島に入って2,3日は生活のパターンを作る事でいっぱいいっぱいなのでした。
買い物に行ってもリュックに入れて、買って来れるものには限界があり、かめちゃん(自転車の愛称)を借りるまでは、半日かけて買い物をしておりました。
しかし、そんな中でも冒険心旺盛なつるちゃんは、島暮らし3日目位に曇天の中、近場の探検に出掛けました。
海岸沿いの道を歩いていくと、「厳島神社」がありました。
厳島神社と言えば日本三景の一つ、広島は宮島の赤い鳥居を思い出す方は多いでしょう。
同じ名前なので、どんないわれがあるのかなあ?
小さなお社ではありますが、立派なしめ縄がありますね。
左にちらりと見えている、薀蓄が書かれた看板(何と呼ぶ?)を見ると、この神社にまつわる伝説が書いてありました。
なんでも、ここ大崎上島は厳島神社ととても深いかかわりを持っているらしい。
そこに書かれた伝説がなんとも笑っちゃうので、シェアさせていただきます。
文中の明神様というのは、現在の宮島の厳島神社におられる神様で、宮島さんと呼ばれ世界一のカープのファンとしては常に口ずさむ歌の中にもでてきますぞよ。
伝説その1
ある時に、明神様が四方を見渡していると、遥か西の弥山(宮島の山)がここの山より扇の長さほど高かったのを発見し、遷座された。
伝説その2
明神様がここの山から眺望を愛でていると、一羽の雉が飛んできて明神様の頭に糞を落として飛び去った。明神様は激怒されて、弥山に遷座された。
伝説その3
もともと別の島におられた明神様は、そこに蚊が多いのを嫌いここの山に移って来られたが、ある時この山で雉が蛇を食い殺すのを見て忌み嫌われ、弥山に移られた。
伝説その4
厳島神社の主神の姫様の幼いお子さんがある日突然いなくなり、姫様は舟でお子さんを探すたびに出られた。その時にこの島の人が海の中に大鳥居を建てて姫をお迎えした。姫はこの鳥居をくぐって島に入り、ここの山に登られてその眺望がとても気に入り、安住の地と定められたが、ある日姫様がこの山から子どもを探していたら、雉が飛んできて姫様の頭に糞を落としていった。
日頃から雉をうとまれていた姫はたいそう悲しんで、今の厳島神社に移られた。
というもので、その1だけでよいのではないかと思って、誰もいない神社で一人笑っちゃったんですが。
後の三つは、蚊や雉にまつわるお話で、なんとも堪え性のない神様だなあと思いました。
雉の糞くらいで、憤慨して島を見捨てるとは。
寅さんだって奮闘努力しているというのに。ふん!
雉と言えば島では毎朝、ケンケン!という雉の鳴き声を聞いて育ちました。いや目覚めました。
その後で、パー!と言って一人でほくそ笑む私なのでした。
山で育った私でさえ雉なんか見たこともなかったのですが、もはや自然と人との結界を失った今では、幻と思っていた雉も日常茶飯事にその辺を闊歩しておりました。
もともと雉の多い島だったのか、なおさら増えたのか。それは雉に聞いてみてから記事にしようかと思っています。
こんな小さな神社でしたが、鳥居がふたつ。
何故ふたつあるのか知りません。
ここは廃れてしまって、もう誰も来ない神社かなと思いましたが、お祭りもあるそうです。
祭りと言えば・・どど~ん!
明日のお話。
ご訪問ありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