12月29日(火)
日本人が「9 割間違える」日本語 著者 本郷陽二 PHP出版
1 間違った使い方(姑息 こそく)
「あいつ俺のアイデアを横取りしたんだ。全く、姑息な奴だぜ」
(姑息を、卑怯、ずるいという意味で使っている)
★ 正しい使い方(姑息)
「タンスに洋服を押しこむような姑息なやり方では、整理整頓とはいえない」
(姑息とは、根本的な解決ではなく、一時しのぎにすること)
2 間違った使い方(敷居が高い)
「あのレストランは、ミシュランの三つ星でしょ。私には敷居が高いわ」
(高級すぎたり、上品すぎたりして行きづらいという意味で使っている)
★ 正しい使い方(敷居が高い)
「借金を返していないから、あの家は敷居が高くて・・・」
(敷居が高いとは、不義理をしたり、迷惑をかけたことが気になって、
相手の家に行きにくい様子)
* 「法律事務所ちゃー、敷居が高いから・・」など、
RKBラジオの過払い金請求の法律事務所の宣伝でも間違って使われている。
3 間違った使い方(さわり)
「話の最初の部分であるさわりしか知らない」
(さわりを最初の部分として使っている)
★ 正しい使い方(さわり)
「話の中心部分であるさわりしか知らない」
(さわりは、話の中心や聞かせどころ、一番の見せ場)
4 (間違い)「ご注文のほうは、以上でよろしかったでしょうか?」
(正しい使い方)「ご注文は、以上でよろしいでしょうか?」
* 今注文したばかりなのに、「よろしかった」と過去形にするのは適切でない。
* 「ほう」をつけるのも間違い、「ご注文のほう」とすると、
注文以外になにかあるのかということになってしまう。 (・・・本文より抜粋)
など、間違って使っている言葉が沢山書かれていて、大変考えさせられます。
未来を担う青少年に教えることが仕事の人は、
「全然大丈夫」(全然は、打ち消しまたは、否定的な語を伴うのが決まり)等、
間違った日本語を教えるのではなく、
正しい日本語を教え、きちんと日本文化を継承していきたいものです。