このブログについて
『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
いま関心があるのは「昔の時代劇・刑事ドラマ・サスペンス」「お芝居(宝塚中心)」「神社・仏閣」かな (^.^)
※なお、コメント等については、承認後の掲載とさせていただきますので、ご了承ください。
またまた時代劇のお話。
年末年始、娯楽時代劇SPが相次いで放送され、なかなか興味深く拝見しました。
年末は、「大富豪同心スペシャル」
ようやく普通にネットが繋がるようになったので、再開します。
経緯はまた改めて。
忘れないうちに、年末年始のエンタメを。
日中は片付け、掃除、夜はエンタメ三昧の日々でした。
まずその1。
何度も書いてますが、真田広之さんが好きでして。
アメリカに行かれてからは、あまり作品を見る機会もなくなったのですが・・
少し寂しいニュース。
50年続いた、東映太秦映画村がリニューアルのため、時代劇セット見学が4月7日で、一旦終了したとのこと。
最初に行ったのは、小学生の頃の修学旅行だった、はず。
その当時は、まだ時代劇全盛期。
もちろん、当時から見入っていたので見るもの触れるもの、「本物だ!」と思って、楽しくて、楽しくて
年明けから、新作時代劇の放送が続きましたが、ようやく見ることができました。
まずは「大岡越前」
NHKのHPより
年明けから災害、事故、そして某事務所の件もあり、なかなか冷静に見よう・・・という気持ちになれなかったこの作品。
ストーリーはこちら↓
赤穂浪士の吉良邸討入から二十数年を経て、その事件の亡霊が大岡忠相(東山紀之)に襲い掛かる――!? 評判の良い町医者・中島隆碵(榎木孝明)とその妻・世津(中島ひろ子)が斬殺され、下男の直助(ゴリ)が下手人として捕まった。唯一の証人・おつや(南沢奈央)は記憶を失くし、直助は「おれは権兵衛、別人だ」と言い逃れをして裁きを翻弄する。吉良邸に討ち入りした赤穂侍にまつわる哀しい人間模様がこの一件に深く関わっていると気づいた忠相。はたして名奉行はどのような裁きを下すのか?(NHK HPより)
過去の「赤穂事件」をベースに、完全オリジナル脚本。チャンバラシーンはほぼなかったけど、ミステリアスで、余計なBGMもなく、とても見ごたえがありました。現代の「忠臣蔵」の考察を交えた後日談、というのでしょうか。
1時間半で、お白州シーンが何度出てきたことか。そうだなぁ・・・奉行と下手人との「裁判もの」みたいな感じ。
現代にも通じる様々な問題を交え、ちょっと盛り込み過ぎ?と思わないでもないですが、誰が下手人か、なぜ事件が起きたのか、緊張感のある駆け引きに、食い入るように見入ってしまいました。
こういうの、こういう新作娯楽作を見たいですよね。
レギュラー陣も安定感抜群。皆さん、特にベテランの方たちはお元気そうで何より。
シリーズ始まって10年。ますますファミリー感が増してきました。
ストーリー重視で、レギュラー陣のエピソードがないのが残念だけど、シリアスとコメディ部分と、いい感じで。
そして、ゲストも、榎木孝明さん、竹下景子さん、小野武彦さん・・・などなど時代劇経験豊富な面々で、短時間の出演でも、グッと引き締まります。
下手人の疑いがかかる、ゴリさんの芝居が、たまらなく憎くらしくて。上手いんですよね。彼がいいスパイスになりました。
回想シーンでの大石内蔵助役に、斬られ役で有名な峰蘭太郎さんをキャスティングするなんて、粋な計らいと言いますか、時代劇ファンには溜まりませんね。
これは、BSだけなく、地上波のゴールデンでも十分見てもらえる作品だったと思います。
ぜひお願いします。
さて、この作品の撮影中は、すでに東山さんは引退を宣言されていたはず。ご本人が決められたことなので、仕方ないことなのかもしれない・・・けれど、私は残念で仕方がない。
きっと、現場も複雑な気持ちで撮影が進んでいたに違いない。
でも、気のせいかもしれないけど、場面場面、セリフの一つひとつ、東山さんへのはなむけの気持ちが込められてるような、そんな気がしました。
今でも「時代劇チャンネル」で放送されてる、初代?加藤剛さん版「大岡越前」
私はほぼコンプリートしてますし、今でも見ています
芸達者な個性的面々のお芝居と、剛さんの穏やかな微笑みを見るだけで、心が休まるので(何視点で見てるんだ)
