はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

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ようこそいらっしゃいました !(^^)!
『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
いま関心があるのは「昔の時代劇・刑事ドラマ・サスペンス」「お芝居(宝塚中心)」「神社・仏閣」かな (^.^)
※なお、コメント等については、承認後の掲載とさせていただきますので、ご了承ください。

全員主役? ミステリー「開幕ベルは華やかに」。

2024-03-22 08:05:06 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

CSで時々放送され、かいつまんで見てましたが、今回じっくり拝見。
有吉佐和子さん原作、商業演劇のバックステージとミステリー、人間ドラマが入り乱れた、見ごたえのある作品でした。

開幕ベルは華やかに

ファミリー劇場HPより

 

相変わらず、映像先行、原作は読んでいません。
原作にどれだけ忠実かわかりませんが、キャスティングだけでも凄すぎて。

浅野温子、風間杜夫、加藤治子、北村和夫、有森也実、辰巳琢郎、長門裕之、小野武彦、斎藤晴彦、石丸謙二郎(敬称略)
他にも、サスペンスや名作ドラマでお馴染みの、見ている側も思わず笑みがこぼれそうなメンバーたち。
新劇界、小劇場出身の、主役級の方たちの競演。

ストーリーはこちら↓
劇作家・小野寺ハル(浅野温子)はある日、わずか1ヶ月後に迫った舞台の脚本を引き受ける条件として、演出家に元夫の渡紳一郎(風間杜夫)を指名する。内容は清朝の王女として日本と中国を駆け巡った川島芳子の物語で、主演は大女優の八重垣光子(加藤治子)。だがそんな折、映画会社に「八重垣光子を出すな」という脅迫電話がかかってくる・・・。(ファミ劇HPより)

 

一昔、二昔前の、良くも悪くも華やかなりし時代の芸能界の裏側の一部が垣間見え、いわゆる「スター」たちが、雲の上の存在だった、その最後の時代。自由奔放なスターの裏で、翻弄されるスタッフ・関係者たち。この作品に限らず、実際に多かれ少なかれあったんだろうな・・・と想像ができてしまう。
今では多分「時代錯誤」かもしれないけど、なんか、人間同士のドロドロした愛憎といいますか。
生きる、のし上がるって、キレイごとではない、ということを、サスペンスを背景に、見事に描かれてました。

それに、戦中・戦後を生き抜いてきた人って、やはり今の時代とは生き方が違う。
良いか悪いかは別として、真似できないよねぇ。

 

登場人物も、実在のモデルが思い浮かぶような、そんな感じ。
大女優役は恐らく、先代水谷八重子さん、共演の歌舞伎役者は十七代中村勘三郎さん、と思われます。
それを、加藤治子さん、北村和夫さんという、稀代の俳優さんが、楽しんで演じられているように見えました。
主人公は、脚本家の浅野温子さん、演出家の風間杜夫さんなのですが、先輩たちが全部かっさらってしまうほどの、存在感。
今でこそベテランの脇役の皆さんも、まだまだ若手、という感じで微笑ましく。

ミステリーとしても楽しいのですが、演劇上演の舞台裏がイキイキと描かれています。
稽古場風景、上演当日の騒動、制作会社と劇場、役者との関係性・・・などなど。


そんな様々な背景を織り交ぜつつ、ほぼ劇場内でストーリーが展開する「密室劇」。
セットではない、本物の劇場を使っているのが「リアリティ」を感じます。
ラストの犯人の独白が、普通のサスペンス同様ちょっと長尺かな?と思いつつ。
どのキャストも、当て書きのようなハマりっぷり。
普通の「事件解決」とは一味違う、そこは有吉さんが描く「人間ドラマ」でした。
制作は20数年前ですが、お芝居好きなら見ごたえ十分、ミステリー好きにもたまらない、佳作だと思います。

すでに亡くなった方も数多く。
そういう意味でも、貴重な作品かもしれません。

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登山と旅 。

2024-03-05 08:13:00 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

冬山での事故が相次ぎ、心が痛みます。
見るだけだと美しいけれど、その反面、自然の怖さと厳しさも併せ持つ。
そう思うニュースです。
皆さんが無事であると良いのですが。

 

 

先日、新聞の訃報欄に小さく、梓林太郎さんのお名前が。

と言っても、正直あまり存じ上げないのですが、2時間ドラマでよくお名前を拝見していました。

 
梓さん原作の山岳ミステリードラマがすごく好きで。
実際に、役者さんたちが険しい山に登って、美しい景色を背景に展開するドラマ見てるだけで、自分もそこにいるような気分で。
 
 
特に、高嶋政宏さん主演の
 
 
山好きの元新聞記者が、救助隊に転じて、山で起こった事件を解決する、という山岳を活かした、他ではなかなか見られないもの。
シリーズは、ほぼ山の上での撮影で、大変だったと思いますが、見ている側は素敵な景色と、山の厳しさ、ルールを教えてもらった感じ。
やはりCGでは感じられない、「本物の映像美」と「重厚感」があって、見ごたえがありました。
 
救助隊と、警察の協力関係とか。普段ニュースで見ているのは、こんな感じなのかな?と。
その警察で、紫門の良き理解者として登場するのが、渡瀬恒彦さん。わき役でも、存在自体が重みがある・・・
 
本格的な登山経験はありませんが、レジャーとして楽しめるものはみな、危険もはらんでいる。
見ているだけで、知らず知らずのうちに勉強にもなっていました。
そして、何かが発生した時、いろんな方が動いている。そういうことも思い知らされます。
 
 
 
他にも、山岳もの?では
 
 
こちらは、山岳救助隊を持っている警察が舞台。
こちらも山好きの、中年刑事が主人公。
いろんな方が演じられてましたが、どのシリーズも、長野の美しい山々が見られて、眼福。。。
 
 
毛色がちょっと違うのは、
 
 
旅行作家と編集長が、旅先で遭遇する事件を解決するという、これもなかなか面白いシリーズで、旅先の美しい光景が、見ている側も一緒に旅してる気分。
で、こちらはもう、橋爪功さんの真骨頂といいますか、普段とぼけてるのに、事件解決となると頭脳明晰、みたいな、茶屋次郎=橋爪さんというイメージになってしまってます。
 
 
 
これまた、原作を一度も拝見したことがないので、実際どれくらい違うのかわかりませんが、他のサスペンスとは一線を画す、なかなか面白い展開です。
梓さんのことを調べてみると、長野がご出身。勤めの傍ら、趣味だった登山が高じて山岳ミステリーを主とした作家さんになられたとか。だから、山や風景の描かれ方もきっと映像のヒントになっているのでは?と想像してしまいました。
 
