病棟内に小さめな4人掛けテーブルが6つくらいと自販機が置いてあるスペースがある。スタッフは「サロン」と呼んでいるが、ほとんどの患者が「転ぶと危ないから部屋から出るな」ベースなので、患者同士が集っているところを見たことはない。このスペースの隅っこに身長・体重計があるんだが、これがいくつもあるナゾのひとつだ。
よくあるものと思うが、体重だけでなく、身長も計ってくれる。オレは部屋は出れるが、フロア以外は外出禁止なので、ロの字型の廊下を徘徊するくらいしか運動する機会がないのだが、その途中にあるサロンで毎日のように、時には一日数回この機械に乗っている。
しかし、ナゾなのは、その数値のバラツキだ。服装はいつも同じ、財布やスマホは持ち歩かない。それでも体重は63キロから65キロ超までバラつく。食事後とか関係あるのかなと思い、まず起床後、朝食前に計るようにしてみた。それでも、さっきのように一定しない。増える傾向にあるとか、日々減っているとかではなく、円相場かなんかみたいにジグザグ。家ではタニタの普及品を使っていたが、68、9でだいたい安定していた気がする。
そして身長部門。計るために頭に当たるまで降りてくる棒というか板がヘソを曲げて降りてこないことがある。
1回、偶然通りかかったナースの前で身長が計れないところを見てもらった。「あら、業者さんに連絡しとくわ」と言って立ち去ったが、その後も身長計君の気まぐれは変わっていない。
どうしたもんかね。