オタクバッシング

実は、オタクなんです。
いや、わからないほうがあれですね。
昔から常にカミングアウト状態ですから…。

オタクって言うのは、外国人のアニメファンの方達からすれば褒め言葉のようです。
実際は、自分の趣味に没頭するあまりに、それ以外の事に興味がなくなり、相手の名前なんかどうでもよくなって「お宅」って呼ぶ様子からきた言葉らしいです。

そんなマニアやオタクの存在を白日のもとに晒したのが、「連続幼女誘拐殺人事件」でのマスコミ報道なのかもしれません。
理由がないと人は不安になる。なら悪者を作ろう。
マイナスの言葉が、マイナスの事件で世の中に広まった事は残念です。
今回の死刑執行で、昔の事を思い出しました。

正直、オタクの中には、少し人付き合いが苦手な人も多いです。
困ったちゃんもいます。
でも優しい趣味人で、礼儀正しい人も多いと個人的に思います。

ただ、アニメ好きとか漫画を描いているとなると、突然あだ名が「ロリ」や「宮崎」になってしまう。

こういうのは、今から考えれば無視しとけば済む話だったんですよ。
宇宙人はみんな同じって輩です。
バルタン星人だってアイロス星人だっているのに…。(この表現がすでに一般人にわからんやん)

でも、あのころは僕も本気になって怒ってたりして、恥ずかしいかぎり。

一つ反省するのは、そうした偏見を受けていると、自分でも意地になってオタクに固まってしまう事。
気がつけば、自分も偏見を持たれている相手や、世の中に偏見を持っていたんです。
アニメや漫画的な物以外も覗いてみるべきだと思います。
自分が見ないであろう視点から物を見るべきです。

この記事を打ってる時、電車の中でサラリーマンらしき人が話してました。
「宮崎勤って知ってる」
「知らないっス」

どうやら話を聞いてた側の人は、事件が起きた当時は、5歳だったとのこと。

時間の流れを感じました。
今の世の中も、変わり者は偏見を受けます。
マスコミやテレビ、大多数の人が理解できない物へのバッシング。
それは面白おかしくネタになって消費されます。

そしてネットが普及した現在はさらに複雑怪奇です。
ただ、当時よりは自由に意見や考えを発信できるようになりました。

オタクの形は、趣味を楽しむ者として、他人にその魅力を解りやすく伝えれるような姿に向かうのが理想なんでしょう。
まぁ今となっては、オタクっていうカテゴリーも意味が薄れてきましたけど…。