作品タイトルの数々を見ていると、日本はやっぱり「山国」なんだと、改めて思い知らされます。
うちも山の中ですが、標高がぜ~んぜん違う!
どうせ毎日見るなら、富士山か、アルプス連峰か・・・なんて、贅沢ですかね。
 
 
 
映像化された作品、何度も見てるけど、また見たくなってきた。
 
他にもいろんなシリーズがあるようで、かなり多作だったようで。
梓さんが亡くなられた今、新作が生み出されないのが残念ですが、もし可能であれば、他のシリーズも映像化してほしいなぁ。
 
 
今まで様々な作品で楽しませていただいて、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
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令和サスペンス劇場!「旅人検視官道場修作」

2023-12-22 08:03:25 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

何度も書いてますけど地上波から2時間サスペンスが消えて久しく、なんとも寂しい限りです。
ただ、BSではテレ朝、テレ東などではたまにシリーズ物の続編や新作が放送されています。

BS‐TBS「ホテルマン藤堂克生の事件ファイル

見つけるとうれしいものです。

で、ついにサスペンスの代名詞だった「火曜サスペンス劇場」を放送していた日テレでも、ついに新作!しかも

「令和サスペンス劇場」

と、かつてのドル箱的番組をリスペクト?したかのようなネーミング

その記念すべき第1作(でいいんですよね?)は

旅人検視官 道場修作

 BS日テレHPよりお借りしました。

主演は、日本一の刑事俳優内藤剛志さん。
ちなみに、「ホテルマン~」シリーズも内藤さん主演です
安定感抜群ですが、困ったときの内藤さん頼みなのかしら??
かつて、2時間ドラマ主演の常連さんたちがたくさんいたのですが、ご縁がないのかなぁ。

ストーリーは・・・
定年を迎え、亡くなった妻を思い、旅に出た元検視官が、旅先で事件に遭遇する・・・

完全オリジナル(内藤さんにあてがき?)のようですが、観光地、名所、温泉、グルメ…ドラマ内でナチュラルに紹介、そして旅先での事件遭遇。まさに「定型」な感じ。

いいですね~

ただね、サスペンスだけど、ホワっと優しい。意地悪な言い方すれば、ほのぼの・ゆるい。
そこが「令和」なのかしら。

それに、登場人物が少ない。。本来なら、怪しげなキャラがいたり、地元の方ももっと巻き込んで、多くの登場人物の中から犯人を想像するのが楽しいのだけど、大体想像できた感が残念。ラスト、ちょっと急展開があって、「そう来たか!」と思ったのもつかの間、そこからエンディングまで、ずっと説明セリフが続いて、う~ん

ま、初回だと思って、続編を期待します!
それにしても、かつては、狂気の犯人や、強面の刑事を演じていた内藤さんが、こんな穏やかな役柄を演じられるとは。
事件に巻き込まれて困った表情など、可愛らしく見えたりして

 

長年、サスペンスに限らず、長寿ドラマシリーズを見てますが、やはり時代に応じて変化してますね。
昔の見てたら、もの凄い残酷な場面や、ヒリヒリするようなやり取りがあったり、とにかく、今だとネット配信でしか見られないようなハードなものを普通に放送してましたね

今でも、そういう緊張感のある懐かしドラマが体に染み込んでるせいか、物足りないんだろうなぁ。
「優しくてゆるい」か、「伏線回収」「サイコパス」か。もちろん好きな作品もあるのだけど。
以前にも書いたような、わかってても見てしまうような、いや、わからなくても引き寄せられるような、強引な「力技」みたいな作品をもっと楽しみたいな。
そもそも、制作に資金と時間のかかるドラマ自体が少なくなりました。内容も選択肢が狭くなった。。

 

また、話が逸れましたが
BSは、もっともっと伸びしろがあると思ってます。
地上波でできなくなったドラマ制作、サスペンス・時代劇・・・ベテランもいいけど、そろそろ若手の起用での新作、期待しています!

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サスペンスは「消滅」ではなく「完結」で。そして「新作」 。

2023-03-19 09:13:00 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

2時間ドラマ、サスペンスが大好きだ!と何度も書いています。
刑事ドラマと時代劇と、2時間ドラマで育ってきたようなものなので

 
今年に入り、テレ朝の

「十津川警部シリーズ」
「終着駅シリーズ」
 
が終了した。
どちらも、主役が変わりながら、30年以上続いたシリーズ。
このシリーズは時々見る程度だったけど、やはり寂しい。切ない気持ち。
 
そして、ついにフジテレビの看板サスペンス

「赤い霊柩車」シリーズ

も、30年、39作でファイナルを迎えた。
 
フジテレビHPより
 
このシリーズは、結構好きでねぇ。
再放送を含め、恐らく30作くらいは見てると思う。
 
葬儀社の社長が殺人事件に巻き込まれて、事件を解決する・・・という、サスペンスにありがちな
「実際にはあり得ない設定」
が好きでね。
 
設定もだけど、片平さんや、神田さん、若林さん、紅葉さんなどなど、2時間ドラマでお馴染みの、しかも息の合ったキャストが良くて。
そしてなにより、喜劇界の生ける伝説(笑)大村崑さんの、喜劇が唯一楽しめる、地上波の番組だったから。
 
ちゃっちゃとやれ!
 
って、社員にげきを飛ばしながら忙しなく動く、商魂たくましい「一級葬祭ディレクター
今回、グータラ?社員の良恵さんが「パワハラ」ってからかってましたが(時代だよね)、あの威勢のいい声が「番頭はん」って感じで、令和の時代に存在してることがもう楽しい
 
コロナ禍で、しばらく新作がなかったようですが・・・今回、久々にキャスト全員がそろって、新作でファイナル、という形になったようで。。
 
 
その間に、すっかり世の中が変わり、確かに、葬儀の形も大きく変わってしまった。
そういう「世相」を上手く取り入れられていて、正直、最初と最後だけ見ればいいかな?と安易な感じで見始めたのに、最後まで見入ってしまったよ。
 
皆さん、歳を重ねられて(特に狩谷警部を演じる若林豪さんがとてもお痩せになられて)、時の流れを感じましたが・・・
そこはやはり、芸達者ばかり。そして、ゲスト出演の、松下由樹さん、榎木孝明さん、羽場裕一さん、奥貫薫さんなどなど、サスペンスで同じの面々が脇を固め、ドラマとしても、とても見ごたえがあり、素敵なラストでした。
御年91歳の一級葬祭ディレクターも、檄を飛ばしてね!
 
