このブログについて
『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
いま関心があるのは「昔の時代劇・刑事ドラマ・サスペンス」「お芝居(宝塚中心)」「神社・仏閣」かな (^.^)
※なお、コメント等については、承認後の掲載とさせていただきますので、ご了承ください。
美術館。
対策しててもやっぱり気が引けるし、行こうかどうしようか、ずっと迷ってました。
でも、終了間近だったということもあり、意を決して(大げさ)足を運んでみました。
コロナ騒動以来、買い物以外で、多分初めての「外出」。(近場ですけど)
なんどか「浮世絵展」に足を運んだことがありますが、
葛飾北斎限定
というのは初めて。しかも、かなり大量の作品が見られるということで、開幕して間もなく、行ってみました。
チラシを・・・と思ったのですが、大人気故に品切れだとかということで、壁に飾られたパネルを撮影。
思った以上に人気でした。ビックリ!
ドラマなどで、北斎のことはなんとなく知ってはいましたが、今回改めて「かなり独創的な人」という印象が強くなりました。
改名30回、引っ越し93回・・・落ち着くことなく、しかも新しいことにチャレンジし続けて、当時としては化け物くらい長寿の88歳まで生きた、とにかく
エネルギー溢れる人
北斎ってこんな人だそうです(以後、チラシ等から)
フライヤー・ポスターはありませんが、こんな有名な作品がた~くさん! なかなか見ごたえありました。
正直、錦絵の頃は、上手いですけど、特別すごいな・・・という印象もなく。(なんで上から目線?)
若い頃は、歌舞伎の錦絵などで修業を積んだようですね。
それから、あの有名な「富嶽三十六景」の頃から、格段に精密になり、しかも庶民の日常を描いたユーモアあふれた作品になっていくのが、素人でもはっきりわかります。描かれた職人や遊女などの働く人、旅人など、顔はもちろん、仕草も微笑ましくて
広重で有名な「東海道五十三次」も、北斎はチャレンジしていたんですね。(ホントに素人でゴメンナサイm(__)m)
何百年も前の光景なのに、厳しい自然と、楽しそう旅の様子が、まるで見ている側がタイムスリップしたかのように、その世界に入り込めました。
有名な版画に取り組みながら、時には、当時入り始めた「洋画」風なタッチに挑戦したり、老年を迎えるころには中国の「漢画」を表現してみたり。洋画風では今でいう「エッチング」の技法を使ってみたり・・
肉筆画の「北斎漫画」の本物もありました。 肉筆の軸も。
そうそう、「六歌仙」という優美なものもあれば、「妖怪絵」とか「残酷絵」という恐ろしいジャンルもあって(これがまたグロテスク)で、本当に一人の人間が書いたのかな?と思えるほどテイストが違うのには感心するのみで。
大変勉強不足だったのですが、あれだけ地に足をつけることなく生きた北斎にも、弟子がいたそうで。
その画家たちの肉筆画も楽しみました。北斎からどういうことを学んだんだろう・・・と思えるほど、みんなタッチが違って面白かったです。
北斎に影響を受けたフランス人、アンリ・リヴィエールの作品もありました。この方も知らなかったのですが、「浮世絵」とは言い難いですけど、構図とかはかなり影響を受けている印象。そして北斎同様「同じ人の作品?」と思えるほど、どれもタッチが違うのも興味深く。美術って面白いですねぇ・・・
連作のストーリーにも魅了されましたが、様々なジャンルに果敢に挑戦する「芸術家魂」のエネルギーに圧倒され、一枚一枚じっくり楽しんで、気がつけば、いつもの美術鑑賞よりも時間がかなり経っていました。こんな充実感は久しぶりです。
企画展の外へ出ると、いろんなパネルが↓
扮装したり、顔出しパネルがあったり。(しませんでしたけど)
地元の子どもたちがビーズで作った「神奈川沖浪裏」↓
版画の作り方↓
などなど、子どもだけでなく、大人も楽しめるコーナーがいろいろと企画されてました。
いろんな発見もあり、北斎という人物、作品に、今まで以上に興味を持ちました。多くの人が惹かれる気持ちが少しわかった気がします。
