4時半起床。入院生活5日目。なんとなく過ごし、6時にまた寝る。7時に起きる。御用始めということで、年末年始にほとんど何も進められなかった、いはば留守居役はホッとして仕事を再開していたように感じた。そして、ようやくオレの担当医が決まる日でもある。
オレが先生の沙汰を聞きたいのは、看護師のお陰で鼻酸素パイプは外したものの、残る足かせは、点滴(絶食療法)と心電図計。欲を言えば、行動域の拡大だ。
上の2つは、早くも仲良くなった老看護師が、オレが早く取りたがっているのを知っていて「先生がまだしとけってさ」と言いに来て終わり。どんな先生だ。「何を浮ついとる。勾留期間はまだまだあるぞ」という、いさ締めか。
しょんぼりしているところに担当になったT先生。前にも一言二言交わしたが、印象は良かった。「2回目ですよね。担当になりました。よろしくお願いします」「こちらこそ」「今日の血液検査はだいぶ良くなりました」「それは嬉しい。ありがとうございます」「で、いろいろ聞いていますご要望でが・・」看護師はおしゃべりだな。それか、雑談も申し送りとして記録するのは義務か?
「まず、お食事の件ですが、この夕方から食べましょう。毎食全部食べるということで、点滴の必要性がなくなるので、外しましょう」
最も難しいと思っていた課題を同時クリア。続いて「その心電図も取っちゃいましょ」スゴイ大盤振る舞いだ。
そして、行動域については「一度歩いてみてくだい。その報告で判断しす」。立ち話の挨拶だし、もう帰るかな、と思っていたら、「ところで、いつまでに帰りたいですか?」と、来た。面食らったが、「なる早で・・」
とだけ答えた。「土曜の検査の結果次第ですがね。考えましょう」。笑顔で帰って行った
5日ぶりに食べたごはんは、涙が出るほど美味しかった。