 
2時間サスペンス、シリーズもの。かつては、毎日のようにあったのに、いつのまにかドンドン消滅していった。
本当に寂しい。
 
「消滅」でなく、せめて「最終回」として終わらせてくれたら、見てる側も仕方ないのかな?と。
特に今回は、キャストの高齢化、という問題もあったしね。
 
これで、地上波からは、サスペンスシリーズが完全に終わってしまった感じ。
 
 
 
ただ、BSでは密かに、新作が生まれてるんですよ。
実は昨日も、BS-TBSで
 
 
ん?ホテルマン?藤堂?
これって、あの「HOTEL」シリーズの藤堂マネージャー?
と思いながら見たら、やっぱりそうだった
もう、なんでもありですわ、サスペンス。
 
マンガも読んでたし、実写版はやはり、男の色気あふれて、貫禄のある名優松方さんのイメージ。
今回は、事件解決に動き回るという設定で、演じるのは内藤剛志さん。
もう、今のサスペンスの帝王は、彼しかいないのかしら(好きですけど)
なかなか、面白かったです。
 
 
やっぱりね。
サスペンス、ありえない設定にツッコミ入れつつ、事件解決まで犯人捜しするのが楽しいんですよ。
あとは、旅情豊かな景色。普通では知らない職業。いろいろ学びました。よくできてます。
 
今回の、「赤い霊柩車」ファイナル。
サスペンス離れで、各局が撤退していく中、見てる人も少ないだろうと思いつつ、リアタイでTwitter見てると・・・
キーワードがいろいろとトレンド入りしてたりして。
やっぱりみんな好きなんじゃない!って。
そして誰もが、「みんながそろってファイナル迎えてよかった」という、見守るような気持ちで見ていたのが、私も嬉しくなっちゃった。
 
 
地上波は、もう、低予算のバラエティばかりで、正直飽きちゃいました。
BSであろうと、CSであろうと、サスペンスの新作ができれば、見ますよ!
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木曜ミステリー 。

2022-08-18 08:22:00 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

今日は木曜日。


テレ朝のサスペンス枠
 

「木曜ミステリー」

が終了するそうで。

サスペンス好きとしては、ますます残念

この枠自体は、1999年、橋爪功さん主演の

「京都迷宮案内」

からスタートしたそうですね。
京都のミステリアスな雰囲気と、橋爪さん、野際陽子さん、北村総一朗さん・・・などなど、大人の役者さんの会話劇がとても洒落てて素敵で、ミステリーだけど一味違う感じが大好きでした。そうそう、先日亡くなった市田ひろみさんも、橋爪さん演じる記者が下宿する宿の女将で、面白かったなぁ。
更に、まだ若手の女優さんだった国生さゆりさんが、ほぼスッピンの女性記者役で、体当たりなお芝居がそれまでの印象を変えた気がして、ものすごく印象に残っています。

全部ではないですが、これだけのラインナップだったそうで。
 
「科捜研」なんて、テレ朝を代表する作品になりましたよね。
(正直、マリコさんがハッチャけていた初期の頃が好きでしたが
最近では、やはり「警視庁・捜査一課長」ですよ

「一課長」を除いたほとんどが、東映京都撮影所での作品だそうです。
2020.12記事
 

だから、というわけではないでしょうけど、ちょっとしっとりした雰囲気を感じます。

週の後半の木曜、8時・9時。
週末、大人が落ち着いて見られる時間帯だったのに。

終了って、本当に寂しいな。
 
 
 
サスペンス、ミステリー、そして時代劇・・・
再放送を見ても、結末がわかっていても(いや、忘れているかも)ついつい見てしまうのです。
 
 
若い世代に向けての番組改編だそうですが・・
いや、もちろんテレビも生き残るためには変わっていかないといけないと思うけど、全部の枠を無くすことだけが「変革」ではないと思う。
しょっちゅう書いてますけど、テレビ大好き世代のおじちゃん、おばちゃんが見たい番組も残してほしいんですよね。
 
 
この枠がなくなっても、ミステリー作品(と時代劇)だけは残してほしい。
ささやかな願いです。
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環境映像?! 。

2021-03-26 08:09:02 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス
テレビ大好き人間ですが、最近は何見ても「ネガティブ」な感じで、流行りにもついていけず、なんだかつまんない。
 
でも、テレビがついてないと、寂しい。
適度な明かりと、音。
毎日の生活には欠かせなくなってます。
 
そんな時は、やっぱり

「時代劇」と「サスペンス」

完全に、「環境映像」というか「 バックグラウンドビデオ」と化しています。

 
適当に(といっては失礼ですけど)見ていて感じること。
繰り返し見ているせいもありますが、殺人事件や、切ないストーリー見てても、特に恐怖を感じない。今のどんよりした空気、人の批判しかしない現実の世界の方がよっぽど怖い
だって、ドラマの中では事件は解決するから。切なくても前に進むから。
現実世界は不安定、先行き不透明だからこそ、事件解決までの緊張感・ドキドキ感はあっても、いい意味で「予定調和」の展開が安心なのでしょうね😉
 

うちに帰れば、部屋に戻れば、テレビをつけて、気がつけばボォーっと見てる。
知らない間に気持ちがふさいでるのか、疲れてるのか?
今のご時世も、ドラマみたいに、スッキリ解決!って、早くなりませんかね。
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半分ドキュメント?! 「捜査一課長2020」 。

2020-09-04 21:43:06 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス
コロナ禍の中で、数少ない楽しみ
 
 
が終わっちゃった。寂しいなぁ~
 
ほとんどのドラマが延期・中止になる中、いろんな形で最後まで、しかも2クールも頑張りました。
お疲れさまでした無事終わって良かった
 
 
もともと、往年の時代劇のような定番のストーリー展開、定番のセリフ以上に、出演者のダジャレ風名前と、ナイツ塙さんの朴訥なお芝居(もうあの棒読みがクセになる~)、そして、本田博太郎さん演じる「笹川刑事部長」の登場シーンを楽しみに毎週見てました。
(回を重ねるごとに、ストーリーそっちのけで「何を見せられてるんだろう」と頭の中??マークになりながら、大笑いしてます
 
コロナ禍での途中での中断。
中断中も、再放送やリモート出演、そしてライブ配信などで、いろいろ楽しませてもらいました。
お陰で、コロナ禍での役者さんたちの本音、ドラマ上のいろんな「裏話」などなど、リアルタイムの情報がたくさん聞けて、ある意味お得感満載でした。
 
きっと、逆境こそ、新しいチャレンジが出来るチャンスとばかり、主演の内藤さんはじめ、スタッフ・キャストがいろいろアイディアを出し合って、試行錯誤してたんだろうな~と思ってるんですけど。その「手作り感」も感じられて、今まで以上に愛着がわきました。

