はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

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ようこそいらっしゃいました !(^^)!
『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
いま関心があるのは「昔の時代劇・刑事ドラマ・サスペンス」「お芝居(宝塚中心)」「神社・仏閣」かな (^.^)
※なお、コメント等については、承認後の掲載とさせていただきますので、ご了承ください。

年末年始のエンタメその2 娯楽時代劇三昧 。

2025-01-14 08:26:00 | 記録:歴史・時代劇

またまた時代劇のお話。
年末年始、娯楽時代劇SPが相次いで放送され、なかなか興味深く拝見しました。

年末は、「大富豪同心スペシャル」

BSで2シーズン放送の、今時珍しい、架空のお気楽な?まさに娯楽時代劇。

江戸一番の超豪商・三国屋の孫・卯之吉がひょんなことから同心に!? そして、今回のSPでは遂に将軍お側取り次ぎ役!? 卯之吉ファミリー、相次ぐ外国船の来訪の影に隠れた巨大な陰謀に挑む!! 現在、日本がかつての国力を失い、米国と中国の大国間の対立に巻き込まれようとしています。これは江戸後期、先進的な技術を持つ西洋の国々が、帝国主義的にアジアの国々を植民地化して行こうとする中で、鎖国をやめるのか、続けるのか、と揺れる江戸幕府と似ています。私たちの選択一つ一つが、未来の戦争や国の存続を左右することになります。そんな、現代日本に、どのようなビジョンが必要か。 「大富豪同心SP」では、混迷の時代、理想の国作りに必要なリーダー像を示します!
 
これは、地上波でレギュラー放送しても、問題ないでしょ。
子どもが見ても、普通に楽しい番組です、きっと。
でも、随所に権力闘争や今の時代に通ずるようなストーリーがちりばめられていて、見ごたえは十分。
 
刀を見ると気絶する、という卯之吉はもちろんのことですが、ツボの一つはベテラン勢の滑稽さ。
勘違い?から卯之吉を崇め奉る侠客の親分、渡辺いっけいさんをはじめ、時代劇でもおなじみの村田雄浩さん、石井正則さん、竜雷太さん、さらには、Vシネの帝王小沢仁志さんが個性豊かに、楽しそうに演じられていて、見ているこちらも楽しい。

途中から登場の老中役の松本幸四郎さんも良いんですよね。
あまり、助演で拝見したことはなかったのですが、今回はベテランとして若い隼人さんをサポートする形。
なんだけど、いつもオロオロしてる感じが「素」ですか?みたいで、絶妙な表情がもう可笑しくて。
 
最近、時代劇に歌舞伎界からいろんな顔がご登場。
このスペシャルでも、尾上松也さん、最近映像でご活躍の市川猿弥さんがいい味を出されていて、それも楽しい。
 
江戸時代、歴史書はあるけど、実際のところは誰も知らない。
何でもありですよ。こんな架空話があってもいいじゃないですか。
 
 
で、この作品が歌舞伎に!隼人さんのはまり役になっちゃいましたね。
年明けの歌舞伎座公演の映像を放送するということで、生中継見ました!
新作の初日ということもあったのか、若手が緊張気味のような気もしましたが、こちらもベテランが楽しそうに演じられてて、笑っちゃいました。
ただ、さぁこれから!というところで放送が終わってしまったので、思わず「おーい」と突っ込んでしまった。
絶対、全編放送してくださいよ!
 
 

で、新年あけて、「新・暴れん坊将軍」
17年ぶりの新作ということで、報道された時は、声上げちゃった
 
放送当日は見られず、ようやく見ることができました。
さすがの上様も、お年を召されたなぁ‥という感慨を持ちつつ(失礼)華麗なる立ち回りは健在!
OPが唐突だったけど、斬られた相手が本田博太郎さんで、「成敗!」が出たので、もうそれで満足

独身貴族(死語)だった上様も、突然3人の息子が登場して、子育て・後継ぎ問題がメインになっていたので、ちょっと残念だなぁ。。。もう少し、「お気楽な旗本の三男坊」を見ていたかったけど、上様ご本人のご希望だったそうなので、あのシリーズのその後、ということで仕方ないかな。
ストーリーの設定は???なところもあったけど、そこは架空ですから。
嫡男の話は、とても気になっていた時代小説「まいまいつぶろ」にちょっと似通った描き方になっていたので、少し読んだ気分
 
全体的な殺陣も、やっぱり今時のスピーディーな「アクション」になってたので、ま、そこも仕方ないのかな。
剣道やってたもので、「残心」みたいな余韻とか、余白がほしいもので。
 
あとは・・・最近の流行りというか、リアリティというか、照明が暗くて、夜のシーンは、おばさんには誰が誰だかわからないのでして。
綺麗な映像は良いんだけど、そこは、もう少し改善していただきたいなぁ。


時代劇専門チャンネルでは、第1作から放送中なので、あの人の顔、この人の声・・・いろんな思いが交錯する中、個人的に気になったキャスティングはやっぱり脇役。
前述の本田さんをはじめ、若い頃出ていた神保悟志さんとかがボスキャラで斬られてるのを見ると、感慨深いもので。
それと、お庭番に、悪役で数多く登場されてた浜田晃さんのご子息、浜田学さんのキャスティングは、思わずニンマリ。
それから、火消しのめ組の女将さん役で、かつてお庭番役でご出演の高島礼子さん!この作品がデビューだったそうで、その頃から拝見してるので、まさに凱旋公演みたいで。出番が少なかったのが残念。。
 
この作品で、宿敵と呼べる尾張宗春には、Gakct氏。
なんというキャスティングかと思いましたが、彼らしい振る舞いで、アリかな。
思えば、中尾彬さん、成田三樹夫さん、西岡徳馬さん・・歴代の名優が演じてきた役。隔世の感ありですね
 
名ナレーション、若山弦蔵さんから引き継いだのは、いつもハイテンションの千葉繫さん。
このキャスティングも驚きでしたが、絶対若山さんを意識したかのような、低音の渋い感じで、新たな一面を垣間見ました。
巧いねぇ。
 
 
スペシャルなので、家族のストーリーがメイン。
あそこまで描いたら、「暴れん坊将軍」は完結なのかな?と思ってしまったのだけど、あれだけ豪華な脇役陣を配しているのだから、め組とか、忠相との関係性とかもう少し見たかったので・・・
上様、三池監督、期待してはダメでしょうか

 
 
なんだかんだ書きましたが、どちらも楽しかったし、年末年始に時代劇なんて、嬉しかった。
少しずつ時代劇に興味・関心を持ってくれる人が増えているような気がするので、オールドファンとしては嬉しい限り。なかなか新作を作ることは難しいのかもしれないし、内容的に時代錯誤かもしれないけど、昔の作品に興味持ってもらえたらいいなぁ。。。
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年末年始のエンタメその1 見るたびに新鮮な「忠臣蔵」

2025-01-12 15:46:59 | 記録:歴史・時代劇

ようやく普通にネットが繋がるようになったので、再開します。
経緯はまた改めて。

 

忘れないうちに、年末年始のエンタメを。
日中は片付け、掃除、夜はエンタメ三昧の日々でした。

まずその1。

毎年恒例「忠臣蔵」(だいぶ時差があるけど
 
まずは定番の里見浩太朗さん主演作。恐らく何十回と見てるけど、同じシーンで涙を流す😢
赤穂事件の、いわゆる「定型」だと思ってるのですが、このドラマは、討ち入りよりも、やはりそれまでの過程が見応えがある。ちょっとしたシーンでも、名優たちの力のこもった熱量が感じられる。
すでに鬼籍に入られた方の方が多いのですが、大河以外のドラマとしては、結構な豪華版だったなぁ。そりゃ、重厚感あるよね。
 
いろいろ見てきたつもりだったけど、今年初めて、仲代達矢さん主演の作品を拝見。
どうして見落としてたのか。
「無名塾」出身の方も多く出演、全体的に渋く、まるで「舞台」を見ているかのようでした。
 
東映チャンネル見てたら、映画黄金期は、ありとあらゆる角度からの「赤穂事件」が描かれていて、もう見切れない😅
映画全盛期は、綺羅星のごとくスターがいたので、その分映画も量産されていたとは思うけど、物語としても本当に人気の題材だったのだなあ、と改めて感じる。
 
BSテレ東では、年始に浅野内匠頭の妻「瑶泉院」が赤穂事件の黒幕・・・というドラマを放送。
ちょっと垣間見てましたが、こういう解釈もありうるなぁと、エンタメとしても、歴史ドラマとしても興味深かったです。
 

そういえば、赤穂事件を取り上げた番組で見たんですが、声優界のレジェンド、羽佐間道夫さんて、赤穂浪士の子孫だったんですね。有名な話?今まで知らなかった。驚き!
 
