#じてんしゃ日記 #高千穂遙 #一本木蛮 159頁
中年過ぎて自転車に目覚めて体型だけでなく人格から人生観まで
ガラッと別人になったダーティペアやクラッシャージョウの高千穂遙。
彼をジェダイマスターの如く慕って自転車の道に入門した初心者の
元祖コスプレライターの一本木蛮。
この本・コミックを読むと、自分も、そしてあなた方も自転車の道に
踏み込むのに遅すぎることなど何一つ無い。ということがよくわかる。
待っているのは確実な体重減と基礎代謝量の向上、お尻の痛みと
奥深く、かつ沼のごとく貢ぎ物を要求する愛車や愛車候補たちだ。
かくして私もこの教義の布教者となるのであった。。。。。
「自転車で遠くへ行きたい」米津一成 188頁
この前の読書で「追い風ライダー」で自転車乗りの羨ましい人たちの話を読んだので、この作者が先にエッセイや自転車本を書いていることを知り、手に取ってみた。
作者はこの本を書いた時が40歳代で、奥さんと唐突にロードサイクルの魅力に惹かれ、勢いで数カ月後に沖縄200㎞ライドイベントに参加してしまう。
ヘロヘロになりながらも今までの人生で味わったことのなかった新しい世界と達成感に泣きだしてしまうくらい感動する。
等身大、同世代の中年オヤジの成功体験談である。同じ境遇、体型(笑)のオヤジの一員として、まだまだ人生もオレも捨てたもんじゃない、まだまだオモシロい扉がある、と上手く焚きつけられてしまったようだ。
自転車乗りにとっては100㎞は週末の日常のサラっとサドルにまたがる範囲、
通勤や仕事の東京圏内の移動なんて、電車や車での移動手段しかない者たちが物凄く不便で不効率に見える、という。
イベントでは300㎞(東京から新潟とか名古屋くらいまで)をエンジンも無い自分の足だけで軽々と一日で走ってしまう人種に、この本を読むと自分もなれる、なりたい、と思うはずだ。
それくらい影響力の或る、危険な、危ない本、である。
かくいう自分もとりあえずamazで夏用ウエアとグラス付メットをポチッと新調してしまった。
来週からのお盆休みは子どもたちが遊んでれないのでひとりで多摩の清流沿いの酒蔵まで行ったりしてみようと思っている。