そして、再開。
他のドラマを見ていないので比較はできませんが、これだけ「新しい生活様式」に沿って作ったドラマってないんじゃないかな。

帰宅後の手洗い、蜜を避けるように工夫した会議、熱中症予防、訓示を通して視聴者へのコロナ対策への感謝と協力要請? などなど

これも、きっと試行錯誤したんだろうな~って。
 
 
あまりリアリティのない(失礼)刑事ドラマだからこそできた部分もあるかもしれませんが、こういうシーンをさりげなく入れていくのが、新しいドラマの形になっていくのか。それとも、何事もなかったかのように今までどおりの風景になっていくのか。
 
最終回は、主題歌を歌う「GLIM SPANKY」のお二人が、職質に協力するミュージシャン役で登場するのも定番になりましたね

コロナ前から中断、再開と、時代に即した変化をドラマ上で感じ、その撮影の裏側の「ドキュメンタリー」感も感じました。
いろんな意味で、コロナ禍での思い出深い作品の一つになりました。
 
 
 
そういえば、次、また「科捜研の女」がスタートするそうで。またまた内藤さん登場ですね。
科捜研、相棒→捜査一課長・・・その他にもシリーズものが増えてきましたね。
昔のナショナル劇場「水戸黄門→大岡越前→江戸を斬る」みたいな感じに続けていくのかな?(出演者も被ってるとこも似てるし。古いね
 
 
最後に。
ぜひぜひ、動画で「笹川劇場」を放送してください
ストーリーのキーマンだけど、それを抜きにしても、誰が見ても笑えるはず
それを見て、心から笑いたい~
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「女捜査官」 。

2020-06-04 19:11:00 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

「ステイホーム」が続いたせいか、テレビ局も、「定番」から、本当に「お蔵出し」みたいな番組を放送してますね。

テレビ大好きはぎおも、初めて見る番組が結構ありまして。

頑張ってるのが、 「AXNミステリー」チャンネル。
いつもは、2時間ドラマのループ再放送が多いんですが(ゴメンナサイ)、5月・6月はホントに「お蔵出し」や、久々に放送のドラマが多くて、嬉しい限りです。

なかでも、樋口可南子・樹木希林主演の

 「女捜査官」

は、刑事ドラマ好きにもかかわらず、全く知りませんでした。

放送は1982年。タイトルに「女」がつくような時代。今こんなタイトルだと世間の反感を買うと思いますが、女性進出が目覚ましかった当時は、こういうのが「流行り」というか「カッコいい」時代だったなぁ~と子どもながらに思ったものです。

捜査一課に初めて女性2名が配属となり、男性刑事と共に事件を解決していく・・・という、今では当たり前の内容ですが、当時は斬新だったんでしょうね。
刑事物をベースに、ミステリーと恋愛ストーリーも織り込んで、今の2時間ドラマの基本もしっかり押さえてるなぁ・・・

新人ながら、優秀な成績の新人警官に樋口さん。当時20代だと思うんですが、すっごい色気があって、昔の女優さんってすごいなぁと感嘆するばかり。今の方が若く見えたりして。
色気の中にも若さと可愛らしさがあって、「スター」の風格ですね。

警官の教官から刑事になる希林さんは、やっぱり当時から希林さん。
とぼけた表情から、どこまでお芝居か、アドリブかわからず。「おばさん感」とうさん臭さは当時から変わらず。
晩年は映画に専念されてましたが、テレビでは、こういう役がピッタリで大好きでした。
樋口さんとの「バランス」が良かったです。

 

主演のお二人以外の「脇役」も、今となれば主演クラスというか。

西郷輝彦、角野卓造、火野正平、高松英郎、・・・・

西郷さんはもう一人の主演かな?設定がすごいんですけど(あえて書きませんが)。
角野さんがとにかく若い 火野さんは、当時の持ち味のチャラさが光ってて、どっしりとした厳つい上司といえば高松さん・・・という安定感。


これだけですごいんですが、チョイ役にも

石丸謙二郎、内藤剛志、北村総一朗・・・・

と、いまや超ベテラン、主演級の方たちが、ホントに若くて、ギラギラしてて。
(石丸さんは声もか細いくらいで、緊張してる?)


それを見るだけでも楽しめます。昔のドラマって、内容もそうですが、こういう「発見」が楽しいんですよね

それに、昭和世代ということもあるでしょうが、見ていてあんまり「古さ」「違和感」が無いんですよね。あまり突拍子もない内容・設定ではないということもあるのかもしれませんが、「時代劇」を見るような感覚ではないんですね。(いや、普通に拳銃を撃つのは、今やあり得ないかもしれないけどけど、刑事もの見すぎて慣れちゃったのかな

ま、各回のタイトル見るとちょっとエロいし、内容も今じゃ放送できないようなシーンが満載なので、そういう意味では時代を感じますけどね。

 

ただ、ちょっと疑問に感じたのは、今でも男社会の「警察」、しかも「刑事」の世界で、女性捜査官が入ることに、男性陣があまり違和感を感じず、すんなり受け入れてること。
「高圧的な男性に負けないたくましい女性」というのが、当時のスタイルだったのに。今から40年近く前にしては、先進的というか、寛容というか。

これが12回、1クールで終了したのってもったいないなぁ~
と思ったら、主演の女優さんを変えて、続編があったそうで。その続編もぜひ放送をお願いしたいです

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戻ってきた「サスペンス」・・・だけど 。

2019-02-23 10:33:27 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

フジテレビも、テレビ東京も、テレビ朝日も、2時間サスペンスが終了し、何か物足りない、淋しい昨今。 

唯一残っているのがTBSの「月曜名作劇場」。

開始時間を早めたり、演出家に林海象さんなどを迎えたり、新シリーズを生み出したり、様々な取り組みを続けながら、頑張ってくれていることは、とても嬉しいです。

 

また、不定期ではあるけれど、結局テレ朝も、フジテレビも、シリーズものを復活されてくれるようになりました。

2時間サスペンスファンとしては、嬉しい傾向です。

役者さんたちも嬉しいのではないでしょうか。

 

ただね。。。

TBSのシリーズ。8時スタートはやっぱり早すぎる

帰宅していろいろ片付けなどしていたら、8時には到底間に合わず。

それに・・・3時間は長すぎる

内藤さん(林海象監督作)の「十津川警部」や、「浅見光彦シリーズ」なんて、あまり長すぎると最初から見る気が

今までの作品は、(原作未見ですけど)コンパクトにまとめられていて、今見ても、何度見てもくぎ付けになるんですよね。

映画館で腰を据えてみる映画も、3時間あると、ちょっと及び腰になるので、自宅では厳しいものが。

 