なので、東山さんでの新シリーズが始まった時は、いろんな意味で違和感がありました。
でも、30数年にわたり、数多の時代劇俳優や東映、松竹の撮影所スタッフから教えを受けた数少ない継承者で、10年経って地に足が付き(上から目線失礼)、これから!という時だったので、降板・引退は本当に残念で仕方がない。必殺も引き継いでましたが(あまり見てないけど)、ファイナルを迎えましたねぇ。
特にこの作品は、越前の生真面目さと、落ち着いた佇まい、所作を含めて、ようやく馴染んできたところだったのでねぇ。(何度も書いてもしょうがないけれど)
直近では「VIVAN」という、熱いドラマが話題だったようですが、ゴメンナサイ。見てません
面白いのだとは思うのですが、近年の「日曜劇場」、テイストが似てる、というか、みんな同じような「顔芸」「大声」みたいなお芝居になる・・・
ちょうど今、大好き「時代劇専門チャンネル」で、30数年前の大河ドラマ
何度か書いてますが、歴史の中でも幕末のドラマが一番好きです。
そのきっかけとなった作品の一つ。
この『翔ぶが如く』は司馬遼太郎の原作ですが、今日はドラマのお話です。
思い入れのある「大河ドラマ」はいろいろありますが、これは放送当時かなり夢中になって見てました。
何しろ、幕末もの。それも西郷さんだけでなく、大久保さんも軸に描いたドラマってなかったので・・・
で、何より、当時だ~い好きだった鹿賀さんが、西田さんとともにW主演ということで、見ないわけがない
(二人とも、脂がのった、充実期だったような気がするなぁ)
とにかく、ビジュアルだけでもうワクワクだって、「そっくり」なんだもん
確か、当時は「幕末ものは当たらない」ということがジンクスのように言われていて、実際、平均視聴率も20%前後。
(でも今となっては、そこそこいいと思いますが。というより、もう大河ドラマって、視聴率関係なく、1年間その時代を、その世界観でじっくり描いてほしいんですけど。)
そういうこともあってか、なかなか再放送されないこの作品を、CSで20年ぶりに見る機会がありました。
もちろん今回は、バッチリ全部録画
さすがに、あまり覚えてなくて、初めて見る気分で楽しめました。
↑これは、当時購入したドラマ本。後にも先にも購入したのはこれだけです。
このドラマは、幕末編を1部、明治編を2部という、2部構成で製作されました。
なので、一見「別の番組か」と思うほど、登場人物の雰囲気も変わります
幕末編は、一見熱い「維新」の時代として描かれがちなところを、薩摩中心ながら、幕府と薩長の攻防が両方の側から描かれ、様々な人物の心理戦がなかなか面白いです
そんな中で、人生のどん底ばかり味わうような西郷さんと大久保さんが、維新の中心に立っていく過程も見応えがあります。
また、幕府側、最後の将軍となった慶喜のなかなかの「作戦」「かけひき」も面白いかと。
一転、明治編は、固い絆で結ばれていた薩摩の仲間たちが、政府側と士族側として分かれていきます。
はぎお的には、こちらの方がドラマとして面白かった
というより、変わらない友情がありながら、政策の違いから袂を分かたなければならなかった二人が悲しすぎて
西郷さんは征韓論に敗れ、結局、鹿児島に帰ることになるのは、ご存じだと思いますが、ドラマではこんなシーンがありました。
そばにいてほしいと願う大久保さんに、固い決意で帰郷を告げる西郷さん。大久保さんは思わず、
「いつでも大事な時に逃げてしまう。後始末するのは自分ばかり。あなたは子供より始末が悪い」
と薩摩弁で叱責します。
お互い、気まずい思いのまま、これが永遠の別れとなります・・・
もちろん、ドラマのワンシーンで、実際こんなことがあったかどうかはわかりませんが、二人の友情は変わらなかったと信じたい。
お互い憎みあって別れたわけではない、こんな場面があったに違いない・・・そう思いたいのです。
大久保さんが暗殺された時、胸元に西郷さんからの手紙を携帯していた…というシーンがありましたが、実際もそうだったと聞いて、うれしくなったほどで。
はぎおも思うんですよ。もちろんこのドラマを見てからですが…
西郷さんは薩摩に帰り、郷土の英雄として讃えられました。
でも、自分の正義が通らなかったから、新しい政府づくりからは「逃げた」ような気もしないでもない。