 
「忠臣蔵」って、史実をかなりドラマティックに膨らませてる感もあるけど、それを差し引いても、やはり見応えがある。
経営学的に分析とかしながら見ると、興味深いかも。
ピンチの時のトップのあり方、信用できる人間の見極め方などなど。
いかに味方に被害を出さず、迅速に攻め込むか、とか。
最近では幕府陰謀論が強くなってきましたが、そういう見方も面白いかも。
喧嘩両成敗とあるところを、一方的に切り捨てた時点で問題ありですから。
討ち入り後、自害せず、問題の発端である幕府に判断を委ねた、というところを見ても、内蔵助ってある意味「鬼」だな、と。
 
 
そうそう、学生時代に小説の「八甲田山」を読んで、経営学的に問題点をレポートにまとめる、という課題をいただいたことがありました。
小説も読んだし、映画も見たし、結構集中して解読しようと努力しました。点数は忘れたけど、凡庸な考えしか浮かばなかったなぁ。
 
大河ドラマで取り上げられた時代も、視聴率はともかく、毎回話題になる。
戦国ものも、人情ものも、こうやって「課題」として取り上げられたら、もしかしたら興味深く見てもらえるかもしれないのにな。
 
 
ちょっとずつ時代劇作品も増えてきましたが、殺陣やアクションばかりがクローズアップされて、残念。
やっぱりね、所作や物腰、テンポや佇まいなんだよね。
それができてないと、結局「コスプレ」にすぎないので(暴言失礼)
 
何度も書いてますが、時代小説、娯楽作がどんどん出版されているということは、読者もいるということ。
素材はあるので、安いバラエティより、娯楽時代劇を作ってほしいな。
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「本物志向」と「娯楽作」 。

2024-10-30 08:24:00 | 記録:歴史・時代劇

何度も書いてますが、真田広之さんが好きでして。
アメリカに行かれてからは、あまり作品を見る機会もなくなったのですが・・

 
ご自身がプロデュースした「SHOGUN」がアメリカテレビドラマの最高峰、エミー賞を受賞
 
経験も実力も日本では抜群なのに、それを投げ打ってハリウッドで下積みを重ね、ずっとこだわってきた、日本の伝統を正しく伝える。
その信念を貫いての、この快挙。
嬉しいし、頭が下がる思いです。
 
予算をかければ何でもできる。そんなことを言う人もいるけれど、かつての日本映画界だって、娯楽作も、シリアスなものも、セット、衣装、セリフ…本物志向だった。
あとは、熱意があるかないか。そんな気がして。
 
今年公開の新キャスト版「鬼平犯科帳」もそうだったけど、最近制作される時代劇は「本物志向」なものが多いんです。


素晴らしい。素敵なことだけど、そうなってくると、個人的にはちょっと敷居が高い、と言いますか、見るのにも気合がいる、という感じ。
 
その一方で
 
 
・・・とか。
偶然、同じ時期に視聴したのですが、結構楽しかった。
こういう、肩の凝らない娯楽作も、もっと見たいんだけどなぁ。
 
 

「ホリディ」は、放送時に見られず、ようやく時代劇専門チャンネルで。
主人公より、脇役?が豪華すぎて、もう眼福。
(以下順不同、敬称略)里見浩太朗、高橋英樹、高嶋政伸、内藤剛志、本田博太郎、上川隆也、中村梅雀、小林稔侍、名取裕子、戸田菜穂・・・
時代劇経験豊富なこのメンバーだけで映画できるでしょ。良く集めていただきました!って感じで。
 
ストーリーも、1950年代の長谷川一夫主演「江戸っ子祭」をモチーフに、将軍家光が一心太助の弟子になる、という奇想天外なもの。
見たかったのは、まさにこういうの!
元になった映画も見ましたが、天下の二枚目(死語?)長谷川一夫さんが演じる一心太助が新鮮で。
 
そんでもって、低予算・上映館も数館だった「侍タイムスリッパー」がここへ来て話題に。

海外でも評価されるまでに。で、日本で再評価。
日本人って、いいもの作ってるのに見向きもしないで、海外で褒められると手のひら返し。情けない。
それに、評価してる多くの方が、出演者がわからないって言ってるのが残念至極ですが。
「剣客商売」で脚光を浴び、その後も時代劇や舞台で活躍中の山口馬木也さん主演。冨家ノリマサさんや東映剣会の面々がご出演とのこと。時代劇ファンとしてはぜひとも拝見したい!
 

決して「本物」「大作」でなくても、「ホリデイ」や「侍タイムスリッパー」みたいに、明快な娯楽作がいろんな視点で描かれていけば、時代劇ってもっと復活する気がする。
権力争いなんて今も昔も変わらないし(いや、昔の方が命かかってるからなぁ)、すっかりなくなってしまった「人情噺」を見ると心が癒されるし。
若いイケメンと美しい生活、もしくは心理的にゾッとするばかりのドラマは興味なく。むしろそっちの方がリアリティないし。
ごく普通の老若男女が出てくる、だけど感情豊かなドラマに目が行きがちです。
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懐かしの「映画村」 。

2024-04-15 09:25:00 | 記録:歴史・時代劇

少し寂しいニュース。
50年続いた、東映太秦映画村がリニューアルのため、時代劇セット見学が4月7日で、一旦終了したとのこと。


最初に行ったのは、小学生の頃の修学旅行だった、はず。
その当時は、まだ時代劇全盛期。
もちろん、当時から見入っていたので見るもの触れるもの、「本物だ!」と思って、楽しくて、楽しくて

 

その後は、20代の卒業旅行で訪ねたかな。
まだまだ、時代劇は数多く制作中。
 
松方弘樹さん主演の「遠山の金さん」撮影現場に遭遇。
松方さんと東山さんを遠くで、豆粒くらいしか見えないような距離で、食い入るように見てました。
緊張感がありつつ、談笑されてるお二人を、今でも鮮明に覚えています。
 
写真撮ったのだけど、まだデジタルじゃなく紙焼きなので、相当探さないと出てこない
 

ほかのセットでは、若手女優さんが、いわゆる「熱血指導」を受けてました。同じシーンを何度も繰り返し、繰り返し。
思い返すと、当時時代劇によく出演されてた、今は川合俊一夫人の中野みゆきさんだっかと。
今じゃ、「ハラスメント」なのかもしれないけど、古い人間なもので、当時は熱気や情熱を感じたものです。
 

思い出すなぁ、いろいろと。
 
 
 
 
時代劇好きなのは、こちらのブログをご覧の方ならご存知かと思います。
今から10数年前、ロケ地巡りもしました。
こういう「文化財」を実際に使ってロケしていると思うと、いろんなシーンが思い浮かび、それはそれは感激したものです。
ただ、作品のほとんどに使われているセットを見ると、インパクトは映画村の方が強烈でした。
扮装した役者さん達やスタッフさんが大勢いて、撮影を見ちゃった記憶があるものだから。
 
 
閉鎖されるわけではないようですが、やっぱり、馴染の光景が変わってしまうのは寂しいニュース。
外国人観光客が日本に興味を持ってくれている今、変に日本人向けに作るのではなく、ちゃんと「江戸の町」を再現してほしいものです。
そして、それを活用して、どんどん時代劇を制作してほしいなぁ。何度も書いてますけど。。

来年リニューアルオープンとのこと。その時は、ぜひ訪ねてみたいです。
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「娯楽時代劇」の継承 その2「鬼平犯科帳」。

2024-03-15 08:04:00 | 記録:歴史・時代劇
だいぶ間が空きましたが、娯楽時代劇の新作、その2.新たな「鬼平犯科帳」です。
 
時代劇専門チャンネルHPより
 
2021.3に新作の制作が決まってから3年。
ようやく公開となりました。
 
こちらはオリジナルではなく、原作ありきの、新シリーズ。
個人的には、厳つい感じの、そうだなぁ内野聖陽さんとか、歌舞伎界だったら中村獅童さんとかいいんじゃない?などと勝手に思ってたのですが、前作、30年近く続いた吉右衛門さんから受け継いだのは、甥の幸四郎さん。

印象としては「The歌舞伎」。そして、上品で美しい鬼平。
そりゃ、相当のプレッシャーだったと思います。ちょっと、硬さがあるのかな?と。完成披露の会見でも、幸四郎さんは感極まって涙ながらに思いを語られていました。
どうしても、比べてしまうのでゴメンナサイ。だって、前シリーズ終了が7年前かな、しかもまだ再放送してるんだもん。
所作とか殺陣とか、当たり前ですが文句なしです。年齢と経験を重ねた上での鬼平、今後、これから期待してます!
 
