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となり町戦争を読んだ

2008年08月09日 22時10分17秒 | つぶやき
よくアニメで、戦争についてのメッセージ性を持つ作品があります。
それらの中では、戦争中の写真や、戦死者の写真、時には残酷な描写でそれが表現されます。
しかし、戦争とは、そんな記号で表せるような物なんでしょうか?

ある日突然、意識もしないうちに、それが戦争とは知らずに自分の回りを包んでいる。
それが戦争なのかもしれません。

突然、となり町との共同事業としての戦争に巻き込まれる主人公。

この「となり町戦争」には、弾が飛び交う僕らのイメージしているような戦争は出てきません。

なのに、直接的な描写よりも、それを感じさせるのは何故でしょう?

戦争というルール化された殺人。
戦争と言う日常。

場所によって変わる命の価値。
直接じゃなくとも、人を殺す事に加担してしまう人達。

戦争が見えないけど、確実にでている死者。
銃殺、死体処理。

最後までスッキリとしないモヤモヤが残ります。
理不尽を残したまま続く日常。
日常のほうが普通じゃないのかも。


読後のモヤモヤは、ぜひ経験してもらいたいです。

ところで、この「となり町戦争」
実写化されてるようです。
もう「なんでも実写化。この話は映像になるとよほどうまく処理しないと難しいと思うんですが…
ヒロインが原田知世… いや、大きくはずしてないけど、やはりイメージとちがうなぁ。
どうしてもイメージを実写が超えるのは無理なんだろうと実感。


となり町戦争 (集英社文庫)
三崎 亜記
集英社

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