くずぶっていた士族の気持ちを東京から離れさせるために、という思いもあったと思うんですが、じゃ、政府に残った同志はどうなるの?という思いもぬぐいきれないんです。
一方、大久保さんは、薩摩から、日本全土から、士族を裏切った悪人として恨まれたにもかかわらず…冷静に、時に冷酷に、腹をくくって政務を行った。
新しい政府、新しい時代の礎を築いたのは、彼だと思うんですよ・・・
もちろん鹿賀さんが演じたこともありますが、大久保さんは尊敬する偉人の一人になりました。
余談ですが、そんなに簡単に、軽々しく「維新」って言ってほしくないんだよなぁ・・・ねぇ、そう思いません
ちょっと感情的になりましたが、やはり、 幕末・維新の時代は、本当にこちらの魂も熱くなりますね。
また、単に男性のドラマとしてだけでなく、西郷さんや大久保さんの奥さん、関わった女性たちの心情も描かれ、その時代の緊張感、生きた人々の熱い気持ちが伝わってきます
「龍馬伝」「篤姫」も良いですが、これはより一層、その時代を感じることができるかも。
ところで、出演者がまた豪華で…
西田敏行さん、鹿賀丈史さん はホントに素晴らしかった
ビジュアルはもちろんのこと、今見ると方言もヘンに力まず、本当に薩摩の人かと思うほど。と言っても薩摩弁に詳しいわけじゃないですがあまりにナチュラルすぎて、言葉の意味がよく分からない時があったほど。
きっと、お二人とも歌が上手いので、耳がいいのかな~なんて変なこと考えてみたり。
その他にも、
田中裕子、賀来千賀子、加山雄三、高橋秀樹、角野卓造、小林稔侍、富司純子、樹木希林、草笛光子、田中好子、南果歩、石田えり、三田村邦彦、若林豪、三木のり平、竜雷太、蟹江敬三、平田満、石丸謙二郎、田中健、小倉久寛、佐野史郎、村田雄浩、内藤剛志、益岡徹、緒形直人、堤真一、佐藤浩市…・(順不同・敬称略)
もう書ききれませんが、今考えると、超豪華で、しかも、個性派・名優ばかり
彼らの熱いお芝居を見るだけでも、感動的です。
佐野さん以下の役者さんはまだまだ若手で、その若々しさを楽しめるのもうれしいかも。(まだテレビでは無名の笹野高史さん、段田安則さん、田口トモロヲさんなどなども…)
原作は厚い本で10巻とのこと。
さすがに読もう…とは思いませんが、このドラマで、司馬作品の面白さ、幕末~明治の激動の時代を、垣間見ることができると思います。
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終わっちゃいましたね。
すっごく期待して見てたのですが、正直、途中で挫折・・・
理由はいろいろあるのですが、倒幕~西南戦争という、一番盛り上がるところにたどりつくまで、ものすご~く長くて
でも、さすがに「最終回」は見届けようと、久しぶりにチャンネルを合わせました(BSでね)。
ラストも、いろいろ思うところもありましたが鈴木亮平さん、瑛太さん、その他、皆さんの熱演で、良いエンディングだったと思いました。終焉を迎えた大久保さんの回想から、時間が戻って西郷さんの最期へ。この回だけでこの二人の関係性が十分描かれていたと。
ほぼ見ていなかったのに最終回見ただけで、なんだか泣けちゃって、無性に寂しくなっちゃった。
二人の関係性は「翔ぶが如く」をしっかり見たので、結末はわかってはいたものの、やっぱりあの最期は悲しすぎます。
その後、Twitterが盛り上がっていたようなので、ちょっと拝見・・・・
多数が、「感動」「泣けた」「良いドラマだった」という感じでしたが、その反面
「面白くなかった」「ラストが史実と違う」
という批判の声。
確かに、はぎおが今まで見てきたドラマとは違う西郷さんの最期だったので、正直驚きました
けど、あのドラマはあれで良かったのだと、妙に納得。
「西郷さん」が主人公だから、西郷さんの気持ちをエンディングに持ってきたのだと。
脱落したもうひとつの理由。
これまでのドラマと、描き方、視点が違うんです。そこに入り込めなかったことは確か。
でも、最終回を見て確信しました。
基本さえ押さえていれば、どう描いたっていいじゃん。
って。所詮(という言い方が適切ではないかもしれませんが)ドラマ、フィクションだもん。
「史実と違う」「歴史をゆがめてる」と書いてた人もいましたが、そもそもあの当時に生きてる人は誰もいないわけで。