奥方久栄役に仙道敦子さん。
久々に拝見するお姿。同世代なので、憧れのまなざしで見ています。
ご本人もおっしゃってましたが、あれだけのキャリアを持ちながら、時代劇経験はほとんどないとか。
お着物も所作も勉強中とのことでしたが、そういうことを感じさせない、しっとりとした感じで、幸四郎さんとはいいコンビになりそうな予感。
 
 
逆に配下の面々が、なんというか、いい意味で男臭い。Vシネ見てる感じ
個人的に、高橋悦史さんが演じられた、与力佐嶋忠介という役が大好きなのですが(高橋さんが好きだったもので)、今回は本宮泰風さん。
これが、思いのほか良かったのです(上からでゴメンナサイ)。重厚感たっぷりで、風格があって。
実は、同心酒井祐助役の山田純大さんの方が良いかな?と思ってました。時代劇経験が抜群の豊富な方なので。
でも、適材適所。持ち味というものもありますよね。どちらも素敵

一番楽しみにしていた、木村忠吾役は浅利陽介さん。
まだ登場シーンが少ないので、何とも言えないのですが、ノー天気さとお遊び好きな「うさ忠」、尾美としのりさんが絶妙だったので。。これから期待しています。
 
偶然か、「大岡越前」にも、今作にも、柄本時生さんがご出演。
彼、どの作品でもいい味出してますよね。
実は、かつて同じ役をお父様の明さんが演じられてました。
 
平蔵の昔馴染み、彦十役は火野正平さん。
彦十と言えば、老齢の枯れたダメオヤジ、という印象。特に猫八さんのダメっぷりが良かったもので。
火野さん、大好きな役者だし、時代劇経験も豊富で、言うことなし・・・なのですが、なんというか「まだまだ現役」感が漂う、カッコいいオヤジでした。。。それこそ、柄本明さんの彦十も見てみたかったかも。
 
 
 
まだ、みなさん、紹介程度のご出演。
今後に期待しています。
 
 
第1作は、「本所・桜屋敷」。
錦之介版、吉右衛門版でも、とてもいい仕上がりの、ドラマティックな作品です。
 
平蔵と、若かりし頃通った道場仲間の岸井左馬之助、そして二人が憧れた道場主の娘、おふさがメイン。
今回は左馬之助役に山口馬木也さん。若々しかった「剣客商売」の頃からは感じられないほど、すっかり重厚感のあるベテランになりました。あの役は、少々切ないのですが、真っすぐさが痛々しかった。。
幸四郎鬼平とは、なんか相性良さそう。他にも出演作があるはずなので、一度きりでないことを願ってます。
おふさには、原沙知絵さん。艶っぽいですね。

鬼平には、名物の道場仲間が何人かいます。
坊主あがりのちょっと粗暴な、井関録之助とか。。これこそ、獅童さんなんか、いいなぁ。
今後、出てくるのかな?


今回は、メインキャラの若い頃を、別の役者が演じています。
若き平蔵にご子息の市川染五郎さん。
美しいですねぇ。所作もさすが。
ただ、ちょっとまだ口調が歌舞伎っぽいかな?
個人的には、もっともっと現代舞台とか、ドラマや映画でのお芝居を見てみたい、逸材のような気がしました。

 
そして、このストーリーに絡む重要な役に、松平健さん。
言わずと知れた、時代劇の大スターです。
「マツケンサンバ」でまたまた脚光を浴びてますが、やはり、カツラと着物が似合う、画面がピリッと引き締まる、安定感抜群の存在。
こういう貴重な方たちが少なくなりました。
まだまだ、後進を引っ張っていっていただきたいです。
 
 
ゲストのチョイ役も、若い頃から時代劇で鍛えられた名バイプレイヤーさんが登場されてて、嬉しくなります。
こういうサプライズ、嬉しいですね。
 
 

今後も続く、新たな「鬼平」。とても期待しています。
ただね、映像美なのか、リアリティなのか、最近は、照明が暗いんですよね。
これは、「必殺」を手掛けてきた松竹の制作、ということもあるのでしょうけど、「影の美」を追求されてる印象。。
美しいんですけど、おばちゃんには見づらくて表情がよく見えなくて、少々残念。
それと、エンディングのタイトルロール。ハリウッド映画みたいな横文字はいいんですが、字がちっちゃい💦録画だったので、スローにして画面近くで見入ってしまった😅

 
 
 
なんとかこれで、辛うじて灯が消えなかったけれど、何度も書いてるように、本当に娯楽時代劇が消えていきそうで、寂しい限り。。
NHKは、コンスタントに作ってくれてますが(ありがとうございます)
かつて、看板番組がたくさんあった日テレとフジテレビは、完全に消滅(フジは時代劇専門チャンネルで新作作ってるけど・・・)
他局も、BSなどで作られてますが、本数的には年に1本程度。
 

前にも書きましたが、役所広司さん、中井貴一さん(鬼平映画版にご出演!)、榎木孝明さんなど、プロデュースされたり、すごく努力されてます。他にも、いろんな方が尽力され、映画などは作られてますが、ちょっと「高尚なもの」になっちゃって、敷居が高い。
 
 
もっと肩の力が抜けたような、「娯楽時代劇」が見たいな。(何度も書いてますけど)。結構新聞で時代小説の広告でよく見るのですが、映像化したら楽しそうなんだけどなぁ。なんというか、こっちがツッコミ入れたくなるような、少々ばかばかしいけど、見終わった時にスカッとするような、勧善懲悪もの。
やはり、ハラスメント、ジェンダー問題とか、そういうクレーム関係で、作るのが難しいのかなぁ。架空の話だし(大河でも歴史背景にクレームいう人がいるようですけど、なんで「フィクション」として想像力を働かせて見れないのだろう)、かつて、そんな時代があった、という風に見れないのだろうねぇ。
 
 
ともあれ、新作が継続して作られることに感謝して、楽しみにしてます!
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「娯楽時代劇」の継承 その1「大岡越前」。

2024-03-01 08:07:00 | 記録:歴史・時代劇

年明けから、新作時代劇の放送が続きましたが、ようやく見ることができました。

まずは「大岡越前


NHKのHPより

 

年明けから災害、事故、そして某事務所の件もあり、なかなか冷静に見よう・・・という気持ちになれなかったこの作品。

ストーリーはこちら↓
赤穂浪士の吉良邸討入から二十数年を経て、その事件の亡霊が大岡忠相(東山紀之)に襲い掛かる――!? 評判の良い町医者・中島隆碵(榎木孝明)とその妻・世津(中島ひろ子)が斬殺され、下男の直助(ゴリ)が下手人として捕まった。唯一の証人・おつや(南沢奈央)は記憶を失くし、直助は「おれは権兵衛、別人だ」と言い逃れをして裁きを翻弄する。吉良邸に討ち入りした赤穂侍にまつわる哀しい人間模様がこの一件に深く関わっていると気づいた忠相。はたして名奉行はどのような裁きを下すのか?(NHK HPより)

 

過去の「赤穂事件」をベースに、完全オリジナル脚本。チャンバラシーンはほぼなかったけど、ミステリアスで、余計なBGMもなく、とても見ごたえがありました。現代の「忠臣蔵」の考察を交えた後日談、というのでしょうか。
1時間半で、お白州シーンが何度出てきたことか。そうだなぁ・・・奉行と下手人との「裁判もの」みたいな感じ。
現代にも通じる様々な問題を交え、ちょっと盛り込み過ぎ?と思わないでもないですが、誰が下手人か、なぜ事件が起きたのか、緊張感のある駆け引きに、食い入るように見入ってしまいました。
こういうの、こういう新作娯楽作を見たいですよね。

レギュラー陣も安定感抜群。皆さん、特にベテランの方たちはお元気そうで何より。
シリーズ始まって10年。ますますファミリー感が増してきました。
ストーリー重視で、レギュラー陣のエピソードがないのが残念だけど、シリアスとコメディ部分と、いい感じで。
そして、ゲストも、榎木孝明さん、竹下景子さん、小野武彦さん・・・などなど時代劇経験豊富な面々で、短時間の出演でも、グッと引き締まります。

下手人の疑いがかかる、ゴリさんの芝居が、たまらなく憎くらしくて。上手いんですよね。彼がいいスパイスになりました。

回想シーンでの大石内蔵助役に、斬られ役で有名な峰蘭太郎さんをキャスティングするなんて、粋な計らいと言いますか、時代劇ファンには溜まりませんね。

これは、BSだけなく、地上波のゴールデンでも十分見てもらえる作品だったと思います。
ぜひお願いします。

 

 

