雨です。
雨ですが、北部九州は梅雨入りでは無いとのことです。
でも関東(?)とかは梅雨入りなんだよね
さて、今日は1か月ぐらいまえに読み終えた小説の紹介。
「絡新婦の理 (じょろうぐものことわり)」
(京極夏彦著、講談社、1996年11月5日初版発行)
京極堂シリーズの第5作目です。
お風呂の中でずっと読んでおりました。
製本の限界に挑戦するかのごとき厚さのこの本。
実に厚い本なので(お風呂で)読み終えた頃には、またもやフニャフニャです
さてこの「絡新婦の理」のストーリーですが、
…猟奇連続殺人“目潰し魔”事件。この事件を追う刑事木場修太郎は、捜査を進めるうち、かつての友人、川島新造に行き当たる。
…聖ベルナール女学院の生徒呉美由紀と渡辺小夜子は、学院内に飛び交う噂を追ううち「蜘蛛の僕」の一員、麻田夕子と接触する。“蜘蛛の僕”とは売春をはじめとした悪魔的な儀式を行う集団であり、呪いで人を殺せるともいう。そして彼女達の前で実際に殺人が起こり始める。
…伊佐間一成は、釣りに訪れた房総半島で呉仁吉という老人と出会う。老人は海から様々なものを拾って収集する趣味を持っていたが、それらを精算したいという。伊佐間は骨董屋の今川雅澄を招請する。そのころ近在の旧家、織作家では家長である雄之助の葬儀が行われており、織作家の使用人である出門耕作から織作家の骨董品も清算してほしいと伊佐間と今川に依頼される。今川と伊佐間は連れ立って織作家に出向くが、そこで彼らは織作家の次女、織作茜の夫、織作是亮が着物をかぶった人物に縊り殺されるのを目撃する。
…これらの話を聞いた京極堂=中禅寺 秋彦は、一見別々の事件と思われるこれらの殺人事件は、全て「蜘蛛」と呼ばれる黒幕によって仕組まれていると言う。
ってなお話。
「ウィッカーマン」の記事のときに書いた“同じような要素のあるお話”ってのがコレ。
この「絡新婦の理」のオチで大きな部分は“母系社会”…男にとっては恐ろしいお話です
…複雑すぎてもう内容もトリックもあんまり憶えていないです…今となっては、あんまりにも分からないので、ウィキの解説がもっと詰まってくれないかと願う次第(血縁相関図とかあると嬉しいんだけどねぇ)
…複雑すぎてもう内容もトリックもあんまり憶えていないのですが、読んでるときは実に面白かったです
「魍魎の匣」以降の2作(「狂骨の夢」と「鉄鼠の檻」)がイマイチだと思っていた私ですが、これは巻き返してくれた感じです。
過去の作品とも複雑にリンクします、この話。
「蜘蛛」は「姑獲鳥の夏」のあの方(※映画ではブレンディのCMの方)とお知り合い(友人?)で、実行犯の一人は「魍魎の匣」のあの娘さんのご近所さんです…というか、そのことが事件の引き金(の一つ)だったりもします。別の実行犯は「狂骨の夢」の登場人物と関連。
…まるで過去の他の事件も今回の黒幕が糸を引いていたのでは??なんて思わせる展開。
…ただ、結果聞いちゃうと「推理なんか無理だろう!!」っていうコジツケな(京極堂と榎木津以外に分かるはずがない)展開です。
…最後にバタバタと登場人物が全滅していくのもアレです。
…実はある宗派の建築物かと思ってたら、違う宗派の建造物でした…ってのも「鉄鼠の檻」でやってなかった(韻を踏んでいると受け取ってあげてもイイですけど)
…それにオチてないんじゃないですかコレ
(前作の紹介記事にも書いたような…オチてないって)
…次回作以降で全ての謎が解けることに期待であります
(当ブログ内の関連記事)
2007年06月06日 【小説】姑獲鳥の夏
2007年07月21日 【小説】魍魎の匣
2007年10月15日 【小説】狂骨の夢
2008年01月09日 【小説】鉄鼠の檻
ではまた
雨ですが、北部九州は梅雨入りでは無いとのことです。