みんなが思う「史実」って、なに? 同じ幕末でさえ、体制によって描かれ方が全然違う訳で。 だいたい、史実はすべて信ぴょう性があるのかって。
今でさえ、同じ本を読んでも人それぞれ感じ方・捉え方が違うのに。
みんなが想像・空想するからこそ、「歴史小説」がなくならないんじゃないかな。
史実に忠実なものを見たければ、ドラマを見る必要もなく、ドキュメントや歴史書を学べばいい話で。
薩摩の歴史は、日テレの「田原坂」と大河の「翔ぶが如く」で学びました。どちらも面白かったので、もう十分だと思ってました。
でも、考えてみれば、男性が描いた「歴史小説」。
今回は、原作・脚本とも女性。女性目線で「人物像を掘り下げた」ドラマを作ったのだと。
この作品で、これまで見てきた「歴史小説」を補完してもらった気がします。
自分なりに思っていた、大久保さんの西郷さんへの想いなんてね
ということで、この三作と、「篤姫」を合わせ見ることで、幕末の薩摩藩が十分楽しめるなと。
他の立場から幕末を見ようと思うと・・・
長州藩は 大河「花神」「花燃ゆ」 日テレ「奇兵隊」
幕府側は 大河「勝海舟」「徳川慶喜」「新撰組」 日テレ「五稜郭」「勝海舟」
会津藩は 大河「八重の桜」 日テレ「白虎隊」
土佐藩は 大河「龍馬伝」
全部は見てないですけど思い当たるだけでも、こんなにありました。
TBSでもテレ朝でもテレ東でも制作されていたので、まだまだあるはずですが、いろんな視点からの、様々な作品を見た上で、総合的に自分が思う「幕末の志士の生き方」を思えばいいんじゃないかな。
Twitter見ていても、若い女性や学生と思われる人たちが、「西郷どん」を見て、歴史に興味を持ったという書き込みを多く見ました。
はぎおも、子どもの頃からずっと「時代劇」を見て育ちましたが、「歴史」に興味を持ったのは、やはり「大河」と日テレ年末時代劇。こういうところから、興味を持つのって、とてもいいことだと思います。
なので、もっと寛容にドラマを楽しめる人が増えるといいな~って、Twitterを見ながら感じた一日でした。
年末の総集編、「さらなる補完」のために、改めてちゃんと見たいと思います。
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以上。熱いドラマの振り返りでした。
時代劇専門チャンネルが誕生して、25年とか。
時代劇大好きな私、いつからお世話になってるかしら・・・
本当に、ありがたいチャンネルです。
偶然でしょうか。
今年に入って、時代劇の大スター、片岡千恵蔵さんの生誕120年の特集で、かつての名作を放送。
晩年の、いい味出してる頃しか知らないので、若手時代の貴重な映像です。
それに続いて、こちら↓
里見浩太朗さんと高橋英樹さん。
時代劇で一時代を築いたお二人の対談。
このツーショット、あるようで、なかなか珍しい光景。
正直、英樹さんは、時代劇から距離を置いて久しい・・・(スミマセン)と思ってるのですが、里見さんは今でも現役の、絶滅危惧種的、国宝級(いい加減にしろ)時代劇スターだと思ってます。
聞き手には、こちらも時代劇でお馴染み、原田龍二さん。
とにかく、そのお二人の対談。
憧れのスター、思い出の衣装、殺陣のこだわり、影響を受けた人たち・・・・なかなか聞きごたえのある内容でした。
そういえば、映像でこういうお話、なかなか聞く機会もないですからね。もちろん、録画・永久保存です
始まった当初から、大河ドラマ「どうする家康」の背景に、CGが多用されていることが、ちょっとした物議をかもしているようですが・・・
といっても、あまり見てないので、あんまり言えないのですけど。
時代の流れ、予算の都合・・・これはもう、どうにもできない問題なのでは。
出演者だって、スタッフだって、豪華なセットでお芝居、野外で大規模ロケしたいでしょう、きっと。
民放のドラマだって、圧倒的にロケが減って、スタジオ収録が増えたじゃないですか。
スポンサーはお金出さない、ロケの許可が下りない。そもそも、スペシャル時代劇すらなくなったし。
でも、昭和の50年代くらいまでは、ほとんどスタジオで、しかも背景が「書き割り」、つまり、「絵」だったことが多かったんですよ。いや、絵すらない、白い背景だったこともある。覚えてますか?