さて、この作品の撮影中は、すでに東山さんは引退を宣言されていたはず。ご本人が決められたことなので、仕方ないことなのかもしれない・・・けれど、私は残念で仕方がない。
きっと、現場も複雑な気持ちで撮影が進んでいたに違いない。
でも、気のせいかもしれないけど、場面場面、セリフの一つひとつ、東山さんへのはなむけの気持ちが込められてるような、そんな気がしました。

 

今でも「時代劇チャンネル」で放送されてる、初代?加藤剛さん版「大岡越前」

私はほぼコンプリートしてますし、今でも見ています
芸達者な個性的面々のお芝居と、剛さんの穏やかな微笑みを見るだけで、心が休まるので(何視点で見てるんだ)


なので、東山さんでの新シリーズが始まった時は、いろんな意味で違和感がありました。

でも、30数年にわたり、数多の時代劇俳優や東映、松竹の撮影所スタッフから教えを受けた数少ない継承者で、10年経って地に足が付き(上から目線失礼)、これから!という時だったので、降板・引退は本当に残念で仕方がない。必殺も引き継いでましたが(あまり見てないけど)、ファイナルを迎えましたねぇ。

特にこの作品は、越前の生真面目さと、落ち着いた佇まい、所作を含めて、ようやく馴染んできたところだったのでねぇ。(何度も書いてもしょうがないけれど)

まぁ、東山さんのお芝居について揶揄する人もいるようですが、このドラマ、時代劇はそういうことじゃない。ドーンと構えてくれてればいい。
定型ができてるわけで、小器用なお芝居なんか、むしろいらない。脇やゲストがいい味出してくれれば。
特に主役は、所作、仕草、殺陣・・・一夜漬けではできない、身体から醸し出される雰囲気が大事。
剛さんも、好きな役者さんですが、決して器用な「芝居巧者」ではなかったと思う(大変失礼ですけど)、番組初期は血気盛んなキャラで、後半になるにつれ、仏様のように微笑んでくれるような佇まいに変化していったし。
 
 
 
後任には、高橋克典さんとか。(本決まり?)
私は大好きな役者さんで、これから年を重ねて、もっと楽しみな方なのですが、申し訳ないですけどやはり違和感。時代劇経験も少ないし、ヤンチャなイメージが・・・いろんな方が、いろんな作品で演じられた役ですが、CAL制作の、あのシリーズを受け継いでいたので、東山さんがお似合いだったのですよね。
 
克典さんだと、そうだなぁ。かつて、先代市川團十郎さんが演じた「炎の奉行 大岡越前」みたいな、豪快な感じになるのかな?

東山さんのシリーズは10年続きましたが、スペシャルが多く、どうしてもゲストメインで、レギュラーのキャラ設定が少し物足りなかったので、主役が変わるのを機に、その辺を盛り込んでもらったらうれしいな。
 
若手だったら、それこそ向井理さんとか、経験豊富な溝端淳平さん、期待を込めて中村蒼さん、高橋光臣さん…いつか、そんな時代が来るかもね。
 
 
エンディングを向かえた時、本当に寂しさを感じましたね。
何度書いても仕方ないけど、残念で仕方ない。
きっと、ご本人が一番心残りだと思いますが。
新作も期待しつつ、できれば、NHKかCS、どちらでもよいので、第1シリーズから再放送をお願いします。
コメント (2)

昔だって、熱いドラマが。「翔ぶが如く」。

2023-10-14 07:28:10 | 記録:歴史・時代劇

直近では「VIVAN」という、熱いドラマが話題だったようですが、ゴメンナサイ。見てません
面白いのだとは思うのですが、近年の「日曜劇場」、テイストが似てる、というか、みんな同じような「顔芸」「大声」みたいなお芝居になる・・・

 

ちょうど今、大好き「時代劇専門チャンネル」で、30数年前の大河ドラマ

『翔ぶが如く』

を放送中。
何度目かの視聴ですが、これが、熱い!いや、濃い
薩摩藩を中心とした明治維新のドラマ。
何度か見てるのに、また食い入るように見てしまう。
いまやベテラン・重鎮の方々の熱演・・・という言葉では収まらない、魂の叫び、みたいなものを感じる。見てるだけで熱くなる。芝居やBGMが大げさでなくても、セットが豪華でなくても、心は十分動かされる、という感じ。
 
まぁ、維新の真実もだいぶ変わってきたようで、今見れば、それこそ「これは違う」と叩かれかねないでしょうが。。。ドラマですから。


以下、過去の記事です。成長しない文章ですが、懐かしかったので、再掲します。
見直してみると、今とはちょっと違う感想の部分もありますが。。。
年を重ねると、感じ方も変わるのかな?
(最後に、「西郷どん」の記事もちょこっと)
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2012-12-17 19:16:30 | 記録:歴史・時代劇
 

何度か書いてますが、歴史の中でも幕末のドラマが一番好きです。
そのきっかけとなった作品の一つ。

この『翔ぶが如く』は司馬遼太郎の原作ですが、今日はドラマのお話です。
思い入れのある「大河ドラマ」はいろいろありますが、これは放送当時かなり夢中になって見てました。
何しろ、幕末もの。それも西郷さんだけでなく、大久保さんも軸に描いたドラマってなかったので・・・

で、何より、当時だ~い好きだった鹿賀さんが、西田さんとともにW主演ということで、見ないわけがない
(二人とも、脂がのった、充実期だったような気がするなぁ
とにかく、ビジュアルだけでもうワクワクだって、「そっくり」なんだもん

 

確か、当時は「幕末ものは当たらない」ということがジンクスのように言われていて、実際、平均視聴率も20%前後。
(でも今となっては、そこそこいいと思いますが。というより、もう大河ドラマって、視聴率関係なく、1年間その時代を、その世界観でじっくり描いてほしいんですけど。)

 

そういうこともあってか、なかなか再放送されないこの作品を、CSで20年ぶりに見る機会がありました。
もちろん今回は、バッチリ全部録画
さすがに、あまり覚えてなくて、初めて見る気分で楽しめました。

↑これは、当時購入したドラマ本。後にも先にも購入したのはこれだけです。

 

このドラマは、幕末編を1部、明治編を2部という、2部構成で製作されました。
なので、一見「別の番組か」と思うほど、登場人物の雰囲気も変わります

幕末編は、一見熱い「維新」の時代として描かれがちなところを、薩摩中心ながら、幕府と薩長の攻防が両方の側から描かれ、様々な人物の心理戦がなかなか面白いです
そんな中で、人生のどん底ばかり味わうような西郷さんと大久保さんが、維新の中心に立っていく過程も見応えがあります。
また、幕府側、最後の将軍となった慶喜のなかなかの「作戦」「かけひき」も面白いかと。

一転、明治編は、固い絆で結ばれていた薩摩の仲間たちが、政府側と士族側として分かれていきます。
はぎお的には、こちらの方がドラマとして面白かった
というより、変わらない友情がありながら、政策の違いから袂を分かたなければならなかった二人が悲しすぎて

 

西郷さんは征韓論に敗れ、結局、鹿児島に帰ることになるのは、ご存じだと思いますが、ドラマではこんなシーンがありました。
そばにいてほしいと願う大久保さんに、固い決意で帰郷を告げる西郷さん。大久保さんは思わず、

「いつでも大事な時に逃げてしまう。後始末するのは自分ばかり。あなたは子供より始末が悪い」

と薩摩弁で叱責します。
お互い、気まずい思いのまま、これが永遠の別れとなります・・・
 

もちろん、ドラマのワンシーンで、実際こんなことがあったかどうかはわかりませんが、二人の友情は変わらなかったと信じたい。
お互い憎みあって別れたわけではない、こんな場面があったに違いない・・・そう思いたいのです。

大久保さんが暗殺された時、胸元に西郷さんからの手紙を携帯していた…というシーンがありましたが、実際もそうだったと聞いて、うれしくなったほどで。

 

はぎおも思うんですよ。もちろんこのドラマを見てからですが…
西郷さんは薩摩に帰り、郷土の英雄として讃えられました。
でも、自分の正義が通らなかったから、新しい政府づくりからは「逃げた」ような気もしないでもない。
くずぶっていた士族の気持ちを東京から離れさせるために、という思いもあったと思うんですが、じゃ、政府に残った同志はどうなるの?という思いもぬぐいきれないんです。

一方、大久保さんは、薩摩から、日本全土から、士族を裏切った悪人として恨まれたにもかかわらず…冷静に、時に冷酷に、腹をくくって政務を行った。
新しい政府、新しい時代の礎を築いたのは、彼だと思うんですよ・・・
もちろん鹿賀さんが演じたこともありますが、大久保さんは尊敬する偉人の一人になりました。 

 

