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あふれる死

2007年11月02日 21時30分50秒 | つぶやき
昔、理想の死に方ってどんなんやと友人どおしで話あった覚えがある。

「僕は爆撃から一輪の花を守って爆死」

そんな事を言ってたっけ…。
まだ死は自分の近くにないって思ってた時期。
でも死は周りにあふれてるじゃないか。
その密度が違うだけで、死の可能性っていうのは、そこらへんにころがってる。

集合写真や、帰ってきたら10倍返しとかしなくても死はそこにある。
いつも乗ってる電車のホーム。
線路とホームの境界、誰かが押したり、また自分がコケたり、ちょっとした事で簡単に越えられる死の境界。
事件にまきこまれる確立や、病気になる確立等を引いていくと生きているのが奇跡なんじゃないか?
どんなに注意しても、身を守っても、死は誰にでもやってくる。
生って、死っていったい何だ?
なんのために生きるんだ?
なぜ存在するんだ?

この歳になってもわからない。
もし今、理想の死に方をあげるとすれば、腹上… いや、カミさんと息子に看取られて死にたい。
愛って、人って?
まったくこの歳になってもわからないけど、カミさんや息子を思うと生まれてきた事に感謝してしまう。
この気持ちだけは本当なんだろうな。

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