いや、NHKの大河は、初期の頃からビデオで撮影されてて、あきらかにちょっと安っぽい「スタジオセット」で戦闘シーン撮ったりしてましたよね。
どう見てもセット、それも、豪華でない。
ドラマも、家庭的なものも多かったし、素朴でね。
なにより、ドラマもフィルム撮影が多く、画質も「高鮮明」ではなかったから、それくらい粗くても、気にならなかった。それより、ストーリーに集中して、背景とか、セットとか、問題ではない。そうそう、ストーリーなのよ。
高画質にお金かけるよりも、かつてのように、フィルム撮影に戻してほしいな。
その方が、重みがある、そんな気がする。
一度豪華なものを見てしまうと、みんな目が肥えるというか、贅沢になるというか・・・
高度成長期からバブル終焉までの「華やかなりし日々」は、もう二度とやってこない。
これから、ドラマ制作も難しくなる。いや、すでにそうなのかもしれない。
ものすごい時間を費やして作られたシーンも、一瞬で終わる。見ている方も、細かい設定とか、セットがどうとか、そこよりも、頭を空っぽにして、内容を、お芝居そのものを楽しむ方が、気楽だと思うのだけど。
サスペンス。2時間ドラマ。時代劇。ホームドラマ。
GW関係ない話で恐縮ですが
久々に見てます!
8月の前半は猛暑🥵もうカラカラ~と思えば、中旬からは雨☔️
も少しバランスよくいかないものかしら💦と思いつつ、一雨ごとに朝晩涼しくなってきました。
そんな気候の話とは全く関係のない、またまた、とっ散らかった話になりそうですが。
安部さんの国葬。
賛否いろいろありますが・・・
戦後、国葬された人は、吉田茂元首相のみだそうで。(戦前は軍人が多かったようで)
それより、あの事件の件から、どんどん話が離れているような気がして、残念というか、怖いというか。
東山版「大岡越前」も、SPを挟んでシーズン6が放送中です。
最初は顔つきもセリフ回しも若々しくて、ちょっと違和感?もありましたが(2013.3記事)シリーズも10年目。
貫禄が増し、安心感さえ感じるような気がします。(何目線?)
スカッとしますからね(って、いつ何時も見てるじゃん!)
「銭形平次」といえば、戦前?から歴代の名優が演じてきた「スーパーヒーロー」。
なにせ、気風が良くて、見栄えのいい、いい男ですから。
テレビドラマだと、やはり888回も連続ドラマとして演じてこられた大川橋蔵さん版が有名ですが、後半は見ていたものの、ちょっと世代が違うのです。
はぎおは、風間杜夫さん版なんですよね。
2クール、24話で終わったのかな?
でも、当時大人気だった風間さんが、カッコよくてね~
それが今、偶然だと思うのですが、BSとCSで放送中なのです!
実は、昨日も見ていたので、この記事を書いています
このシリーズが始まったのが橋蔵さん版が終わって間がなかったと覚えています。皆さんきっとかなりのプレッシャーだったと思われますが、変な小細工をせず、元々演技力のある風間さんオリジナルで、粋な親分がお似合いで。
本当に久々に見ましたが、これはこれでいい作品だと思いました。
脇も、勝手にライバル視してる三輪の万吉に、大好きな左とん平さん
(いつも思うけど、あんなに嫌みな万吉なのに、ピンチになると助けてあげる平次ってどんだけ良い人なの??)