余談ですが、そんなに簡単に、軽々しく「維新」って言ってほしくないんだよなぁ・・・ねぇ、そう思いません

 

ちょっと感情的になりましたが、やはり、 幕末・維新の時代は、本当にこちらの魂も熱くなりますね。
また、単に男性のドラマとしてだけでなく、西郷さんや大久保さんの奥さん、関わった女性たちの心情も描かれ、その時代の緊張感、生きた人々の熱い気持ちが伝わってきます
「龍馬伝」「篤姫」も良いですが、これはより一層、その時代を感じることができるかも。

 

 

ところで、出演者がまた豪華で…

西田敏行さん鹿賀丈史さん はホントに素晴らしかった
ビジュアルはもちろんのこと、今見ると方言もヘンに力まず、本当に薩摩の人かと思うほど。と言っても薩摩弁に詳しいわけじゃないですがあまりにナチュラルすぎて、言葉の意味がよく分からない時があったほど。
きっと、お二人とも歌が上手いので、耳がいいのかな~なんて変なこと考えてみたり。

その他にも、

田中裕子、賀来千賀子、加山雄三、高橋秀樹、角野卓造、小林稔侍、富司純子、樹木希林、草笛光子、田中好子、南果歩、石田えり、三田村邦彦、若林豪、三木のり平、竜雷太、蟹江敬三、平田満、石丸謙二郎、田中健、小倉久寛、佐野史郎、村田雄浩、内藤剛志、益岡徹、緒形直人、堤真一、佐藤浩市…・(順不同・敬称略)

もう書ききれませんが、今考えると、超豪華で、しかも、個性派・名優ばかり
彼らの熱いお芝居を見るだけでも、感動的です。
佐野さん以下の役者さんはまだまだ若手で、その若々しさを楽しめるのもうれしいかも。(まだテレビでは無名の笹野高史さん、段田安則さん、田口トモロヲさんなどなども…)

 

原作は厚い本で10巻とのこと。
さすがに読もう…とは思いませんが、このドラマで、司馬作品の面白さ、幕末~明治の激動の時代を、垣間見ることができると思います。 

 

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2018-12-18 07:26:41 | 記録:歴史・時代劇

「西郷どん」

終わっちゃいましたね。

すっごく期待して見てたのですが、正直、途中で挫折・・・

理由はいろいろあるのですが、倒幕~西南戦争という、一番盛り上がるところにたどりつくまで、ものすご~く長くて

でも、さすがに「最終回」は見届けようと、久しぶりにチャンネルを合わせました(BSでね)。

ラストも、いろいろ思うところもありましたが鈴木亮平さん、瑛太さん、その他、皆さんの熱演で、良いエンディングだったと思いました。終焉を迎えた大久保さんの回想から、時間が戻って西郷さんの最期へ。この回だけでこの二人の関係性が十分描かれていたと。

ほぼ見ていなかったのに最終回見ただけで、なんだか泣けちゃって、無性に寂しくなっちゃった。
二人の関係性は「翔ぶが如く」をしっかり見たので、結末はわかってはいたものの、やっぱりあの最期は悲しすぎます。

その後、Twitterが盛り上がっていたようなので、ちょっと拝見・・・・

多数が、「感動」「泣けた」「良いドラマだった」という感じでしたが、その反面

「面白くなかった」「ラストが史実と違う」

という批判の声。

確かに、はぎおが今まで見てきたドラマとは違う西郷さんの最期だったので、正直驚きました

けど、あのドラマはあれで良かったのだと、妙に納得。
「西郷さん」が主人公だから、西郷さんの気持ちをエンディングに持ってきたのだと。

脱落したもうひとつの理由。
これまでのドラマと、描き方、視点が違うんです。そこに入り込めなかったことは確か。
でも、最終回を見て確信しました。

基本さえ押さえていれば、どう描いたっていいじゃん。

って。所詮(という言い方が適切ではないかもしれませんが)ドラマ、フィクションだもん。

「史実と違う」「歴史をゆがめてる」と書いてた人もいましたが、そもそもあの当時に生きてる人は誰もいないわけで。
みんなが思う「史実」って、なに? 同じ幕末でさえ、体制によって描かれ方が全然違う訳で。 だいたい、史実はすべて信ぴょう性があるのかって。
今でさえ、同じ本を読んでも人それぞれ感じ方・捉え方が違うのに。
みんなが想像・空想するからこそ、「歴史小説」がなくならないんじゃないかな。

史実に忠実なものを見たければ、ドラマを見る必要もなく、ドキュメントや歴史書を学べばいい話で。

薩摩の歴史は、日テレの「田原坂」大河の「翔ぶが如く」で学びました。どちらも面白かったので、もう十分だと思ってました。
でも、考えてみれば、男性が描いた「歴史小説」。
今回は、原作・脚本とも女性。女性目線で「人物像を掘り下げた」ドラマを作ったのだと。
この作品で、これまで見てきた「歴史小説」を補完してもらった気がします。
自分なりに思っていた、大久保さんの西郷さんへの想いなんてね
ということで、この三作と、「篤姫」を合わせ見ることで、幕末の薩摩藩が十分楽しめるなと。


他の立場から幕末を見ようと思うと・・・ 

長州藩は 大河「花神」「花燃ゆ」 日テレ「奇兵隊」
幕府側は 大河「勝海舟」「徳川慶喜」「新撰組」 日テレ「五稜郭」「勝海舟」
会津藩は 大河「八重の桜」 日テレ「白虎隊」
土佐藩は 大河「龍馬伝」 

全部は見てないですけど思い当たるだけでも、こんなにありました。
TBSでもテレ朝でもテレ東でも制作されていたので、まだまだあるはずですが、いろんな視点からの、様々な作品を見た上で、総合的に自分が思う「幕末の志士の生き方」を思えばいいんじゃないかな。

Twitter見ていても、若い女性や学生と思われる人たちが、「西郷どん」を見て、歴史に興味を持ったという書き込みを多く見ました。
はぎおも、子どもの頃からずっと「時代劇」を見て育ちましたが、「歴史」に興味を持ったのは、やはり「大河」日テレ年末時代劇。こういうところから、興味を持つのって、とてもいいことだと思います。

なので、もっと寛容にドラマを楽しめる人が増えるといいな~って、Twitterを見ながら感じた一日でした。

年末の総集編、「さらなる補完」のために、改めてちゃんと見たいと思います。

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以上。熱いドラマの振り返りでした。

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貴重な対談に、ワクワク✨

2023-07-23 08:31:00 | 記録:歴史・時代劇

時代劇専門チャンネルが誕生して、25年とか。

時代劇大好きな私、いつからお世話になってるかしら・・・
本当に、ありがたいチャンネルです。

 

偶然でしょうか。
今年に入って、時代劇の大スター、片岡千恵蔵さんの生誕120年の特集で、かつての名作を放送。
晩年の、いい味出してる頃しか知らないので、若手時代の貴重な映像です。

 

それに続いて、こちら↓

 
タイトルは置いといて

里見浩太朗さん高橋英樹さん

時代劇で一時代を築いたお二人の対談。
このツーショット、あるようで、なかなか珍しい光景。

正直、英樹さんは、時代劇から距離を置いて久しい・・・(スミマセン)と思ってるのですが、里見さんは今でも現役の、絶滅危惧種的、国宝級(いい加減にしろ)時代劇スターだと思ってます。

聞き手には、こちらも時代劇でお馴染み、原田龍二さん


とにかく、そのお二人の対談。
憧れのスター、思い出の衣装、殺陣のこだわり、影響を受けた人たち・・・・なかなか聞きごたえのある内容でした。

そういえば、映像でこういうお話、なかなか聞く機会もないですからね。もちろん、録画・永久保存です


今、時代劇で主役が張れる、もしくは、重鎮といわれる方は・・・・このお二人と、
杉良太郎さん、松平健さん北大路欣也さん・・・くらいなのかな。
別番組で、マツケンさんのインタビューがあったのですが、この特集で、今このチャンネルに一番貢献されてる欣也さんのお話が聞けなかったのは、ちょっと残念
 
 
それぞれ、個性・持ち味が違いますよね。
里見さんは高貴、英樹さんは豪快だけどどこか真面目、杉様は下町育ちの情にもろいヤンチャなイメージ、松平さんはどこか浮世離れしてる感じ、そして欣也さんはオールラウンドプレーヤー・・・個人的な印象ですけど、そんな感じ。皆さんどことなく「品がある」のは、共通点かしら。
 
 
別企画では、こちらも時代劇の大スター、バンツマこと、阪東妻三郎さんのかつての名作「雄呂血」を美しく蘇らせるという番組が。
バンツマさんもそうですが、かつての大スターたちは、今では考えられないような下積みから這い上がって、困難を何度も乗り越えて、地位を築いた方たちばかり。その背景にも驚かされます。
 