ぜひまた行きたい!北斎展でした
館外へ出ると、ポスターが!思わず撮っちゃいました
連休もあとわずか。
10日のうち、ほとんど「大掃除」してたかな。年末より、爽やかなこの季節の方が掃除には向いてる気がする・・・
5月に入って、ようやく「五月晴れ」になりましたからね。
5月3日、晴天のもと、尾道市立美術館の、「リサ・ラーソン展」へ行ってきました。
リサ・ラーソン・・・正直、ずっとイラストレーターだと思ってました。
だって、雑誌の付録のポーチや小皿などに、彼女のイラストが描かれてるから・・・
この企画展で、初めて陶芸作家だと知りました。
北欧スウェーデン出身で、80歳過ぎた今でも現役ということにも驚きました。
海外の陶磁器といえば、華やかな白磁の印象があるのですが、彼女の作品はまるで、日本の焼き物か?と思えるほど素朴。作品の多くがろくろを回して作られたそうです。
しかも、実用的なものも多々ありながら、社会性を持ったテーマも描く(女性の社会進出など)、先進的な作家という印象を持ちました。
チラシ表の猫が有名かと思いますが、個人的には、チラシ裏右上の「コーラス」という作品に目が奪われました。
色合いの温かみと、人々の仕草・表情に、思わず笑顔になってしまって・・・
画家であるご主人の作品、娘さんのニット作品も展示してあり、温かいご家庭が想像できます・・・
この企画展、とても好評だったそうで、4月末には入館者2万人を超えたのだとか。GW中にどれくらいの方が訪れたんでしょうね。
見終わって、考えさせられることも多かったですが、温かみのある作品に、ホッコリさせてもらいました。
この時期、美術館のある千光寺公園に行くことはないのですが、GW中だったせいか、それとも企画展の影響か、駐車場がいっぱい!
確かに、公園内も新緑と、藤、ツツジ、そして植え込みの花々でにぎわってました。
桜の時期とはまた一味違う、爽やかな清々しい気持ちになりました。
近隣の博物館で、京都の清水寺所有の仏像、絵画、書などを展示する展覧会が開催されていたので、最終日、足を運んでみました。
結構早朝に行ったのですが、予想以上に盛況で、お客さんがいっぱい
年配の方はもちろん、仏像ブームの影響からか、わりと若い方(特に男性)が多いのに驚きました。
博物館の敷地がちょっと狭いこともあったせいか、そこまで「仏像ファン」ではないんですが、大きめの仏像が密集して展示してあると、結構圧巻で、思わず「お~」っと声を挙げちゃいました。
入口に、ど~んと鎮座していた坐像(うっかり名前を失念)が素敵で…
今までいろんな仏像を見ましたが、これほどふくよかで、穏やかな顔の仏像はなかなか見たことがありませんでした。
穏やかなんだけど、手に蛇を持ってたりして。
奥に入ると、平安時代、鎌倉時代、南北朝、室町…歴史の教科書で習った年表が頭をよぎるような、制作年の作品が次々…
時代によって細かい部分は変わっているようですが、どれも、今にも動き出しそうなリアル感と柔らかさ、迫力があって、気持ちはタイムスリップしているようでした。
仏像以外でも、
坂上田村麻呂
豊臣秀吉
徳川家光
狩野元信
月照
西郷隆盛
…こちらも歴史の教科書に登場する人たちばかり。
秀吉の「大政所病気平癒の願文」や「朱印状」、家光の寄進した「釣灯篭」、元信が描いたと伝えられる「絵馬」などなど…
すっかりタイムスリップ気分。
「願阿上人筆 清水寺再興勧進状」
には「応仁の乱」で焼失した清水寺の再建を願う文字が、はっきりと読み取れて、驚きでした。
「応仁の乱」…なかなか思い出さないですよねぇ。
西郷さんの師匠?だった月照上人の書や絵は、彼の最期を知っていると、ちょっぴり悲しくなったり
こんなに絵を残されてたんですね…
清水寺…小学校の修学旅行と、10数年前に行ったっきりかな
しばらく京都にも行ってないし、お寺に行ってもゆっくりと見学することも難しいので、ちょっと期待してましたが、思った以上に堪能できました
久しぶりに、それも時間をかけてじっくり京都に行きたいなぁ~という気分になりました。