二時間びっしりお習字

　　　お習字に行ってきました。いつもは昔からお友達の奥さん先生に教えていただいており、２時
　　　間のうち、４５分ぐらいはおしゃべりしている気楽な教室です。

　　　　でも先週と今週はご主人が教えてくださって、２時間びっしり集中してひたすら書いていたので
　　　とても疲れました。優しい先生なので緊張はしないのですが、やっぱり書家としても活動されてい
　　　る方なので、いつものようなお調子者ではいられません。

　　　　行書の基本の最終段階にきていて、細字で漢詩を書きました。七言絶句で張継の楓橋夜泊とい
　　　う詩です。
　　　一字目の月が家でもさんざん練習したのに一画目からうまく書けず、モチベーションがのっけから
　　　下がるということを何回も繰り返しました。当たり前ですが先生のお手本の月は本当に美しい三日
　　　月みたいな月なのです。

　　　　細字を書くときはとっておきの筆を使います。一年前ぐらいに奈良公園の中にある古梅園という
　　　墨屋さんに知識もないまま飛び込んでもとめたものです。
　　　きれいなおばあちゃまが店番されていて、筆のことはわからないからと言って奥のご主人を呼んで
　　　下さいました。たかだか2000円ぐらいの筆を買うつもりだったわたしは、恐縮至極。
　　　杖をついて出てこられた上品なご主人が勧めて下さったのが雲平という筆です。お値段も2000円ほ
　　　どだったので、ははーっという感じで買わせていただきました。

　　　　たしかに500円の小筆とは穂先のキレが違う感じ。とっておきなのは、あのお店のロケーションと
　　　店構えと、上品な老夫婦に勧められたということが、加味されてのことなのですが、やっぱり大事
　　　に使っていきたいです。

　　　　いっぱい雨が降ったあとなので、いろんな植物が一斉に伸びたり、咲いたりしていますね。
　　　今日はウチの庭の花梨の花がたくさん開花していました。隣に家が建って日陰になったのに、
　　　 がんばっています。
　　　これは大阪のお家からもらってきたもの。花梨は樹形が整わず、虫もいっぱいつくのでなんだかな
　　　あと思っていましたが、これだけ花が咲くとちょっとかわいくなってきます。
　　　たしか冬になると咳払いが増える夫のために、のどにいいからと大阪の両親がくれたような記憶が
　　　あります。こりゃあ実が成ったら花梨酒を作らねばなりませんねえ。