他局も、かつての人気シリーズが復活してきて、ありがたいのですが、ここにきて・・・・

渡瀬恒彦さん

を失ったことは、とても大きいなぁって。

今まで、いて当たり前の存在で、いろんなシリーズ持っていても、それぞれ個性が違っていて、全て人気シリーズになるものばかりでした。

亡くなってから、内藤さんが後継者として作品を引き継いだり、新たなシリーズが生まれたりしていますが、悪気はなくても比較して見てしまうので・・・以前も書いた通り、内藤さんは好きな役者さんですが、やはりちょっと違う。それに、いまだにBS・CSで毎日のように再放送されているのに、シリーズを引き継ぐというのは酷だと思う・・・

「浅見光彦シリーズ」も、はぎおは沢村一樹さんの時代が一番好きだったので、その後はあまり・・・

これは誰が悪いわけではなく、思い入れがあるかないかということで・・・

 

2時間サスペンスを背負って立つ人たちが多数いた時代と違い、今はそういうカリスマ性?のある主演が少なくなりました。

個人的には、高橋克典さんとか、反町隆史さん・・・に期待しています。実は、彼らの演じる十津川警部も見て見たかったな。

あと、渋い役者や個性派を主演に持ってきて、独特なドラマ作りをしていたテレ東さんの復活が待ち遠しい限り。

脇役で、主演より目立ってた?!人たちの活躍も見たいなあ…例えば石橋蓮司さん本田博太郎さんなどなど。面白そうじゃないですか??(ただ、きっと彼らには脇役としてのポリシーがあると思うので、叶わぬ夢でしょうね…)

 

・・・と書いているところに、 TBSのサスペンスも終了するというニュースを見ました。

うそ~ぉと声をあげそうになって。

佐々木蔵之介さんでシリーズ化された「安積班」が、中村芝翫さんでサスペンス枠に!と聞いたばかりだったのに・・・

中村芝翫、襲名後初ドラマ TBS「警視庁東京湾臨海署」で刑事役 

本当に終わっちゃうのかな。それとも、不定期で放送され続けるのか・・・

 

誰もが知るテーマ曲を持つ、「火曜サスペンス」を終了させた日テレさんは、頑として作られることはないのですね

 

何度も書いてますが、見たい人はまだまだいるんですよ、サスペンス。

視聴率や、予算、様々な背景で制作が難しいことは重々承知しています。

でもね、不定期でもいいです、細々とでも。

何とか続けていただけないものでしょうか・・・「2時間」で。

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刑事物語'85

2019-02-10 16:20:46 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

刑事ドラマは数あれど、なぜか、なかなか再放送されないものもあります。
その1つ

刑事物語’85

BS日テレで放送が決まった時は、もう嬉しくて嬉しくて!
つい先日まで再放送されていました。


85年といえば、まだ「太陽にほえろ!」「特捜最前線」も放送中。
各局、刑事ドラマや2時間サスペンスも多数放送され、にぎやかな時代でした。

この「刑事物語'85」は、その中でも「社会派」の渋い刑事ドラマかな。
若干「ドキュメント」的な要素もあったり。
スタッフも他の番組で拝見したようなお名前が。堅実な作りで目新しさはないかもしれないけど、「刑事たちの個性のぶつかり合い」は見ものでした。

 

ハネケンさんこと、羽田健太郎さんの、哀愁漂うトランペットが響くテーマ曲を聴くと、ゾクゾクっと身震いするほどカッコよくて。


何がすごいって、レギュラーの刑事さんたちの顔ぶれったら

渡瀬恒彦さん筆頭に(以下敬称略)
中条静夫、佐野浅夫、川谷拓三、柄本明、萩原流行、船越英一郎、堤大二郎

という面々。
こう見ると、亡くなった方が半分。寂しくなりましたねぇ。
ただ、いまやベテランの柄本さんが30代、船越さん・堤さんに至っては20代前半という、みんながイキのいい、まさに「個性派」の集まり。
「刑事ドラマ」でなくても、別の「社会派ドラマ」ができそうですよね。

中心は渡瀬さん演じる本庄刑事。
渡瀬さん。すでに名前は知っていましたが、多分初めて「ドラマの主役」として見た記憶があります。
まだまだギラギラしていて、カミソリのような鋭さがあって、それでいて、ふと見せる表情が「苦み走った渋さ」を絵に描いたような・・・人。そうそう、初期の「十津川警部」に通じるキャラでした。
仕事の鬼でありながら、萬田久子さん演じる色っぽい学校の先生が彼女・・・という、なんとまぁカッコいい人で。


川谷さん、柄本さんは、家庭持ち。片やニコヤカ、片や無口で、それぞれ持ち味が違いつつ、どちらも罪を憎む気持ちは人一倍。このお二人、いい味出してたのですが、ちょいちょい「欠席」されてて、それは残念。
それにしても、川谷さん・・・いや拓ボン、亡くなるのが早すぎましたよねぇ。


ベテランの佐野さん。
はぎおには「時代劇」のイメージだったのですが、こちらもいい味で。若手には「鬼刑事」の印象がありながら、リーダー的存在の渡瀬さんの良きアドバイザー的存在。


一番ツボだったのは、流行さん演じるインテリ刑事。
当時導入され始めた「コンピューター」を得意として、人とあまり馴染まない。
まるで、「太陽!」のマイコンのようですが、決定的に違うのは、スリーピースのスーツをビシッと決め、笑顔を見せず、発言が鼻につくところが際立っていて。当時の流行さんにピッタリ。
彼のような「異分子」的存在も尊重するのが、この刑事部屋の良いところで。
流行さんも、まだまだ見ていたい存在でした。キザな役をやらせたら天下一品!ホントに残念。


船越さんはいわゆる「チャラ男」的な、軽い若者。堤さんは、まだまだ青くて真面目な若者。
85年といえばバブル期真っただ中だと思います。学生だったはぎおには、当時の若者像はピンとこないのですが、船越さんタイプの人が当時の若者のイメージだったのかな。実は、こういうキャラを演じていた船越さんが結構好きでした


それを仕切るのは、「あぶ刑事」でもタカとユージという超問題児?!を抑えていた中条さん。
「馬鹿もん!」という名台詞はなかったけれど、原点はこのドラマにあったのかな?抜群の安定感、安心感です。
趣味か?接待か?頻繁に行くゴルフのウェアが良くお似合いで。 

 

ここに、渡瀬さんの彼女役で萬田さんと、堤さんの彼女?役でデビュー間もない安田成美さんが花を添えてました。

 

これに加えて、ゲストも今見ると豪華でね。
いまや司会で世の中を席巻してる、坂上忍さんをはじめ(以下敬称略)
光石研、村井国男、大地康雄、西岡徳馬、平泉成、酒井敏也、片桐竜次、中西良太・・・・
今でも、舞台やドラマ、映画で大活躍している面々が、犯人やチョイ役で登場します。
彼らの若かりし頃を拝めるのも、楽しみの一つで。

 

ただ、これだけの面々を集め、時代に即したテーマで作られたドラマでしたが、半年で終了。
(最終回は、まるで「豊田商事事件」を彷彿とさせるもので、まだ事件から日が浅かったはずなのに、よく取り上げたなと今にして思います。)
当時もとても残念な気持ちでしたが、再放送を見ていて、結構「欠席者」が多かったこと、「ここでエンディング?」と思わせるあっさりした作りは、「海外ドラマ」のようで、ちょっと時代には早かったのかなと。
でも、また再び見ることができて、本当にありがたかったです。もちろん、全話録画しましたよ 

 

ちなみに。
このドラマが放送されていたのは、日曜9時。
後番組は、中村雅俊&根津甚八主演「誇りの報酬」、そしてその次は「あぶない刑事」だそうで。
刑事ドラマの黄金枠だったんですね。
「誇りの報酬」もなかなか再放送されない番組の一つ。BSでもCSでもいいので、ぜひお願いします
m(__)m

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やっぱ、定番・お約束が見たい ?

