稚役って、結構儲け役だなって。
演じたのは、新公主演だった、天城れいんさん。後で知ったのですが、急きょの代役だったとか。
熱演で、ちょっと目に留まりました。
その他にも、いろいろ目立つ人がいましたが、如何せん、字幕がないので、演者がわからず・・・後日放送されたら、もう一度確認してみます。
以下、ちょっと気になったこと。
登場と歌の後必ず拍手が起こる。他の組(特に月組)ではあまりないので、ちょっと気になったなぁ。お芝居の邪魔になるというか。
組によって、観客によって、反応が違うんだなぁと。
組によっていろいろルール?があるのはわかるんだけど、スターの時はこまめにするのに、スターでないけど本当に上手い方の時にないのはどうなのかなぁって。ちょっとモヤモヤ。
それはさておき。
いろいろあっての千秋楽。気のせいかもしれないけど、演目がコメディというこもありますが「めいっぱい楽しんでもらおう」という演者さんたちの気持ちが伝わってきた。(若干空回りな気もしたけど)
もちろん、併演のショー
ネオ・ロマンチック・レビュー『GRAND MIRAGE!』
も堪能しましたよ!
岡田先生のロマンチックシリーズ。
先月の月組公演のような斬新なのも良かったのですが、本来はどちらかと言えば、いわゆる「レビュー」ものが好きでして。
かつてのショーの名場面(シメさん時代の「シボネー」とか最高!)、先日亡くなった羽山先生の振付・・・なんだか肌が火照るような高揚感がありました。
オープニングやフィナーレでの、淡いパステルカラーの組み合わせが素敵でね
千秋楽恒例、退団者の手紙読み上げまで配信を見ました。
美風組長の、とにかく千秋楽まで上演できた事への想い、こみ上げるものがあり、見ているこちらが、思わず全力で応援していました。きっと、幹部クラスの方たちにとっても、この数週間は心身ともに堪えるものだったに違いないはず・・・
いろいろ、いろいろありましたが、誰が何を言おうと、多くの人が離れていこうと、生徒さんが公演を続ける限り、応援していくつもりです。そりゃ、思うことはありますけど、今は見守るだけ。
劇場に足を運ぶ回数は減ると思いますが、配信観劇を増やしていこうかな。
全生徒、全スタッフ、関係者。その方たちを応援するためにも。
お芝居に続いて、ショーも拝見。
東京詞華集(トウキョウアンソロジー) 『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』
・・・読めん
栗田優香先生の、大劇場デビュー作。しかもショーです。
大作、話題作でもないのですが、秋の心地よい日、つい観劇しました。
考えてみれば、大劇場の千秋楽を配信で見るの、初めてかもしれない。
何となく、私のツボにはまりそうだったので
宝塚月組 「フリューゲル ~君がくれた翼」
ストーリーはこちら↓(劇団HPよりコピー)
冷戦下の東西対立により国が分断されていた1988年のドイツ。社会主義国となった東ドイツの国家人民軍で広報を担当するヨナス・ハインリッヒは、西ドイツのポップスター、ナディア・シュナイダーを招聘したコンサートの責任者に任命される。欧州各地で巻き起こった民主化の波は東ドイツにも押し寄せており、政府は国民の不満を解消する目的で首都東ベルリンでのコンサートを企画したのだった。自由奔放なナディアの言動に振り回され、顔を合わす度に喧嘩を始めてしまうヨナス。しかしリハーサルでナディアが歌う「フリューゲル」という曲を耳にした瞬間、その歌声に胸を打たれ、離れ離れとなった家族と過ごした幼い日々を思い起こす。音楽を通じて初めて心を交わした二人・・・。そんな二人をヨナスの大学時代の同期でもある秘密警察のヘルムート・ヴォルフが監視していた。
東西に隔てられた国で育った男女が、考え方の違いから最初は反発しながらも次第に惹かれ合っていく姿を、ベルリンの壁崩壊へと向かう激動のドイツを舞台に描くコミカルでハートウォーミングなミュージカル作品。
(劇団HPより)
ドイツ冷戦下を描いた宝塚作品と言えば、1995年星組の「国境のない地図」が有名です。
とてもシリアスに、感動的に描かれたものでした。
今回は、西ドイツからアイドルがやってくることで起こるハートウォーミングな展開。
分断も終盤、東ドイツもすでに西側の情報が入り、壁が崩壊するのも時間の問題という時代。
コミカルに描かれながら、その時代の、それぞれの正義、そして葛藤が上手く描かれていたような、そんな気がします。
そして、壁崩壊の場面、やはり、ウルウルきますね。
分断・・・今は世界が分断している時代。
ドイツの歴史と結末を知っているだけに、こんな風に、一つにまとまっていくといいなぁ。。。などと思いつつ。
こういう、オリジナリティのある作品をもっと見たいですよね。
実際、実際見た方も「意外とよかった」という声も聴きましたし。
ベテランから若手に至るまで見せ場・役割があり、やはり、芝居の月組の総力を見た気がします。
主人公のヨナスには月城かなとさん。
堅物で、誰かに振り回されるという役柄、傑出してますね。(たまたまそういうお芝居をみてるだけなのかしら)
優しさ、温かさ、男気、そして葛藤。
お芝居、ビジュアル・・・もう充実してますね。