そういう苦労が、芝居にもにじみ出ているのでしょうか。
あの迫力は、今ではなかなか出せないものかもしれませんね。
 
 
話はまた逸れちゃいましたが。
「時代劇は衰退」とは言いたくないですが、楽しかった娯楽作ではなく、重厚な文学作品の方向にばかり進んでしまっているのが、ちょっと残念。
 
何度か書いてますが、娯楽時代小説の新作は、シリーズ化されるほど、結構発表されていますよね。
対談のお二人が主演されていたような、そういう楽しい作品を待ち望んでいます。
 

主演がね、なかなか。
歌舞伎界以外で、時代劇、娯楽作に真剣に取り組んでくれそうな人がいないのかなぁ…
 
 
主役がいれば、脇役も。
もちろん、一番欠かせないのは、斬られ役のみなさま。
 
とくに、東映剣会の方たちは、ありがたい存在。
対談のときも、会場となった東映の撮影所でお二人をお出迎え。
みんな「若かりし頃の仲間」という感じで、見て育った側も、嬉しくなっちゃって。
 
 
斬られ役以外の、敵役。
かつては、「名前知らないけど、この人!」みたいな方がたくさんいたのだけど…
 
いまは、愛すべき(何度も書いてますが)
石橋蓮司さん本田博太郎さん
くらいかなぁ…
 
 
 
主役がいて、脇役がいて、斬られ役がいて。
多くのスタッフがいて。
誰一人欠かせない。
ある意味、「総合芸術」の時代劇。
この先も、続くことを願っています。
 
 
改めて、いい番組でした。
再放送も、もちろん楽しみにしています!
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背景問題 。

2023-07-07 08:26:00 | 記録:歴史・時代劇

始まった当初から、大河ドラマ「どうする家康」の背景に、CGが多用されていることが、ちょっとした物議をかもしているようですが・・・

といっても、あまり見てないので、あんまり言えないのですけど。

 

時代の流れ、予算の都合・・・これはもう、どうにもできない問題なのでは。
出演者だって、スタッフだって、豪華なセットでお芝居、野外で大規模ロケしたいでしょう、きっと。


民放のドラマだって、圧倒的にロケが減って、スタジオ収録が増えたじゃないですか。

スポンサーはお金出さない、ロケの許可が下りない。そもそも、スペシャル時代劇すらなくなったし。

 

でも、昭和の50年代くらいまでは、ほとんどスタジオで、しかも背景が「書き割り」、つまり、「絵」だったことが多かったんですよ。いや、絵すらない、白い背景だったこともある。覚えてますか?

いや、NHKの大河は、初期の頃からビデオで撮影されてて、あきらかにちょっと安っぽい「スタジオセット」で戦闘シーン撮ったりしてましたよね。

どう見てもセット、それも、豪華でない。
ドラマも、家庭的なものも多かったし、素朴でね。

 

なにより、ドラマもフィルム撮影が多く、画質も「高鮮明」ではなかったから、それくらい粗くても、気にならなかった。それより、ストーリーに集中して、背景とか、セットとか、問題ではない。そうそう、ストーリーなのよ。

高画質にお金かけるよりも、かつてのように、フィルム撮影に戻してほしいな。
その方が、重みがある、そんな気がする。


一度豪華なものを見てしまうと、みんな目が肥えるというか、贅沢になるというか・・・


高度成長期からバブル終焉までの「華やかなりし日々」は、もう二度とやってこない。

これから、ドラマ制作も難しくなる。いや、すでにそうなのかもしれない。
ものすごい時間を費やして作られたシーンも、一瞬で終わる。見ている方も、細かい設定とか、セットがどうとか、そこよりも、頭を空っぽにして、内容を、お芝居そのものを楽しむ方が、気楽だと思うのだけど。

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週末の娯楽…

2023-06-11 08:39:00 | 記録:歴史・時代劇

サスペンス。2時間ドラマ。時代劇。ホームドラマ。

このblogをご覧くださる方はご存知と思いますが、こういうドラマを見ている時が、私の「娯楽」「安らぎの時間」です。
(またか!と、笑いながらおつきあいください
テレビドラマでも、フィルムでの撮影。時間や手間をかけて作られているせいか、流し見でも、倍速でも、やはり、見ごたえがあるし、無心で見られる。それが当たり前の世代に育ったのでね。
 
 
地上波から、そんな枠が消え、寂しい思いですが、それでもBSやCSでは、まだまだ再放送が続いていて、心の拠り所になってます。
 
 
ジャンルは違えど、どれも共通すること。
出てくる人、みんな「お節介」なんだよね。
特に、時代劇とホームドラマ。
「プライバシー」という言葉が広まる前。当たり前の光景だったけど、今見ると、もう「コント」としか思えないくらい。
今ではありえないけど、お節介とはいえ「お互いがお互いを思いやる」、あの時代がちょっとうらやましい。


娯楽時代劇も2時間サスペンスも、完全にBS、そしてCSに移行しちゃいましたね。
欲を言えば、地上波でも、たまには新作をやってほしいんだけど、無理なんでしょうね。
最近、昔の映画を地上波で放送する機会が戻ってきたけど、そのたびに話題になっている。みんな欲してるんじゃないかな。
 
 
が、何故か、週末は、そんな番組が、BS、CSですら、ほとんど放送がない!
なぜなの?
週末こそ、心の癒しを得たいのに
 
 
地上波での、バラエティやクイズ、情報番組も見るのですよ。
クイズ番組は、一緒になって答えてるし。
ただね、ほぼメンバーも内容も同じような感じ。もう食傷気味。
週末、本当に見る番組がない。
 
 
結果、録画や再放送で、何度も見た番組を繰り返し見ている。その「世界観」に浸ることが、癒しの時間…
 

話は少し変わって。
「鬼平」の扮装写真、そしてキャストが発表されましたね。



若いかな?と思ってたけど、そこはやはり脂の乗った幸四郎さん。さすが、貫禄があります。息子の染五郎さんが、「若き日の鬼平」なんだとか。てっきり、鬼平の息子役かな?と思ってたので、いい意味で裏切られた感じ。
新キャストは…未知数ですが、火野正平さん、山田純大さん。わたし的に「推し」な方たちがご出演なので、それは楽しみです✨️
密偵たちが、完全にはまだ決まってないのかな?やはり、粂八役は蟹江一平さんを期待してますけど…いろいろと期待感が出てきました。
未だに、吉右衛門さんの「鬼平」を再放送中なので、どうしても比較されがちですが、吉右衛門さんは「豪放磊落」な感じ、幸四郎さんは、まだ想像ですが「華麗」という印象。ですかね。
 
でも、これも、時代劇専門チャンネルでの放送なんだよね😖
 
 
話は戻って。
せめてCSだけも、週末に、私の癒しの番組をお願いします😁
コメント (2)

時代劇版「特撮ヒーロー」?

2023-05-03 08:20:00 | 記録:歴史・時代劇

GW関係ない話で恐縮ですが

久々に見てます!

大江戸捜査網

時代劇専門チャンネルより
 
 
うちの地域では、子どもの頃、土曜のお昼にやってました。(広島にはテレビ東京系がなかったので、きっと後からの再放送かな?)
何度か再放送されてますが、まさか、今再び見ることになるとは!
 
