大人たちのパラダイス

働けることは嬉しいし、ありがたい事なんだけども、なぜか心のどこかに満たされない部分がある。
それはある意味、究極に贅沢な悩みである。
生きるための最低限の収入を得ると、人は退屈な時間を楽しく変えたいと欲するようになる。
テレビもゲームもパチンコもない時代に、人はどうやってその欲求を満たしたんだろう?
それは、素になって歌い騒ぐことだったに違いない。
今日帰る時に、立ち飲み屋で楽しそうに笑う人たちを見た。
そんな人たちがいとおしい気がした。
それと同時にうらやましい気がした。

僕は正直、他の人間と接するのが得意じゃない。
他人の顔色を見て気にしてしまうほうだ。
そんな僕でも、やっぱり人が恋しい。

自分の愚かさや、情けなさを吹き飛ばせる場所が欲しい。

いや、なんだか働いてウチに帰って、寝て働いて、なんだかブロイラーになったような気がして…
パラダイスとは言わないけども、自分で自由に見れるテレビと、好きな番組を録画する権利、そして自由に使えるパソコンが欲しい。(つまりパソコンがあればOK)
そして自宅に畳一畳でもいいから自由になる場所がほしい。
これってとどかない願いかな?　かな?