セミレギュラーでしたが、理解のある与力に、あの!萬屋錦之介さん。その奥様に岸田今日子さん。
その甥で、平次を助ける同心に、まだまだ若~い中村芝翫さん(当時橋之助さん)。
そして、妻のお静に宮崎美子さん(可愛いの!)
おっちょこちょいの子分八五郎に、木場勝己さん。
この番組で認識した木場さんですが、実は舞台では著名な役者さんとは、その当時全く知らなくて
こういう実力者を発見できるのも、ドラマの楽しみの一つ!
展開は、おなじみの「勧善懲悪」ですが、同じ原作でも制作会社やテレビ局、脚本、そして役者さんによって印象がずいぶん異なるもので。
これは、1987年当時、時代劇全盛だった日テレの制作。テイストも配役もなんとなくそんな感じ
それに加えて、あれだけのキャスト陣ですから、会話のやり取りを見ているだけで楽しいです
主題歌も、あの当時主演が歌うことが流行ってたのか、これもご多分に漏れず?風間さんが歌っています。
作曲は、タケカワユキヒデさん!
若い頃覚えた曲は、今でも忘れてないのがすごいことで今でも一緒になって歌えるという・・・
今求められてる「リアリティ」とかそんなの関係なく、理屈なくスカッ!とするドラマ、やっぱり大好きです
何度も書いていますが、「大岡越前」が大好きで。
それも、あまり知識ないですが、いわゆる「大岡政談」、恐らく落語ベースの「人情噺」の回が特にね。「目黒のサンマ」も好きですけど、
「三方一両損」
の回が一番大好き
シリーズで毎回出てくる話ので、細かい設定は毎回異なりますが、要するにこんな話↓(Wikipediaより)
左官の金太郎は、三両の金が入った財布を拾い、一緒にあった書付を見て持ち主に返そうとする。財布の持ち主はすぐに大工の吉五郎だとわかるが、江戸っ子である吉五郎はもはや諦めていたものだから金は受け取らないと言い張る。しかし、金太郎もまた江戸っ子であり、是が非でも吉五郎に返すと言って聞かない。互いに大金を押し付け合うという奇妙な争いは、ついに奉行所に持ち込まれ、名高い大岡越前(大岡忠相)が裁くこととなった。
双方の言い分を聞いた越前は、どちらの言い分にも一理あると認める。その上で、自らの1両を加えて4両とし、2両ずつ金太郎と吉五郎に分け与える裁定を下す。金太郎は3両拾ったのに2両しかもらえず1両損、吉五郎は3両落としたのに2両しか返ってこず1両損、そして大岡越前は裁定のため1両失ったので三方一両損として双方を納得させる。
そして場が収まったところで越前の計らいでお膳が出てくる。普段は食べられないご馳走に舌鼓を打つ二人を見て越前は、いかに空腹だと言っても大食いは身体に悪いと注意する。すると、二人は答えた。
「多くは(多かあ、大岡)食わねえ。たった一膳(越前)」
ドラマでは、頑固一徹の忠相の父親と、お節介の同心村上さんが間に入るなど、他人が関わって、話が大きくなったりして、輪をかけて面白い。
でも、この話って、今でも通じるのかしら・・・と、時専チャンネルでの放送を見ながら、ふと思ってしまった。
もちろん、落としたお金を拾って届けることは当たり前。
でも、「落としたものは、もうすでに自分のものではないから受け取れない!」なんて江戸っ子気質の発想、今あります?!
長年時代劇を見てきたはぎおは、「いよ!江戸っ子!気風が良いねぇ~」と大向こうをかけたくなるのですが・・・
こんな譲り合いでケンカできた微笑ましい時代、もう二度と来ないんでしょうね。
ネットやコロナでギスギスしまくりな昨今、こんなことで笑える、スカッとする「心の余裕」が持てたら、毎日が楽しく生きられるんじゃないかな~と。自戒の念も込めて。