でも関東(?)とかは梅雨入りなんだよね
さて、今日は1か月ぐらいまえに読み終えた小説の紹介。
「絡新婦の理 (じょろうぐものことわり)」
(京極夏彦著、講談社、1996年11月5日初版発行)
京極堂シリーズの第5作目です。
お風呂の中でずっと読んでおりました。
製本の限界に挑戦するかのごとき厚さのこの本。
実に厚い本なので(お風呂で)読み終えた頃には、またもやフニャフニャです
さてこの「絡新婦の理」のストーリーですが、
…猟奇連続殺人“目潰し魔”事件。この事件を追う刑事木場修太郎は、捜査を進めるうち、かつての友人、川島新造に行き当たる。
…聖ベルナール女学院の生徒呉美由紀と渡辺小夜子は、学院内に飛び交う噂を追ううち「蜘蛛の僕」の一員、麻田夕子と接触する。“蜘蛛の僕”とは売春をはじめとした悪魔的な儀式を行う集団であり、呪いで人を殺せるともいう。そして彼女達の前で実際に殺人が起こり始める。
…伊佐間一成は、釣りに訪れた房総半島で呉仁吉という老人と出会う。老人は海から様々なものを拾って収集する趣味を持っていたが、それらを精算したいという。伊佐間は骨董屋の今川雅澄を招請する。そのころ近在の旧家、織作家では家長である雄之助の葬儀が行われており、織作家の使用人である出門耕作から織作家の骨董品も清算してほしいと伊佐間と今川に依頼される。今川と伊佐間は連れ立って織作家に出向くが、そこで彼らは織作家の次女、織作茜の夫、織作是亮が着物をかぶった人物に縊り殺されるのを目撃する。
…これらの話を聞いた京極堂=中禅寺 秋彦は、一見別々の事件と思われるこれらの殺人事件は、全て「蜘蛛」と呼ばれる黒幕によって仕組まれていると言う。
ってなお話。
「ウィッカーマン」の記事のときに書いた“同じような要素のあるお話”ってのがコレ。
この「絡新婦の理」のオチで大きな部分は“母系社会”…男にとっては恐ろしいお話です
…複雑すぎてもう内容もトリックもあんまり憶えていないです…今となっては、あんまりにも分からないので、ウィキの解説がもっと詰まってくれないかと願う次第(血縁相関図とかあると嬉しいんだけどねぇ)
…複雑すぎてもう内容もトリックもあんまり憶えていないのですが、読んでるときは実に面白かったです
「魍魎の匣」以降の2作(「狂骨の夢」と「鉄鼠の檻」)がイマイチだと思っていた私ですが、これは巻き返してくれた感じです。
過去の作品とも複雑にリンクします、この話。
「蜘蛛」は「姑獲鳥の夏」のあの方(※映画ではブレンディのCMの方)とお知り合い(友人?)で、実行犯の一人は「魍魎の匣」のあの娘さんのご近所さんです…というか、そのことが事件の引き金(の一つ)だったりもします。別の実行犯は「狂骨の夢」の登場人物と関連。
…まるで過去の他の事件も今回の黒幕が糸を引いていたのでは??なんて思わせる展開。
…ただ、結果聞いちゃうと「推理なんか無理だろう!!」っていうコジツケな(京極堂と榎木津以外に分かるはずがない)展開です。
…最後にバタバタと登場人物が全滅していくのもアレです。
…実はある宗派の建築物かと思ってたら、違う宗派の建造物でした…ってのも「鉄鼠の檻」でやってなかった(韻を踏んでいると受け取ってあげてもイイですけど)
…それにオチてないんじゃないですかコレ
(前作の紹介記事にも書いたような…オチてないって)
…次回作以降で全ての謎が解けることに期待であります
(当ブログ内の関連記事)
2007年06月06日 【小説】姑獲鳥の夏
2007年07月21日 【小説】魍魎の匣
2007年10月15日 【小説】狂骨の夢
2008年01月09日 【小説】鉄鼠の檻
ではまた
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