お山(産)歩雑記

お山を愛する絵描きの雑記帳かつ2010年7月生まれの歩美&2012年8月生まれの竜之介の一姫二太郎育児奮闘記

2007年11月15~18日

2007-11-18 20:30:58 | Weblog
11月15日(木)
本日は職場体験最終日。
枝下ろしと炭窯よりの炭出し、木材入れの作業を終えて、顔を真っ黒にしながらも、皆いい顔で帰って行った。
彼らが大人になったとき、「そういえば、あの時自分が手入れした山ってそろそろ良い木が育っているかな。」と、ふとした瞬間に思い出してくれたらうれしいな~。

仕事が終了して、お楽しみの打ち上げ準備開始。
今回は作業小屋にて皆で料理を作っての飲み会だったのだが、
前日に言い渡された私の担当メニュー
サクラマスちゃんちゃん焼き、アユとヤマメの塩焼き、サラダ、すっぽん鍋

…すっぽん鍋?

…肉買ってくるんですか?
え?野生のすっぽん?生きてるの?
誰がさばくんですか、は、私?
無理ですって!大体野生のすっぽんを見たことすらないんですよ!
首ちょん切れば良いって、噛み付かれたらどうすんですか?!

結局3人係でさばきましたが、一人はすっぽんを押さえる役、ひとりは首を引っ張り出す役、私が最終的な手を下す役でした。
合掌。


11月16日(金)
20代最後の誕生日。
夕食のメインメニューは、豚足。
…いいんだい!おいしかったもんねー。


11月17日(土)
静岡市、静岡県、ボランティアの方々と一緒に、山伏岳へササの狩払い作業へ向かう。
ここは10年ほど前まで、高茎草本植物のお花畑が広がっていたのが、鹿による食害でその数が激減してしまった場所。
1年前に静岡市によって、鹿の防護策が作られたが、ササの被圧による日照不足が原因か、回復が進まない。
そこで今回、試験的にササを一部刈り払ってその後の植生状況を調査しようという取り組みだ。
地元行政、地元市民と共同で取り組む事業という点でも、非常に価値ある活動になるのではないかと期待できる。

皆張り切って作業をしたところ、お昼過ぎまでかかる予定の作業が、お昼前で終了してしまった。
作業後の弁当をほうばり、さて、そろそろ下山しようかと荷物をまとめていると、
「…スーツ姿の男が見える…」
えっ?と思って顔を上げると、そこには間違いなく、大荷物を担ぎ、しっかりとネクタイを結んだ男性が山頂に向かって歩いてくる。
標高は2014m、気温は2度。
全員がしばし呆然とする中、山頂に到着したのはテレビ局のアナウンサーだった。
足元はさすがに革靴でなくスニーカーだったが、スーツのズボンは泥だらけ。

どうやら今回の活動と、その前に山頂で起きた違法伐採の取材をしに来たらしいが。

「大丈夫ですか?」
とのこちらの問いに対し、
汗をだらだらかきながら、しかしさわやかな笑顔で、
「大丈夫です、この格好で火事の現場とかにも行きますから。」
…うぅむ、プロ根性というか、山をなめてるというか…