2018-05-10 07:05:17 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

今期のドラマ視聴率、テレビ朝日の刑事物が好調のようで。

警視庁・捜査一課長

未解決の女

特捜9

 

「捜査一課長」と、「9係」をリニューアルした「特捜9」はもうすでに安定感。
「未解決の女」は、女性を主人公に、「新しい刑事ドラマ像」を作り上げていて、なかなか見ごたえがあります。

テレ朝の鉄板といえば、今は

「相棒」 と 「科捜研の女」

がありますよね。

 

・・・刑事物ばっかり。(テレ朝に限ってですけど)

一時は廃れそうだったこのジャンルが、今はどんなドラマよりも高視聴率を保っている。

他の局が「あの手この手」で新ドラマを制作しても、結局はあまり振るわないまま。
内容的に面白いものがあっても、結局12話で終わってしまうからでしょうか。


このジャンルの強みの一つは、

「長寿シリーズ」

というのもあると思います。

最初は脇役だったキャラも、長寿化することでそれぞれドラマが生まれ、奥行きが広がる・・・という図式が出来上がってますよね。
そして、息の合ったアドリブらしき軽快なやりとりが楽しかったり。

そしてなにより、「お約束」のようなセリフ、シーンが見たいのでは。
最終的に、犯罪が解決してスッキリ気分になれるのがいい
これって、日本人特有なのかしら。
 

はぎお的には、やはり、子供のころ見て育った「時代劇」や「刑事ドラマ」、そして「サスペンス」の流れが体に染みついているからかな~ 「一話完結」というのもありがたい。

ただし、最近は一話完結でありながら、ラスト回まで続く「裏ストーリー」があるのが、最近の特徴かもしれませんね。ミステリアスな部分を残しつつ、「王道」「定番」で視聴者を引っ張る。

「そんなわけないじゃん」っていうツッコミもいれつつ、楽しむ。
所詮「ドラマ」なんだし、「リアリティ」を追及したところで、「現実」を完璧に真似することはできないし、完璧にできたところで面白いとも限らない。やっぱ、気楽に楽しめるドラマがいいですねぇ。

 

・・・ん?なんの話?

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「古畑任三郎 」  。

2018-01-04 07:35:26 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

年末は「時代劇」三昧でしたが、年明けは、歌舞伎の生中継を見ながら、加えて懐かしい

「古畑任三郎」三昧

でした。 

見るつもりはなかったんですが・・・・CSで全シリーズ連続放送をしてたもので、つい一話見始めたらやめられなくなっちゃって。

 

言わずと知れた、三谷幸喜さんを一躍有名にした作品。
「やっぱり猫が好き」「振り返れば奴がいる」あたりからお名前は知っていましたが、この作品が彼のドラマでの真骨頂を見せた作品じゃないかと思います(なんだか偉そうですが)。
これだけ、「脚本家」がクローズアップされるのは、近年では珍しかったのでは?

「にんざぶろう」という名前は、絶対「時任三郎さん」のエピソードからとってますよね??
そういうところも三谷さんらしくて憎らしい。

 

刑事ドラマ大好きのはぎおにとって、衝撃的な作品でした。
先に事件が起きてから犯人を追及していくという展開は、日本版「刑事コロンボ」とも言えますが、黒で決めたあのカッコよさ、スタイリッシュさは、本家とは全く違いますよね。共通点といえば・・・あのうんざりするほどの「めんどくささ・しつこさ」

それから、あの「これからどんなドラマが始まる」と思わせるドキドキするようなオーケストレーションと、黒・白・赤を基調とした静止画のタイトルバック。これも斬新でした。(あれって、市川崑監督作品を意識してる?)
メロディを聞けばドラマを思い出すオープニングテーマは、これ以降ほとんどなくなりますよね。

 

なにより、田村正和という役者さんの存在。
正和さまは、はぎお世代にとっては、いわゆる「クールな二枚目の代名詞」というよりも、「パパはニュースキャスター」などでの、「カッコいいけどいつもアタフタしてるようなコメディのひと」、という印象でした。
が、やはりそこはスター
「二枚目」「コメディセンス」を融合させて、さらによどみないセリフ回しで、誰にも真似できない素晴らしいキャラクターを創りあげたと。きっとこれは、原作の三谷さんも想像以上だったのでは??
第1シリーズからほとんど出来上がってたけれど、キメポーズや粘質な口調は第2シリーズで完成されたような。

(逆に、西村さん演じる今泉君が、最初は割と普通だったのが驚き。どんどんダメキャラになっていったんですね)

 

恐らく、放送第1回から見ているはずですが、ガッツリはまったのは

第2回「動く死体」

でした。あまり犯人役のイメージのない、巨匠・堺正章さんが犯人で、しかも歌舞伎界の裏側をテーマにしていたことが、とても印象的でした。

 

見直してみると、やはり第1シリーズの「警部補・古畑任三郎」が全体的に印象に残ってます。
ゲストはどのシリーズも豪華ですが、1時間内で「範囲の狭い密室での会話劇」がどんどん展開して、解決までたどり着くのは、やはり最初かな。

 

ラインナップを見て、特に印象に残っている回は・・・(ゲストは敬称略)

第1シリーズ(1994年)
第2回「動く死体」 堺正章
第4回「殺しのファックス」 笑福亭鶴瓶  (師匠の犯人役の意外性と、トリックあばきが憎らしいほど鮮やか)
第5回「汚れた王将」 坂東八十助 (八十助さんの犯人役と将棋界の裏側が新鮮)
第9回「殺人特急」 鹿賀丈史 (「振り返れば奴がいる」の登場人物をそのまま登場させたのが面白い)
第12回「最後の挨拶」 菅原文太 (文太さんと正和さんの緊迫するやり取りがたまらない)

第2シリーズ(1996年)
第1回「しゃべりすぎた男」 明石家さんま (ちょっと長かったけれど、こういう展開もあるのかと驚き)
第4回「赤か、青か」 木村拓哉 (人気急上昇中のキムタクが犯人で、珍しくラストで感情を出した古畑さんが衝撃的)・・・・これは欠番なの?放送されず。
第7回「動機の鑑定」 澤村藤十郎 (これこそ滅多にドラマに登場されない方が犯人。今となっては貴重)
第8回「魔術師の選択」 山城新伍 (役者としての山城さんが大好きで、魅力たっぷりでした)
第9回「間違えられた男」 風間杜夫 (芝居巧者の風間さんとの密室劇は見ものでした)・・・これも欠番??

