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隣の家の少女を読みました。

2010年02月15日 22時35分18秒 | つぶやき
ネタバレ気にせず感想です。

読後感はめちゃくちゃ悪いです。

この本が恐ろしいのは、内容もですが、この本を手に取り、しかも夢中になって読んだ自分に対しての恐さというものを感じるところが大きいです。
誰しもが暴力への興味や関心を持っていて、それをいろんな言葉で正当化して生きているのです。
もちろん、それを実際に行う人間は少ないでしょう。
しかし、小説の中のチャンドラー一家のように、暴力へのハードルを下げる存在が現れた時、僕たちはケモノ以下の存在になる事を防ぐことができるのでしょうか?
ある意味、主人公の罪と似た事を自分も犯してしまうのではないかと不安になります。

ストーリーは、主人公の隣のチャンドラー家に交通事故で両親を失った親戚の姉妹が引っ越してくるのです。
主人公は姉のメグに淡い恋心を抱きます。
チャンドラー家には、ルースというオバハンと悪ガキ三人がいます。
最初はイヤミ程度だったイジメは、やがて若さへの嫉妬、ねたみ、好奇心、性的欲求を含みエスカレートしていきます。
そして、常人であればどういった結果に向かうのか予測できるはずですが、それすら気付かない状態になります。
そして、主人公のとった行動は…。

ルースの狂ってゆく過程が恐ろしいです。
言葉の通じない相手、とくにその人だけの曲がった独自理論を持ってる場合は、本当に恐ろしい。

序盤と中盤からのギャップが凄いです。


たぶん多くの人は、この話を読んで、日本のコンクリート詰め殺人事件を思い出すと思います。
もちろん、この小説の言葉を借りれば、犯人は野蛮人、いやそれ以下の犬や猫のような存在であるわけですが、僕らも心の中にそのケダモノを飼っているのだと思います。
当然、こんなことは現実には許されません。
しかし現実では、これ以上の事が起きていないという保証はありません。
この小説も実際の事件をベースにしているのですから…。

この小説、映画化されているそうで… 日本でも公開されるらしいですが、どこまで映像化されてるんでしょうか?
相当に強烈な内容ですから…。

万人には…オススメできません。
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