世の中には避けて通りたい事が沢山ありますが
このところますますTVを観るのが嫌になっております。
もちろん目をそむけないで考えるべきことはありますが
私が考えてもどうしようもない現実もございます。
ということで、昨日の夜に少し自分の時間がありましたので
録画しておいたワイルドライフという番組で、パナマの熱帯雨林に住むハキリアリのお話を観ていました。
森林の中に流れる緑色の川。
それはよく見ると、沢山のハキリアリが切り取った葉っぱをくわえて巣に向かうところ。
自分の体重の3倍もある葉っぱを運んでいるのです。
そしてその中には、何も持たないでうろついている、一見怠け者がいますが
実はその蟻は、兵隊。
何者かが行列を襲ってきたら、一回り大きなその蟻たちが敵と戦うんです。
また、担いでいる葉っぱの上に乗って、ずるをしているように見える一回り小さなアリ。
それは、葉っぱの上にとまって卵を産み付けようとするハエを撃退する役目を果たしています。
特殊部隊です!
巣に持ち帰った葉っぱでその卵が孵ったら、アリの幼虫たちが食べられてしまうからです。
ハキリアリ達は、なんと30種類もの役割分担を持っているのです!
そして、大切に運ぶ葉っぱたち。
それは、巣に貼り付けて「きのこ」を栽培するためのものなのです。
幼虫のえさになる「きのこ」を栽培しているのです。
そう、ハキリアリ達は農業を営んでいるんです。
しかもです!キノコの種類は数々あれど
このアリたちが栽培しているきのこは、アリが栽培してくれるから
胞子を飛ばす必要がないので「かさ」がないのです!
かさがない~~ いかなくちゃ~~~ by Yosui 爆
行列は葉を持っていないアリたちとすれ違いざまに
コミュニケーションをとります。
よい葉っぱの情報を知らせているのだそうです。
ハキリアリ達は、木の上の方の葉っぱを器用に切りとって運びます。
森の木の葉っぱを切りつくすようなことはしません。
ちゃんとバランスを考えて採取しているのです。
自分たちの利益のためだけに、森林を破壊するような事は絶対しません。
だって、森林がダメになるということは、自分たちも生きていけないからですよね。
小さなアリたちが葉っぱをかついで歩く場所は、道になります。
あの軽いアリたちの歩くところが道になるんです!
フェロモンを付けながら歩くからみちにまようことはアリません。
アリガトウ。
突然大雨が降ります。
アリ達は葉っぱの下で雨をしのぎます。
小さなアリ達にとっては雨粒は、とても巨大な水の塊でしょう。
せっかく作った道は雨でだいなしです。
でも、アリ達は何のためらいもなく新しく道を作り始めます。
道をふさぐ土砂をせっせと取り除きます。
そこで驚くべき光景は、手におえないほど大きな土砂を取り除こうとしているアリの所に
例の大きな兵隊アリが来て、その大きな土砂をあっという間に取り除いてくれます。
彼らは、自分の役割分担のほかにも、臨機応変に仲間を助けるということが出来るんです!
わずか3時間ほどで、アリの道が復活していきます。
ある季節アリ達は葉っぱではなくピンクや紫や白の花を運びます。
これは、おとぎ話のように素敵な花のパレードの光景です。
違った種類の植物を巣に持ち込んで、肥料にするんです。
アリ塚の中には、古くなったキノコやごみを一か所に捨てに行く役割のアリがいます。
そして、その中には死にそうになったアリが運び出される光景も見られます。
そう・・・
アリ達は自分が死にそうになったらフェロモンを出して伝え、自分をアリ塚の中から排除してもらうのです。
死体が残ると細菌が繁殖して巣がだめになるからです。
まだ少し動いている死にかけたアリを、何のためらいもなくゴミ捨て場に捨てて行くアリ達。
そして、そのゴミ捨て場から新芽が生えているのが見られます。
そうなんです。
その場所から大きな木へと成長していく新芽が芽生えるのです。
なんて無駄のない命の世界
つる姫の星のかけ橋にご訪問くださる皆様でしたら
何が言いたいのかわかってくださるでしょう
素敵な一日をお過ごしください。
ご訪問ありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