ジュンサイのご夫婦

最近ヒヨドリの声をよく聞くなあと思っていたら、つがいでいる姿も見るようになりました。
巣作りの季節で、候補地をさがしているのでしょうか。春にヒーヨヒーヨと大きな声で鳴いているのは知っていますが、夏のヒヨドリなんて意識したことがありませんでした。もしや、ウチのウラジロガシの木に、
と思って見にいきましたが、今のところ新築予定はない様子です。



　生協で頼んだ長野のあんずが届きました。とても大きくて立派です。なによりわたしが好きなのはこの色。夕焼け色のアプリコット。
これを、ジャムにしようと午後から作業に取り掛かりました。といっても皮をむいて、種をとって、半分量の砂糖で気長に煮るだけ。いつもの土楽さんの土鍋で、トロトロになるまで煮詰めました。酸味のあるおいしいジャムができたと思います。夫の朝のトーストのお供にちょうどいいでしょう。

この時期、果物の端境期でさびしかったのですが、わたしの好きなスモモ系がお目見えしてきてうれしい限りです。プラムやプルーンが大好きで、一人でペロリと食べてしまいます。
　スモモを初めて食べたのは中学生のとき。バスケットボールの試合で盛岡まで遠征した帰りに、友達が突然お店で買い求め、みんなで電車のなかで食べたのでした。友達は「ハタンキョウ」と言っていて、その不思議な響きと、甘酸っぱい味が強烈な印象となって残りました。バスケ女子の疲れた体に染み入るおいしさだったのですね。ハタンキョウは巴旦杏と書くみたいです。



　昨日の「家族に乾杯」に夢ではないのかというぐらい、素敵なご夫婦が登場しましたね。ジュンサイを採るご夫婦。静かに沼（？）に小さなボートを浮かべて、つるつるのジュンサイをやさしく採っているとあんなに穏やかなお顔になるのでしょうか。別々の作業をしているようで、いつでもお互いを気にかけている様子です。
「オシドリ夫婦と言われるけど、そうではないの。」でも「ケンカはしないな」って、それオシドリ夫婦です。採るのに何時間かかったんだろうと思われる大量のジュンサイを綾野剛さんに、惜しげもなくあげていました。角がまるで見当たらない、ジュンサイのような（？）ご夫婦でした。
なんか、完敗。（戦ってないけれど）