なにより、声が素敵
西側のアイドルのナディアに海乃美月さん。
宝塚らしからぬ「女優感」を持っている方なので、正直「アイドル?」という感じで、役柄的に気の毒な気もしましたが(失礼)、次第に東西統一に目覚めていく姿はやはり「女優」。
月城さんとのコンビ、今一番宝塚で「大人の雰囲気」が出せる、そんなお二人です。
東ドイツの保安職員に鳳月杏さん。
冷徹なんだけど、東ドイツへの思い入れ、信仰心。。。決して悪人ではない、という役柄が非常に上手い方ですね。
歌もさすが。制服姿も素敵。
壁が壊された後の絶望感・・・ヒシヒシと伝わってきました。
ナディアのマネージャーとして派遣されたルイスに風間柚乃さん。
もう、お芝居はベテラン級、そこに華やかさと余裕を感じられるようになりました。
いや~頼もしい。コメディもイケるのね。
彼女の主演作、早く見たいものです。
・・・とここまで書きましたが、面白い役者がたくさんいるので、本当に気になる人をピックアップ。
やはり、彩海せらさんかなぁ。
期待されてるだけに、いい役をもらった感。
甘いマスクなんだけど、確かな演技力と歌唱力。
東ドイツの半勢力でありながら、保安部に導かれ、内通することが正しいと信じる学生。
こういう人たちも大勢いたのではないか、そんな気もする。
あとは、ヨハスの母に命を救われ、見守る弁護士に、蓮つかささん。
セリフが明瞭でお芝居も引き締まる、そして、ビジュアルも素敵。
中堅、ベテランとして、リーダーシップが取れる印象で、今後を期待していただけに、退団が本当に残念・・・
あとは、組長の梨花ますみさん。
一昔前のドイツ人という感じ。
堅物なんだけど、ユーモアにあふれてて。
さすがです。
月組へおかえりなさい!といううれしさもあり。
配信で、オリジナル。
力まず、リラックスして見られる娯楽作。
楽しかった!
ショーは次回へ。
追記:奇しくも飛び込んできたトップコンビ退団のニュース。噂になってたみたいですが、お披露目から作品に恵まれ、期待に応えてきたお二人。大人のいいコンビ、という感じで、最初からとても充実してるなぁと思っていたので、やはり…と思いつつ、残念!これが宝塚の宿命なのよね…
今日は宝塚のお話。
星組主演の礼真琴さん。
以前から心配されていましたが、結局休演となってしまいました。
礼さんの念願だった演目「1789」。
東京公演は無事に千秋楽まで・・・と思っていましたが、途中での離脱。
想像でしかないですが、私が観劇予定だった公演の中止も、コロナではなく、礼さんの不調が原因だったのではないか?
他の組が今のところコロナの対応が上手くいっているだけに、なぜ星組だけ?と思っていたので、そう思わざるを得ません。
トップや2番手の休演。
宝塚を見るようになってから、何度か目にしてきました。
ケガでの全休とか、急病での途中離脱とか。
何度か書いてますが、2018年には、実際に代役公演を目にするという事態に遭遇したこともあります。
今回も、結局「代役公演」という形になりました。
結果論でしかないですが、この公演の後「休養」を発表していたということは、すでに不調だったことがうかがい知れますし、最初の公演中止のことを考えると、大劇場は最初から「代役公演」でもよかったのではないかと。
「1789」は礼さん本人の念願の公演だし、責任感の強い方だと聞いているので、どうしてもやりたかったのだと思われます。
すべてにおいて、全力で演じられる礼さん。
この休演は、礼さんの責任ではない。
コロナでの全公演休止、緊張感の中での公演再開。思うようなパフォーマンスができないというストレス。最近のファンもスターに対して期待度・要求が高すぎる。
そしてやはり、酷使してきた劇団の責任も大きいと思います。
経営陣が変わってから、コロナ禍以降表舞台にほとんど出ず、全てSNSで一方的にお知らせ、というのもいかがなものでしょう…
以前から何度も書いてますが、宝塚って「本業以外の仕事」が多すぎるんですよね。
「働き方改革」と言って稽古時間を減らす反面、本業関係ないメディアやイベントへの出演や「スカステ」の正直どうでもいいコーナーがどんどん増えてる。
どうせ出るなら、勉強を兼ねて、外部の舞台やドラマ出演とかしてほしいのに。
「スカステ」は、過去の名作を放送してくれればそれで満足です。コロナ禍で、本来放送されるべきだったものが制作できず、過去の作品を数多く見られて、結構楽しめました。
高額な契約料を払ってるんだから、全ての公演を放送してほしいです。
今回の休演を聞き、2002年、花組の匠ひびきさんの時を思い出しました。
ダンスが得意だった彼女。その彼女が疲れによる体の炎症で思うように動けなくなって、東京公演はほぼ休演。千秋楽だけの出演だったかな?映像でしたが本当に痛々しくて、挨拶も含め、見ているのが辛いほど。お披露目&退団という、今でも謎の公演の最中、誰よりも本人が一番辛いよねぇ。
星組と言えば、全トップ、紅ゆずるさんも、千秋楽での熱演のあまり、声をからしてしまう、という映像を見ました。
体育会系、全力疾走の星組のイメージ、とても良いことですが、体調管理も難しいところです。(星組って、かつてはエレガントな組、というイメージだったんだけどなぁ)