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日本沈没

2009年05月30日 23時54分39秒 | つぶやき
草なぎ君復帰記念というわけではありませんが、新しいほうの「日本沈没」を見ました。
ネタバレを気にせずに感想を書きます。


これは怪獣映画です。

過去に映画化された「日本沈没」は、大きな自然の力により沈みゆく日本と、日本という殻を捨て世界の中で人が生きていくきっかけを描いてました、そして胸にいろいろ残ったのですが…、今回のはマントルやプレートと戦う怪獣映画といえるんじゃないでしょうか?
それぞれのシーンは凄いです。
特撮も迫力あります。
阪神の震災を体験してる身としては、画面が揺れるだけで恐怖の感覚が蘇ります。
しかし、これは画面の怖さです。

地震の時に感じたのは、地面という物がいかに頼りない物で、その頼りない物に我々はしがみついて生きているという事です。
災害はいともたやすく経済的な基盤を破壊します。
そして命も。

迫力ある画面、地割れに飲み込まれる人達。
そして、一番怖かったのがテレビの報道画面。

亡くなった人の名前を淡々と読み上げるアナウンサー。
避難所で余震に怯えながら、この放送を聞いたあの日を思い出しました。

このように、一つ一つのディテールはよく出来ていると思うのですが、これがつながった話となると、まったく生きてないわけです。
一番余計だったのは、中途半端な恋愛要素じゃないですかね?

主人公とヒロインの軸、ヒロインと、その家族、そして良さそうな人達の軸、
政府の人達の軸。
いろんな意味でツッコミ所が満載でした。
だからお話的に胸に残る物はまったくありません。
そんな映画でした。

以上。

というか、日本沈没してないよ!

「日本沈没しそう」

深いメッセージ性を犠牲に、パニック映画ができましたって感じです。
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