SP(1999年)
「古畑任三郎 VS SMAP」 (これは見ものでしたね。今となっては二度と実現しないものですけど)

第3シリーズ(1999年)
第1回「若旦那の犯罪」 市川染五郎 (もう今は幸四郎さんですが若い!ラストの師匠の言葉が泣ける)
第5回「再会 古い友人に会う」 津川雅彦 (親しくない同級生との交流。いつものようなスマートなラストではなく「必死な説得」にちょっと感動)

SP(2004年)
「すべて閣下の仕業」 松本幸四郎 (現白鸚さんですが、貫禄・オーラが段違い。SPの中でも一番ドラマ性が高かった。ラストは主演された大河 「山河燃ゆ」 を意識?)

ファイナル(2006年)
「今、甦る死」 石坂浩二・藤原竜也 (まさにVS金田一耕助。トリック・結末が一番難しかった)

 

意外に第2シリーズが印象に残ってるようで
どれも、今振り返ると、どの主人公も「その道のプロ」。取り上げられる職業も、三谷さんのこだわりなのかな。ドラマを通して、その業界の舞台裏の一部も垣間見る事が出来た気がします。


全ての回で会話に伏線が張られ、緻密なトリックをジワジワと解明していく展開なので、本当にどれも面白いのですが、ただ、特にスペシャルなど、スケールもだんだんと大きくなっていって、ちょっと格調高くなった感じが残念というか、なんというか。豪華でなくて、もっと「狭い空間」で見せてほしかった気もします。


三谷作品を全て見ているわけでは無いのですが、やはり少人数での「密室劇」「セリフの応酬」作品が大好き。(「ラヂオの時間」とか「笑いの大学」とか。テレビだと「王様のレストラン」とか。)


久しぶりに見て、サンシャインボーイズをはじめ、いまやベテランの、小劇場出身の役者さんたちがまだまだ若手の脇役で登場するのも楽しく、また、メインゲストの方たちもその後「三谷作品の常連」さんになっていった過程を見ているようで、そういう意味でも楽しかったです。

時代劇に続き、歌舞伎、上質ミステリーを堪能できた休日、いい新年を迎えられた気がします 

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やっぱり「サスペンス」 。

2017-05-25 07:07:16 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

2時間ドラマが少なくなって、特に週末が寂しくなりました。

おかげで、BS・CSの再放送、同じシリーズであっても何度も見てしまいます。

 

昨日24日の日テレ「一周回って知らない話」 で、2時間ドラマの帝王こと船越さんと、裏女王?山村紅葉さんが、2時間ドラマの現状を憂いていました。

仕事が減る、という意味もあるのかもしれませんが、それだけではないと思います。
見たい人はまだいっぱいいるんです

番組でも語ってましたが、視聴者が求めてるのは

「謎解き」 と 「旅情」

まさにその通り 風光明媚な景色を見ながら、行ってみたいな~と思うんですよ。
それを、各局の特色を織り交ぜて、様々なシリーズを見るのが大好きだったのに。

 

5年前にも同様の内容を書きましたが、その時はまだ日テレ以外の民放4局はサスペンスを作成していました。

それが今では・・・TBSのみ

そもそも、「一周回って」を制作した日テレが、一番最初にサスペンスから撤退したんですよ。
今でもかなりの方が「テーマ曲」を覚えている「火曜サスペンス劇場」。(時代劇も一番に撤退しましたよねぇ

 

毎回書いていると思いますが、もうテレビに興味のない若者に媚びた番組作りはやめて、テレビを楽しみにしている人向けに、作ってほしいんですよね。
それに、金曜・土曜の夜にまで、ニュースを見たいと思わない。(もちろんニュースは大事ですけど、ゴールデンタイムにやらなくても)

そうなると、もう「サスペンス」と「時代劇」しかないじゃないですか。

 

最近の恋愛ものは「胸キュン」さえあればいいみたいな、正直子供っぽいものが多く、逆に刑事ものはリアルすぎて重すぎる。

だったら、「やすらぎの郷」みたいな、リアリティがあるようでないようだけど、シニカルでコメディタッチのものを見たい。

 

1時間・2時間で解決する番組が、ちょうどいいんですよね。
「一周回って」の若者の疑問で、『一般人が何で事件を解決するの』と聞いてましたが、それがドラマってもんですよいろんな「あり得ないこと」をつっこみながら見てるのが楽しいんですよ

 

視聴率が本当に不振だというフジテレビさん。
真剣に「サスペンス」と「時代劇」を復活してください
できないのであれば、過去の名作をゴールデンタイムに再放送してください。
絶対視聴率取れると思います

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「新・十津川警部シリーズ」

2017-02-03 19:39:58 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

ついに、ついに交代してしまいました。

渡瀬さん・伊東さんコンビで54作まで続いた

「十津川警部シリーズ」

が。

再放送を含め、恐らく全シリーズを見ているはずです

いろんな方が「十津川警部」を演じてきましたが、はぎおにとっては、渡瀬さんの十津川警部と、伊東四朗さんの亀井刑事のコンビがベストだと思っています。

渡瀬さんの警部像は、エリートなんだけど熱血漢で、事件解決のためには上層部にも、国家権力に対しても、ひるむことがない強さと、特に女性に対して見せる優しさ。そして、常に背負っている責任感。あまりハッピーエンドなものはないので、エンディングで見せる、虚しさで苦悩する表情・・・すべてが魅力的

伊東さんの亀さんは、そんな猪突猛進なエリート警部を止める役割でありつつ、全面的に信頼し、バックアップしているベテラン刑事。時にコミカルに、時に渋く。警部とは全く正反対の立場の存在を、伊東さんの演技力でこのシリーズでの「理想像」を作り上げられたと思っています

 

今回の降板は、渡瀬さんの体調不良によるものだそうですが、同じコンビで50作以上というのは、世界的にも例がないと以前お話しされていたのを聞いていたので、どんなに悔しかったことか

