けさの「暴れん坊将軍」はゲストの渋谷哲平(龍吉)がうまかったな。
江戸一の海鮮問屋‣中屋の長男で跡を継ぐことが決まっていたが、あるとき、自分が捨て子だったことを知り、実子である弟に跡目を譲ろうと、当主が勘当せざるを得ないほどに、わざと不良を続けて家を出、恋人の小春(麻生美衣)と小料理屋を始めた。
しかし、中屋の乗っ取りを企む親戚筋の吉野家と、抜け荷による賄賂でつながっていた船手奉行により、中屋の主人が殺されてしまい、事態が変わった。弟はまだ若くこのままでは、中屋は乗っ取られてしまう。弟は龍吉に戻ってほしいと願い、始めは断った龍吉だが、悪党一味をおびき出して倒すチャンスと思い直し、狙われるおとりとして中屋に帰る。そして、予想通り、龍吉は襲われるが、そこは「飛んで火にいる夏の虫」で、待ち構えていた「め組」や大岡忠助、そして吉宗に、一網打尽で成敗される。
しかし、ここで、めでたしとはならなかった。龍吉の跡目相続の祝いの席で龍吉はまた一暴れ。またもや勘当の身となる。これもわざとで、あくまで、実子の弟に悪がいなくなった大店を継がせたかったのだ。
自分の小料理屋に戻った龍吉は、いつしか知り合っていた徳田新之助に再会し、「あなたは本当は・・・」と新之助の正体に気付くが、それ以上は、吉宗が言わせなかった。
展開からして、龍吉が悪党と刺し違えるかと冷や冷やしたが、きょうは後半にいいモノが死ななかったので、ホッとした。小料理屋も繁盛するだろう。