このブログ、振り返ると、初期から何度か書いてました
2005年 2014年 2017年  などなど。
 
 
隠密同心 心得之条  わが命わが物と思わず 武門之儀 あくまで陰にて 己の器量を伏し 御下命 如何にても果すべし 尚 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし(Wikipediaより)
 
この「名調子」と、西部劇風のBGMを背景に、1人、また一人と加わって、整列して敵地に向かう姿。
そして、敵に1人ずつ名乗りをあげる。
毎週、ワクワクしながら見てました。
 
歌舞伎の「白浪五人男」から来てるんでしょうけどね。
 
それが今でもアニメや「特撮」で、形を変えながら、受け継がれてるのだから、好きですよね、日本人ってこういうの
 
 
シリーズ足掛け22年、700話以上も続いた長寿番組。
思えば、ポーズも、角度も、並ぶ構図も、よくまぁ毎回考えるよね!というくらい違って。
初代の杉良太郎さんバージョンは、まだ模索中で、「名乗り」以外は完成されてませんでしたが、2代目主演の里見さんあたりからスタイルが決まり始めましたよね。
 
そして、タイトルバック。
昔は、主要な登場人物を紹介するOPが主流でしたが、この番組の、あの「変拍子」のテーマ曲が超カッコいい!
「Gメン」と同様、OP曲聞くとワクワクします。
 
OPと「名乗り」のシーン、今見ても惚れ惚れ
それと、他の時代劇と比べても、立ち回りやアクションが激しい気がする!迫力ありましたよね。

 
リーダー的存在は、杉さん→里見浩太朗さん→松方弘樹さん、と変わりましたが、個人的には里見さんの時代が一番好きでした。(杉さんは、後追い再放送なので)メンバーは、瑳川哲朗さん(井坂十蔵)、土田早苗さん(稲妻お竜)、かたせ梨乃さん(流れ星おりん)の時代が最強。
 
考えてみれば、二つ名が付く女性メンバー、って
 
リーダーも普段は遊び人→新内流し→板前・・・
この番組で、三味線つま弾きながら歌を歌う新内流しというお仕事(当時内容は知りませんでしたので)が、子どもながらにとてもカッコよく見えて、いつか「三味線と小唄を・・・」という夢がありました。(今のところ叶ってませんが)
里見さんって、歌声が艶っぽいし、町人姿になってもどことなく品があって、とても好きな方です。時代劇でなく、現代劇でもご活躍で、未だに現役!いつまでもお元気でいてほしいです。
 
 
さて、他のメンバーも、浪人、芸者、魚屋・・・普通のお仕事では、「隠密同心」ってできないのね?っていう疑問もありますがなにせ「スパイアクション時代劇」ですからね
 
 
今や、名女優となられたかたせさんも、この当時はまだ新人さんだったそうで、いろいろ鍛えられたとか。
でも、可愛くて、イキが良くて、この番組でしっかりと名前を覚えました!
 
そして、15年続いた初期シリーズ全てにご出演の瑳川さん。
あの浪人姿が本当にお似合いで、ずっと時代劇俳優さんだと思ってましたが、後々、シェークスピアなどの舞台俳優さんだと知り、後年1度だけ生舞台を観劇しましたが、迫力のある声と存在感に圧倒されました。
その方が、ずっと同じドラマ、同じ役でご出演ということは、さぞかし葛藤もあったと思いますが、周りのメンバーが変わっても、15年も続いたのは、やはり瑳川さんの存在があってだと思ってます。
 
今じゃあり得ない、お色気シーン(笑)や、拷問シーンなどなど、普通に放送してたのね~と思いつつ、懐かしい思いで見ています。

この番組、撮影が京都ではなく、今は無き東京でのセット。何度目かの再放送で気づいたのは、結構狭いセット内で、大人数での激しい立ち回りやってるなぁと。だから、余計に迫力を感じたのかな?
 
 
とりあえず、CSでの放送は一旦終了。平日夜のお楽しみがなくなって、寂しい限り。(今日から大好きな「江戸の朝焼け」だから良いけど😁)
何とか、「最強メンバー」時代の放送をお願いしたいです!
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その後の評価 。

2022-08-21 14:33:00 | 記録:歴史・時代劇

8月の前半は猛暑🥵もうカラカラ~と思えば、中旬からは雨☔️
も少しバランスよくいかないものかしら💦と思いつつ、一雨ごとに朝晩涼しくなってきました。

 

そんな気候の話とは全く関係のない、またまた、とっ散らかった話になりそうですが。

 

安部さんの国葬。
賛否いろいろありますが・・・

戦後、国葬された人は、吉田茂元首相のみだそうで。(戦前は軍人が多かったようで)

歴史の教科書やドラマで知っているだけで、存命時を知りません。
戦後復興に尽力し、国民からも人気があったということは知ってますが、彼は本当に国葬に相応しい人物なのか?

誰かに解説してほしいな。
何を持って、「相応しい」人なのか。
 
 
 
首相経験者で、最初に印象に残っているのは、田中角栄さん。

でも、首相の実績ではなく、記憶にあるのはやはり「ロッキード事件」
その時代は、非難轟々で、子どもだったし、とにかく「悪人」のイメージでした。
ただ、今では、政治家、人物としても高評価されてますよね。
むしろ「今角栄がいれば」みたいな。
あの強烈なキャラクターで辣腕を振り、「高度経済成長」を導いた人。
カリスマ的な首相の下で、みんなが必死に働き、勢いに乗って敗戦国から先進国への仲間入りをした。。。と思いますが、きっとその陰で「置いていかれた人」もいるはず。
どちらも事実だと思うし、やはり、「その後の検証」が必要だなって。
 
 
歴史上の人物なんて、もう「ドラマの影響大」というか、自分の「歴史観」は「ドラマ」や「小説」「漫画」でできてるかもです。でも、歴史にそんなに詳しくない人は、ほとんどそうじゃないですか?
 
 
裏切り者としてずっと言われ続けた明智光秀も評価が変わってきましたよね。
個人的には、信長の功績は誰もなし得ない、素晴らしいものだと感じつつ、やり方はあまり好きでは無いので、「麒麟が来る」以前から光秀寄りでしたけど
石田三成も、家康に弓を引いた、みたいな感じですけど、秀吉の意志を引き継いだ忠臣だと思うのです。。。
 

金権政治の代名詞だった田沼意次も、少し評価が変わってる気がします。
個人的には「剣客商売」の影響で、切れ者の反面と、娘思いの好人物な印象ですが、さて、どちらが本当?
 
 
その他、いろんな歴史家がいろんな説を唱え、新しい切り口での映像化もされてますよね。
今一般的な歴史観は「勝者側の歴史」とよく言われるので、実際は違う側面も多々あることはわかります。(維新も薩摩側のテロ。。みたいな書籍もありますよね)

ただ、何しろ古い固定観念でできてるはぎお。
別説・新説は興味深いけれど・・・やはり「こうあってほしい」という王道が好き・・みたいになってます。思い入れがあればあるほど。。
 
はぎおにとっては
広島ゆかりの毛利家は「毛利元就」で完結。
「赤穂事件」は、ド定番の「忠臣蔵」
伊達政宗は、完全に「独眼竜政宗」の中で完結。
他に戦国時代は「秀吉」「利家とまつ」でほぼ出来上がり。
明治維新は「翔ぶが如く」で出来上がってます。
 
なので、それ以外のドラマを見ても、脚本や演じる役者さんも違うので仕方ないにしても、「なんか違うんだよね」なんて。 
2016.1記事 にも書いてます。)
最近大河も観てないけど、あまり印象の少ない鎌倉幕府の時代も、興味をもった方増えたでしょうね、きっと。ドラマで「鎌倉時代の歴史観」が完成する人が増えそう😁
 
 
でも、「正解」はないし、「評価」だって、時代によって、分析する人によって、そしてドラマの脚本によって、全く違ってくるんだな、って最近特に感じます。

 
 
安倍さんも、5年後、10年後、いやもっと後、どんな評価をされる政治家になっているのでしょう。
 

それより、あの事件の件から、どんどん話が離れているような気がして、残念というか、怖いというか。

 


モヤモヤする時は空を見て😁
少し前の夕暮れ。立秋過ぎて日の入りも早まり、空も秋めいてきました。
虫の声も聞こえます🦗
 

こちらは、昼間。
入道雲と、ウロコ雲、筋雲が同居して、空も青が濃くなってきました。

お盆を過ぎたあたりから、暑さはともかく、風の感じが変わってきました。以前は高湿度の熱風だったのが、少しさわやかで、日陰なら心地よいくらいに。
朝晩も過ごしやすくなってきました

気がつけば、秋が近づいてきてますね。
コメント

継承する大切さ ~BS時代劇 大岡越前6~

2022-05-30 08:09:00 | 記録:歴史・時代劇

東山版大岡越前も、SPを挟んでシーズン6が放送中です。
最初は顔つきもセリフ回しも若々しくて、ちょっと違和感?もありましたが(2013.3記事)シリーズも10年目。
貫禄が増し、安心感さえ感じるような気がします。(何目線?)

NHK HPより
 
上様、吉宗役が平岳大さんから椎名桔平さんに代わり、いい意味でやんちゃ感、図太さ?が増した感も。
ストーリーも最初は「定番」が多かったですが、アレンジも工夫され、オリジナリティも増えてさらに楽しくなり、家族、同心、岡っ引き達との「ファミリー感」強くなって、見応えがました気がします。(ホントに何目線?)