年齢的に、お二人ともそろそろ・・・とは思っていましたが、突然のことだったので、見る側としてもちょっとショックでした。

でも、新しいメンバーでシリーズを続けていくということなので、今後に期待します。

 

後任は

内藤剛志さん

タイトルも

「新・十津川警部シリーズ」

ということで、相棒の亀井刑事も

石丸謙二郎さん

に。

ドラマでは今まで脇役中心だった石丸さんが、いきなり主演クラスに大抜擢

年齢差はあまり感じない、というところで、前作とは一味違った、いいコンビになりそうな予感

 

それにしても、主演が変わるに伴って、上司も部下も全員交代というのも、最近では珍しいのかな、と思いました。雰囲気がだいぶ違います。

よくよく見ると、ほとんどの方が、以前のシリーズで犯人や関係者など、何かの形で出演されている方ばかりだったのが、なんだか可笑しかったそういえば、十津川班に伊東さんのご子息が

これは、シリーズ継続のピンチを、スタッフを含め、多くの方が助けたのか?と思えるほどだったです。

一番異色なキャストが、以前は「2時間ドラマの女王」山村紅葉さんが演じていたパソコンに強い女性刑事に、前田美波里さん。ドラマ出演自体珍しいのに、まさかのサスペンスにご出演とは。

 

テイストも音楽もほとんど変わらず、メンバー一新の新シリーズのスタートです。
何が好きかって、出演者もそうですが、舞台になる地域地域の光景がとても美しく、それを見ているだけでも「小旅行」を実感できるほど
(これはTBSの「浅見光彦シリーズ」でも感じます。)

 

さて、内藤さんの十津川警部。
スーツも良くお似合いで、クールさと秘めた熱さを持つキャラクターがなかなかお似合いでした。
が、何かが足りない。
なんだろう・・・・そうだ、「色気」と「やんちゃさ」だ。
全シリーズ見てますからね。脂の乗ってた渡瀬さんが長年演じてたのをず~と見ていると、若い頃は十津川警部もギラギラしていて、東映のやくざ映画・・・とはいいませんが、犯人よりも怖いくらいの存在でした。

内藤さんは大好きな役者さんなのですが、刑事役となると結構「真面目」「硬質感」が前面に出るので、今までイメージしてきた「十津川警部像」とは違うと感じるのかな?

 

こちらも伊東さんのイメージが強すぎる、亀さん役の石丸さん。久しぶりに、コミカルさ・明るさを前面に出した役作りが楽しかったです
ただ、石丸さんがどうこうではなく、もうこれは「違うキャラだ」と思わないとね。
内藤さんに伊東さんの亀さんだと、やはり年齢のバランスが悪いから・・・

 

ま、原作を読んだことがないので、実際、どの役者さんが演じているのが原作に一番近いのかはわかりませんが、「十津川警部シリーズ」といえば、はぎおにとってはテレ朝の「高橋版」ではなく「渡瀬版」がそのものなんですよね・・・

 

比較していても仕方ないこと。

内藤さんご本人も、

「今後につなげていく『パイプ役』」

と言われていました。
今回は急きょだったのかもしれませんが、このシリーズがずっと続くよう、願っています。

はぎお的には、高橋克典さんなんかどうかな~
考えてみれば、今の30代・40代に「スーツの似合う渋い役者さん」って、ほとんどいなくなりましたね・・・・

 

渡瀬さ〜ん また新作を撮影されてるそうですが、ホントに体調には気をつけて、元気でいてほしいんです。 悲しい訃報を聞いたばかりですから…

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「監察医 室生亜季子」

2016-07-02 09:45:07 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

ずっと「刑事ドラマ」を見て育ちましたが、

「解剖」「法医学」

という言葉をちゃんと認識したのは、このドラマが初めてだったと思います。

「監察医 室生亜季子」

 

80年代後半。しばらくは、「女監察医」というタイトルでした。「女」と付くところに時代を感じますね。

それまで、ほとんど男性が主役だったサスペンスドラマに、さっそうと登場した監察医、室生亜季子。

歯に衣着せぬものいいと、一流の監察医としての、いわゆる

「キャリアウーマン」ぶりに、ある種の憧れさえ感じました。

演じたのが、ちゃきちゃきした浜木綿子さん、というのも大きかったかもしれませんね。

 

ストーリー的には、どうしても重いものが多いのですが、あき先生を取り囲む面々が、面白いんですよ。

初期は、ちょっと訛りのある警部 すまけいさん
途中から最後まで30話以上浜さんとの名コンビが楽しかった 左とん平さん
途中数話登場した、鑑識の赤信号リーダー 渡辺正行さん

こういうベテランのテンポのいい掛け合いが、重いドラマも最後まで楽しむことができます。

(全37話すべて登場する、川口刑事役の大場順さんも、とん平さんに負けず劣らず良いやり取りしてました。)

 

見ていて気付いたんですが、宝塚出身の浜さんという事もあってか、宝塚出身の女優さんがたびたび登場します。
時には犯人・被害者、またはワンポイント的にいい味を出してる方。
そういう意味では、宝塚出身つながりって「強い絆」があるなぁと感じることもできます。

 

あと、なんと言っても「川越」の街並みでしょうか。

2時間ドラマにしては、結構ロケが多く、それも楽しみの一つでした。
当時、「川越」という町のことをほとんど知りませんでした。
この番組のおかげで、昔ながらの街並み・情緒が残る「小江戸」の存在を知ることができました。
正直、それまでは「埼玉」に行く機会はきっとない・・・と思っていたのですが(ゴメンナサイ)、この川越だけはいつか行ってみたい街の一つになりました。

 

それと、20年以上かけての全37話で、医学の進歩も感じました。
今では当たり前の『DNA鑑定』という新しい手法に、自分の今までの経験と自信を崩されたあき先生・・・というのも、時代を感じます。
他にもパソコン端末でのネットワーク検索とか、携帯電話の普及とか、当時としては最新のテクノロジーがどんどん出てくるのも、長期にわたって制作されたドラマならではこそ。

古い町並みと最新技術。

そういう観点から見ても楽しめるかも。

 

そうそう、子役時代の三浦春馬くんが、主役級で登場してました。
やっぱり目力があって、お芝居も上手くて。
今の活躍は、単なる顔だけでない、実力なんだなぁ・・・と改めて実感。

 

最終話の37回目。
「火曜サスペンス」も終焉時期だったのかな。
シリーズものでおなじみの「霞夕子」「佃次郎」などなどが役名そのままで登場。
もちろん演じるのは、ドラマで演じていた真矢みき、西郷輝彦ご本人
当時まだ珍しい、いわゆる「コラボ」回で、そういう意味でも貴重な最終回でした。
 

今でも続いててもおかしくない、名作の一つだと思うんですけどね・・・・
(日テレはサスペンス辞めちゃったからね)

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