※まだ3話しか見てませんが、ゲストに、お父様が著名人の役者さんが毎回ご出演。偶然なのか、それだけ役者されてる方が多いのか。。

ただね、今CSで、加藤さん版の第1部から放送されているので、どうしても比較してしまうのですが・・・(時代も違うし、恐らく製作費も違うので、物足りなさというか、小ぢんまりするのは仕方ないけど。)
他のキャラクターが濃いせいか、第1部からすでに、いろいろと話が膨らんでいて
忠相と脇役たちとの絡み、脇キャラの個性をもっともっと生かしていただけたら。あとは、シリーズの話数を増やしていただけたら。(1シリーズ8話は短すぎる😓)
今後のヒガシ版へのささやかな希望です。

 
とはいえ、(以前も書きましたが)大河以外にも継続的に新作時代劇を制作してくれているNHKさんには本当に感謝です。
(2011.7関連記事)
時代劇専門チャンネルも、新作を定期的に制作していますが、藤沢周平・池波正太郎作品にこだわりすぎというか、ちょっと敷居の高い作品ばかりで・・・
なんというか、もっと気楽に楽しめる「娯楽作」的なものが見たいな、と。

新聞広告では、結構「娯楽的時代小説」の新作が紹介されていて、小説の世界では、途切れることはないジャンルなんだと。本当に娯楽的で、面白そうで。
ただ、ドラマ化には至らないのが残念で。
 
 
今回の「越前」では、新たにジャニーズの若手がレギュラーになりました。
「どうなんだろう」と思う反面、やはり、経験を積んでもらう、いいチャンスだと。誰もがそうですが、それを活かせるかどうかは本人次第で。
東山さんも、「時代劇の継承」というのを事あるごとに言われています。
若い頃から松方さんや藤田まことさん、そして加藤剛さんなどなど、色んな主演の方やスタッフの方から教えていただいたことを、次の世代に残すという「使命感」を強く持たれていることが、ひしひしと伝わってきます。(そういえば、東山さんの台詞回しが、金さん時代の松方さんに似てきたような😌)
 

昨年、時代劇を作ってきた方たちの訃報が相次ぎました。2021.1記事
 
本当に消えてしまうかも。そんな心配はなくなりませんが、こうやって、役者さん、スタッフさんがささやかでも誰かが継承してくれている。
「娯楽」時代劇ファンとしては、本当にありがたいことです。
あとは、映画会社はともかく、テレビ局が頑張ってくれないと💪


他にも、中井貴一さん、役所広司さんなど、若い頃京都で頑張っていた方たちが、常々意識されて頑張ってくれている・・・
 
さらには、何十年も時代劇で活躍されてきた里見浩太朗さんや、北大路欣也さん、村上弘明さんも現役で頑張っていらっしゃる。
主演ではないけど、京都・時代劇にはほぼ参加してくれる本田博太郎さんや、石橋蓮司さんのようなベテランも貴重な存在です。
 
ちょっと残念なのは、某時代劇スターさんたちが、90年代早々に時代劇から去ったこと。次代を育てることなく、作品の質、ご自身の役回りにこだわって。。。理由はいろいろあると思いますけど。。
 
 
それはさておき、もう少し、若い世代が頑張ってほしいなぁ・・・
ジャニーズでも、誰でもいいです。「時代劇やりたい!」って思ってくれる人が増えてくれたら。

視聴する側も、海外ドラマだけでなく、日本の時代劇にもう少し関心を持ってくれたら。

大河だけが時代劇じゃないから。視聴率も関係なく、地上波、それもゴールデンタイムで放送が再開されることを待ち望んでいる人は多いはず。そう思うのは、やっぱりおばちゃんだからかな?
コメント

「銭形平次」 。

2021-07-26 12:14:00 | 記録:歴史・時代劇
あっという間に連休も終了~
毎日本当に暑くて☀️😖☀️何もやる気が出なかった・・・
そんな時は、家でオリンピックのダイジェスト見ながら😁サスペンスと時代劇

スカッとしますからね(って、いつ何時も見てるじゃん!)

 

「銭形平次」といえば、戦前?から歴代の名優が演じてきた「スーパーヒーロー」。
なにせ、気風が良くて、見栄えのいい、いい男ですから。

 

テレビドラマだと、やはり888回も連続ドラマとして演じてこられた大川橋蔵さん版が有名ですが、後半は見ていたものの、ちょっと世代が違うのです。

はぎおは、風間杜夫さん版なんですよね。
2クール、24話で終わったのかな?
でも、当時大人気だった風間さんが、カッコよくてね~

 

それが今、偶然だと思うのですが、BSCSで放送中なのです!
実は、昨日も見ていたので、この記事を書いています

 

このシリーズが始まったのが橋蔵さん版が終わって間がなかったと覚えています。皆さんきっとかなりのプレッシャーだったと思われますが、変な小細工をせず、元々演技力のある風間さんオリジナルで、粋な親分がお似合いで。

本当に久々に見ましたが、これはこれでいい作品だと思いました。

 

 

脇も、勝手にライバル視してる三輪の万吉に、大好きな左とん平さん
(いつも思うけど、あんなに嫌みな万吉なのに、ピンチになると助けてあげる平次ってどんだけ良い人なの??)
セミレギュラーでしたが、理解のある与力に、あの!萬屋錦之介さん。その奥様に岸田今日子さん
その甥で、平次を助ける同心に、まだまだ若~い中村芝翫さん(当時橋之助さん)。

そして、妻のお静に宮崎美子さん(可愛いの!)
おっちょこちょいの子分八五郎に、木場勝己さん
この番組で認識した木場さんですが、実は舞台では著名な役者さんとは、その当時全く知らなくて
こういう実力者を発見できるのも、ドラマの楽しみの一つ!

 

展開は、おなじみの「勧善懲悪」ですが、同じ原作でも制作会社やテレビ局、脚本、そして役者さんによって印象がずいぶん異なるもので。
これは、1987年当時、時代劇全盛だった日テレの制作。テイストも配役もなんとなくそんな感じ
それに加えて、あれだけのキャスト陣ですから、会話のやり取りを見ているだけで楽しいです

 

主題歌も、あの当時主演が歌うことが流行ってたのか、これもご多分に漏れず?風間さんが歌っています。
作曲は、タケカワユキヒデさん!
若い頃覚えた曲は、今でも忘れてないのがすごいことで今でも一緒になって歌えるという・・・

 

今求められてる「リアリティ」とかそんなの関係なく、理屈なくスカッ!とするドラマ、やっぱり大好きです

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三方一両損 。

2021-06-10 07:47:00 | 記録:歴史・時代劇

何度も書いていますが、大岡越前が大好きで。
それも、あまり知識ないですが、いわゆる「大岡政談」、恐らく落語ベースの「人情噺」の回が特にね。「目黒のサンマ」も好きですけど、

 

「三方一両損」

の回が一番大好き

シリーズで毎回出てくる話ので、細かい設定は毎回異なりますが、要するにこんな話↓(Wikipediaより)
左官の金太郎は、三両の金が入った財布を拾い、一緒にあった書付を見て持ち主に返そうとする。財布の持ち主はすぐに大工の吉五郎だとわかるが、江戸っ子である吉五郎はもはや諦めていたものだから金は受け取らないと言い張る。しかし、金太郎もまた江戸っ子であり、是が非でも吉五郎に返すと言って聞かない。互いに大金を押し付け合うという奇妙な争いは、ついに奉行所に持ち込まれ、名高い大岡越前(大岡忠相)が裁くこととなった。
双方の言い分を聞いた越前は、どちらの言い分にも一理あると認める。その上で、自らの1両を加えて4両とし、2両ずつ金太郎と吉五郎に分け与える裁定を下す。金太郎は3両拾ったのに2両しかもらえず1両損、吉五郎は3両落としたのに2両しか返ってこず1両損、そして大岡越前は裁定のため1両失ったので三方一両損として双方を納得させる。
そして場が収まったところで越前の計らいでお膳が出てくる。普段は食べられないご馳走に舌鼓を打つ二人を見て越前は、いかに空腹だと言っても大食いは身体に悪いと注意する。すると、二人は答えた。
「多くは(多かあ、大岡)食わねえ。たった一膳(越前)」


ドラマでは、頑固一徹の忠相の父親と、お節介の同心村上さんが間に入るなど、他人が関わって、話が大きくなったりして、輪をかけて面白い。


でも、この話って、今でも通じるのかしら・・・と、時専チャンネルでの放送を見ながら、ふと思ってしまった。


もちろん、落としたお金を拾って届けることは当たり前。
でも、「落としたものは、もうすでに自分のものではないから受け取れない!」なんて江戸っ子気質の発想、今あります?!

 

長年時代劇を見てきたはぎおは、「いよ!江戸っ子!気風が良いねぇ~」と大向こうをかけたくなるのですが・・・
こんな譲り合いでケンカできた微笑ましい時代、もう二度と来ないんでしょうね。

 

ネットやコロナでギスギスしまくりな昨今、こんなことで笑える、スカッとする「心の余裕」が持てたら、毎日が楽しく生きられるんじゃないかな~と。自戒の念も込めて。

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